7月17日 できごと その2

1936年 - スペイン内戦が勃発。スペイン内戦は、第二共和政期のスペインで勃発した、軍事クーデターによる内戦である。マヌエル・アサーニャ率いる左派の人民戦線政府（共和国派）と、フランシスコ・フランコを中心とした右派の反乱軍（ナショナリスト派）とが争う。反ファシズム陣営である人民戦線をソビエト連邦が支援し、欧米市民知識人らも数多く義勇軍として参戦、フランシスコ・フランコをファシズム陣営のドイツ・イタリアが支持・直接参戦する等している。
1937年 - 日中戦争: 廬山会談。中国国民党の蒋介石と中国共産党の周恩来が会談し、抗日決戦で合意。
1938年 - アメリカ合衆国のパイロット、ダグラス・コリガンが、無着陸大西洋横断飛行に出発する。アメリカ航空商業局の許可を受けずに行なった飛行であったが、ダグラス・コリガン本人は「方向を間違えただけ」と主張し、「"Wrong Way" Corrigan」として知られるようになる。
1944年 - ポートシカゴの惨事: アメリカ合衆国西部、カリフォルニア州のポートシカゴ海軍兵器庫で、太平洋の戦域に向かう貨物船に積込んでいた弾薬が大爆発し、320名の水兵と民間人が死亡、390名が負傷する。死傷者の大半は、徴募されたアフリカ系アメリカ人の水兵で、事件の約1ヶ月後、相変わらず危険な状況が継続したままであることに、何百名もの水兵が、弾薬を積込むことを拒否するよう奮起する。このできごとは、「ポートシカゴの反逆」として知られ、この事故や、その他の人種関連での海軍に対する抗議活動は、海軍にこれまでのあり方を変えさせて、1946年からの軍における人種差別撤廃の契機となる。
1945年 - 第二次世界大戦: ポツダム会談。イギリス首相ウインストン・チャーチル、アメリカ合衆国大統領ハリー・S・トルーマン、ソビエト連邦共産党書記長ヨシフ・スターリンがドイツ東北部にあるポツダムで会談し、戦後処理と日本の降伏条件について話合う。
1945年 - 第二次世界大戦・日本本土空襲: 沼津大空襲。アメリカ軍の戦略爆撃機ボーイングB29スーパーフォートレス130機が、1943年6月に開設された沼津海軍工廠（艦船、航空機、各種兵器、弾薬等を開発・製造する海軍直営の軍需工場が海軍工廠で、電波探信儀や航空用無線機が製造されていた）や、多くの中小軍事工場のある沼津市街上空約3,200mに侵入する。アメリカ軍の編隊は、9,077発、1,039トンの焼夷弾を投下し、9523戸が焼失、274名が死亡しており、アメリカ軍の記録によると、この空襲により沼津市の約89.5%が破壊されたという。沼津市は、サイパン島から富士山へ続くボーイングB29スーパーフォートレスの本土空襲コースの真下に当たり、同年1月頃から、延べ8回の小規模な空襲や機銃掃射を受けており、それらを合計すると、死者322名、重軽傷者634名、全半焼11,756戸、全半壊127戸という被害が出ている。 
1948年 - 大韓民国憲法（第一共和国憲法）制定。
1951年 - ベルギー王国第4代国王レオポルド3世が退位し、長男のボードゥアン1世がベルギー王国第5代国王として即位する。
1953年 - 南紀豪雨: 翌7月18日にかけて、和歌山県中部を中心として、山崩れや崖崩れ、洪水が多発した紀州大水害（28年水害、7.18水害等とも呼ばれる）が発生。死者615名、行方不明者431名、家屋全壊3,209棟、家屋流出3,986棟、崖崩れ4,005ヶ所等の被害が出て、和歌山県史上最悪の気象災害となる。これだけの大災害となったのは、記録的な短時間豪雨であっただけではなく、第二次世界大戦の戦中戦後で山林が荒廃し、河川防災も立遅れていたことも災いした、と言われている。
