宇宙戦艦ヤマト2205、登場勢力・登場天体、その21 ( 週刊BBY-01 第460号 ) | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

ボラー連邦、続き

ボラー連邦は、赤軍(ソビエト連邦の地上軍[陸軍])風の、物量に物を言わせた力押しの正面攻撃を基本戦術とする。宇宙艦艇の塗装は基本的に紫色で、旗艦のみ赤色である。戦艦の形状は、紡錘状とイモムシ状の中間の形態で、水色のA、B 2タイプがある。装備されている光線砲には、ボラーチウム100という放射線が含まれており、光弾色は黄緑。砲は平時は艦内に格納されており、戦艦Aタイプ等の板状の無砲身のものと、戦艦Bタイプ等の有砲身のものとがある。固定式の大口径砲は、特に「ボラー砲」と呼称されている。格納式砲塔は、使用する時にのみ外部へ展開するが、基本的に左右に旋回できないため、上下方向以外へ発射角度を変えるには、艦体ごと傾ける必要がある(そのため、正確には「砲塔」と言うより「砲郭」である)。本国艦隊には、高級幹部専用旗艦や惑星破壊ミサイルを搭載する大型戦艦、ミサイル「スペース・ロック」を装備するデストロイヤー艦等の新鋭艦が配備されている一方、植民星に配備されている艦船の規模は、本国艦隊より劣っているような描写がある。なお、演出上の都合もあり、個艦性能の描写に関しては、各話ごとにばらつきが見られる(これは、ボラー艦に限った話でもない)。メカデザインは、主にサブマリン(玩具、菓子、キャラクターやメカニックデザイン等の商品企画を中心とした会社)が担当しており、直線を好む板橋克己がデザインした、ガルマン・ガミラスのメカとは対照的な、曲線を主体としたメカが多い。しかし、ガルマン・ガミラスのメカデザインが一段落して以降、ボラー側のメカも板橋克己が担当したため、シリーズ後半から登場したメカは直線主体のものが多くなっている。
連邦軍の標準軍服は灰色を基調としており、両肩を膨らませたパフスリーブが特徴となっている。兵士と士官は、上下つなぎでブーツと長手袋を着用し、上級将校は短手袋になり緋のマントが付く。襟の色は統一されていない様で、バース星警備隊長のレバルスとハーキンス中将が、非常に酷似した赤地、黄一本線付、黄縁V字型詰襟を着用している。また、バース星艦隊等といった保護国の軍隊は、独自の制服を着用している。
リメイクシリーズとなる『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』にも登場し、「銀河系に版図を有する強大な星間国家」「ガルマン星を支配していたが、デスラー率いるガミラス軍によって放逐された」という基本設定は旧シリーズと同様であるが、それ以外に関しては、現時点では描かれていないため不明。リメイクシリーズでの新設定として、「ボラー連邦永久管理機構」という組織が存在しており、ガルマン星の統治は、この組織が行なっていることが描写されている。『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』前章時点で、登場している人物は、旧シリーズと異なり緑色の肌をしているが、彼らが旧シリーズでのボラー人に相当するのか、バース人のような別民族なのかは不明。劇中では、第1話に登場。ガルマン星を半世紀に亘って支配しており、土地はおろか、現住民であるガルマン人すら「資源」として扱っていた。ガルマン人には、少しでも抵抗すれば即座に毒殺できる機能を持った首輪を着用させ、ガルマン星の文化・宗教は徹底的に破壊する等、残酷な所業を繰返しており、その結果、ガルマン人の総人口は劇中時点で5000万人未満にまで減っていた。やがて、ガルマン星を発見したアベルト・デスラーから交渉を持掛けられ、ボラーの発展への貢献を見返りに星の譲渡を求められるが、ボラー側はガミラスも、ガルマンと同じ立場に貶めようとしたため、交渉決裂を見たガミラス側は、武力をもってガルマン星を制圧し、ボラーは支配権を失うこととなる。しかし、ボラーがこのまま黙って引下がる筈がないとガミラスは考えており、両国間には緊張状態が続いている。また、アニメ映画『宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』で描かれた前史において、第一次内惑星戦争時に火星側が開発した戦闘艦が、過去に火星へ漂着した異星文明の宇宙船を技術的ルーツにしている、という設定が語られる(「証拠が抹消されているため真偽不明」という体裁を取っているが)。この異星船がボラー連邦の戦闘艦であり、火星艦、及び、その設計コンセプトを真似た地球艦が、ボラー連邦の艦をルーツとしていることが示唆されている。