帆布の日。
「高島帆布」等で知られる、歴史ある織物の産地、滋賀県高島市で、産業用資材基布・道着の製造、販売等を手掛ける企業。駒田織布株式会社(滋賀県高島市新旭町太田に所在)が制定。帆船の帆を起源として、工業資材やトラックの幌、生活雑貨、カバン等、様々な分野に使われている帆布の丈夫さや天然素材の優しさ等、その魅力をより多くの人に知ってもらうことが目的。日付は、帆布には10番糸(8 + 2)を使うことと、8月2日の「8」と「2」で「はん(8)ふ(2)」と読む語呂合わせから。帆布とは、平織りで織られた厚手の布である。綿や麻や亜麻で作られる。古くは、ズック(オランダ語で「布」の意)とも呼ばれた。特に、靴やカバンは日用的に使うため、短く「ズック」で、ズック製の靴やカバンを指すことがある。近代までの物資輸送のための大型船は、帆を張って風を受けて進む帆船が一般的であった。その帆に使うための、厚手で丈夫な布として作られたのが始まりである。現在では、カバン、靴、襦袢に付ける衿芯、丸帯・名古屋帯等の帯芯、相撲の廻し、油絵用のキャンバス、テントの天幕等の建築材料、各種幌、競走馬用のゼッケン等に使われる。日本では、18世紀に廻船業者の工楽松右衛門(現在の兵庫県高砂市生まれ)が「松右衛門帆」を発明した。それまでの和船の帆は、むしろ(藁やイグサ等の草で編んだ簡素な敷物)で作ったものや、刺帆と呼ばれる、綿布を2枚から3枚重ねて繋ぎ縫いをしたものが主流で、製造に手間が掛かる割には、耐久性が著しく低かった。「松右衛門帆」以降の平織物による帆布は、織帆と呼ばれる。日本国内の帆布の約7割は、岡山県倉敷市郷内で生産されている(倉敷帆布)。郷内地域は、古くから綿花の栽培が盛んで、木綿糸をよる技術を伝えている。
ビーズの日。
ビーズアクセサリーキットのトップメーカー、ビーズマニア株式会社(現在は、東京都目黒区青葉台に所在するインターネット関連企業、株式会社Lifeit[ライフイット]ビーズマニア事業部)が、ビーズやビーズアクセサリーの素晴らしさ、手作りアクセサリーの楽しさを、多くの人に知ってもらおうと制定。日付は、8月2日の「8」と「2」が、「B2(ビーツー = ビーズ)」と見えることから。ビーズは、装飾や手芸等に用いる穴の開いた小さな玉で、数珠玉(じゅずだま)や南京玉(なんきんだま)ともいう。特に、ガラス製のものは、とんぼ玉と呼ばれる。
おやつの日。
東京都渋谷区千駄ヶ谷に事務局を置き、おやつ文化の向上を目指して、その普及活動を行なう団体、一般社団法人日本おやつ協会が制定。日付は、8月2日の「8」と「2」で、「おや(8)つ(2)」の語呂合わせから。おやつとは、江戸時代、一日二食が一般的であった頃、「八つ時(午後2時から午後3時頃)」に取っていた、小腹を満たす間食のことである。現在では、会話を弾ませるコミュニケーションツールとして注目される「おやつの力」を広めることが目的。「八つ時」は、室町時代後半からあった習慣で、時刻を知らせるために時鐘の数を利用しており、「時鐘の数が8つの時」を意味する。
ベビースターの日。
三重県津市一志町田尻に本社を置く、菓子等を主力食品とする食品メーカー、株式会社おやつカンパニーが制定。日付は、8月2日の「8」と「2」で、「おや(8)つ(2)カンパニー」と読む語呂合わせから。株式会社おやつカンパニーを代表する菓子で、パリッ、ポリッとした食感、コクのある風味、深みのある香ばしさで人気の「ベビースターラーメン」が、ますます多くの人に愛されるように、との願いが込められている。ベビースターは、1959(昭和34)年に「ベビーラーメン」の名称で発売された。その後、1973(昭和48)年に「ベビースターラーメン」に改名され、キャラクターも、現在の「ホシオくん」で三代目になる。駄菓子屋から始まったベビースターラーメンは、発売から60年目を迎えるロングセラー商品に成長している。長く愛されてきたベビースターは、そのまま食べても、いろいろなアレンジを楽しんでも、美味しいのが特徴である。ベビースターの種類には、「ベビースターラーメン」のチキン・うましお味・ほたてバター味や「ベビースター焼そば」のソース味の他に、「ベビースターラーメン丸」「ベビースタードデカイラーメン」「ベビースターラーメンおつまみ」「ベビースターおとなのラーメン」等、数多くの商品が発売されている。