1955年 - アメリカ合衆国西部、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のアナハイムに『ディズニーランド』がオープン。『ディズニーランド』は、現在世界中でウォルト・ディズニー社が運営する遊園地、リゾートの内で最初に建設されたテーマパークである。ディズニーランドを含む複数のテーマパークやホテル、ショッピングモール等を含むディズニーランド・リゾートの一部をなし、世界各国に展開しているディズニーランド・リゾートの中心的存在である。オープン以降現在に至るまで、アメリカ国内のみならず、世界で最も有名でかつ利用客の多いテーマパークの1つであり、1975年には、アメリカを国賓として訪問した第124代天皇、昭和天皇とその后、香淳皇后も訪れた他、ロサンゼルスを訪れた各国の王族や首脳が数多く訪れることでも有名である。
1956年 - 「もはや戦後ではない」の文言が記された『経済白書』（長期経済計画の策定、各省庁間の経済政策の調整、内外の経済動向に関する調査・分析、国民所得の調査等を所掌した総理府の外局、経済企画庁[現在の内閣府の前身の1つ]が、国民経済の年間の動きを分析し、今後の政策の指針を示唆するために、1947年から毎年発行している文章）が発表され、経済面での第二次世界大戦後は終わったと宣言される。
1965年 - 海上自衛隊のロッキード（現在のロッキード・マーティン）P-2哨戒機が、新型照明弾の投下試験中に銚子沖で墜落。11名が死亡する。
1966年 - 特撮テレビ番組『ウルトラマン』第1話「ウルトラ作戦第一号」の放送が、TBS系各局で開始される。
1968年 - 中東・中央アジアに位置するイラクで、7月17日革命が起きる。汎アラブ主義（中東における国家を超えた、アラブ民族の連帯をめざす思想運動）政党、バアス党のアフマド・ハサン・アル＝バクル司令官らが主導した、アブドッラフマーン・アーリフ政権に対する無血クーデターで、このクーデターによって、バアス党が政権を奪取する。クーデター後、首謀者のアフマド・ハサン・アル＝バクルは大統領に就任している。
1970年 - 家永教科書裁判第二次訴訟の第一審で東京地方裁判所が、教科書検定は検閲に当たり違憲であるとして、原告全面勝訴の判決を出す。
1971年 - プロ野球オールスターゲーム第1戦（阪急西宮球場[兵庫県西宮市高松町に所在した野球場で、2002年末に閉鎖される」]）で、セントラル・リーグ先発の江夏豊（阪神タイガース）が9者連続奪三振を達成（最終的にセントラル・リーグは、継投によるノーヒットノーランも達成する）。
1971年 - 医師・登山家の今井通子が、グランド・ジョラス（フランスとイタリアの国境に位置し、アルプス山脈モンブラン山塊にある山で、標高は4,208m）北壁に登頂。女性初のアルプス三大北壁登頂を達成する。
1973年 - 中東・中央アジアに位置するアフガニスタンの国王ザーヒル・シャーが、病気療養のためイタリアに滞在中、従兄弟のムハンマド・ダーウード元首相がクーデターを起こし、国王を廃位。ザーヒル・シャーはそのままイタリアに亡命する。
1975年 - ひめゆりの塔事件。現在の沖縄県糸満市にある「ひめゆりの塔」を参拝した皇太子明仁親王（当時、後の第125代天皇、天皇明仁で、現在の上皇明仁）と美智子皇太子妃（当時、現在の上皇后美智子）に、新左翼系過激派が火炎瓶を投げる事件が発生する。皇太子明仁親王、及び美智子皇太子妃や関係者に大きな怪我はなく、犯人2名も現行犯で逮捕される。事件直後に皇太子明仁親王は、まず、案内役を務め同行していた、「ひめゆり会」会長の身を案じて声を掛けた他、事件の発生に動揺する警備担当者を処分しないよう、関係者に依頼し、その後のスケジュールを、美智子皇太子妃と共に予定通りこなす。美智子皇太子妃は、火炎瓶が投込まれた瞬間もひるまず、皇太子明仁親王を守るような体制をとっており、警察の関係者は、「わが子をまもる母親のような姿だった」と述懐している。 
1975年 - アポロ・ソユーズテスト計画: アメリカの宇宙船アポロ18号とソビエト連邦の宇宙船ソユーズ19号が、地球を周回する軌道上でドッキングに成功する。