空き家ゼロにの日。
静岡県静岡市葵区本通に本社を置く、「あなたの空き家を資産にかえる『空き家買取専科』」を手掛ける企業、株式会社Sweets Investment(スイーツインベストメント)が制定。日付は、空き家をなくしたいとの思いから、8月2日を「0802」として、「空き家(08)ゼロに(02)」と読む語呂合わせから。空き家の買取やリノベーション(リフォームよりも大規模な改修工事)をすることで、地域の不動産の価値を高め、循環を促していくことが目的。全国の空き家約820万戸の内、約400万戸が一戸建てと言われている。膨大な資源を費やして建設した住宅を空かせておくのは、非常に勿体無いことで、2016(平成28)年には政府も、10年計画で空き家を100万戸減らす計画案を発表している。空き家の所有者に適正な維持管理を義務付けると共に、自治体が空き地の所有者に必要な措置を勧告できること等を規定している「空き家条例」は、埼玉県所沢市が2010(平成22)年7月、「所沢市空き家等の適正管理に関する条例(平成22年7月5日所沢市条例第23号)」として、全国で初めて制定し、2010(平成22)年10月1日に施行した。都道府県としては、和歌山県が2011(平成23)年7月に初めて制定し、2012(平成24)年1月1日に施行しており、2012(平成24)年1月に条例を施行した秋田県大仙市では、家屋倒壊の恐れがあり、強風時に危険があるとして。所有者へ勧告、措置命令が出され、その後、行政代執行による家屋の解体が行なわれた。
赤からの日。
愛知県豊橋市東脇に豊橋本社、東京都中央区銀座に関東本部を置き、かに料理・和風料理・炉ばた料理・焼肉料理等を全国で店舗展開する他、カラオケの運営も行なっている外食チェーン展開企業、株式会社甲羅が制定。日付は、「赤から」の1号店がオープンした2003(平成15)年8月2日から。株式会社甲羅が手掛ける「赤から鍋」や「鶏セセリ焼」等を提供する業態「赤から」を、さらに多くの人に知ってもらうことが目的。「赤から」は、名古屋味噌と赤唐辛子をブレンドした秘伝のスープで味わう「赤から鍋」と、プリプリ食感が特徴の「鶏セセリ焼」の二本柱となっており、美味しい食べ方の極意を提案することで、何度も楽しみたくなる「クセになる味」を実現した。全国で200を超える店舗を展開し、鍋の辛さは11段階から選べ、辛さが苦手な人から辛党の人まで楽しめる。また、鍋をした後の〆には、定番の「雑炊」、女性人気No.1「チーズリゾット」、名古屋名物「赤からきしめん」等がある。
ワニ山さんの日。
東京都台東区駒形に本社を置く玩具メーカー、株式会社バンダイのライフ事業カンパニー(社内カンパニー)の1つ、キャンディ事業部が制定。人気アニメ『クレヨンしんちゃん』に登場する「チョコビ」は、しんちゃんの大好物のお菓子で、2006(平成18)年の発売以来愛され続け、2021(令和3)年に15周年となる。これを記念して、「チョコビ」のパッケージに描かれているオリジナルキャラクターの「ワニ山さん」を、これからも多くの人に親しんでもらうことが目的。日付は、8月2日の「8」と「2」で、「ワ(8)ニ(2)山さん」と読む語呂合わせから。「チョコビ」は、菓子メーカーの株式会社東ハトとのコラボレーション商品として発売され、作品内のパッケージや菓子の形状を、できる限り忠実に再現したコーンスナックである。なお、株式会社東ハトは、日本国内最大の製パン会社、山崎製パン株式会社の子会社となっているが、株式会社バンダイ等のバンダイナムコグループを統括している持株会社、株式会社バンダイナムコホールディングスも、株式会社東ハトの株式を保有している。
鬼貫忌。
江戸時代中期の俳諧師、上島鬼貫の1738(元文3)年の忌日(旧暦)。上島鬼貫は、俳壇の中心を占めた談林派俳諧の第一人者、西山宗因の談林派に師事した他、俳聖として知られる俳諧師の松尾芭蕉とも親交を持つようになる。「東の芭蕉・西の鬼貫」と称され、その作風は、芭蕉の影響を少なからず受けたとされる。明治・大正期に活躍した俳人・随筆家の河東碧梧桐が、忌日の「鬼貫忌」を秋の季語とした。