3月9日 記念日 その3 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

脈の日(Check Pulse Day)。
脳卒中に関する正しい知識の普及と予防、患者の自立と社会参加の促進を目的として、大阪市阿倍野区阿倍野筋に所在する社団法人日本脳卒中協会(2005[平成17]年に社団法人認可され、2012[平成24]年に公益社団法人へ移行)が制定。日付は、3月9日の「3」と「9」で、「脈(みゃ[3]く[9])」の語呂合わせから。不整脈の一種である心房細動が原因で起こる脳梗塞は、死亡率が高く、重い後遺症を残すことが多い。しかし、適切な管理をすることで、脳梗塞の約6割は予防できる。その予防法の1つとして、脈のチェックを呼掛けることが目的。また、日本脳卒中協会は、心房細動について広く知ってもらい、脳梗塞を予防することを目的に、3月9日から3月15日までを「心房細動週間」としている。心房細動は、心房(心室と共に心臓を構成する4つ部屋の中で、上部2つが心房で、それぞれ左心房、右心房と呼ぶ)が痙攣したように細かく震え、血液をうまく全身に送出できなくなる病気で、めまいや動悸、息切れ、疲れ易い等の症状が多い。最も問題となるのは、心房の中の血液が澱んで、血液の固まり「血栓」ができ、それが血流に乗って全身に運ばれ、血管を詰まらせてしまうことである。特に、脳の血管を詰まらせて「脳梗塞」を起こした場合は生死に関わることがあり、死亡しないまでも、言語障害や運動麻痺等の重い後遺症が残ることも多い。そのため、心房細動患者は、血栓を作らない治療を受けることが重要となる。心房細動患者が適切な抗凝固療法(血液を固まりにくくする治療)を受けると、約6割の脳梗塞を予防できることが分かっており、その普及が望まれている。しかし、最近の調査によると、心房細動患者の約半数しか抗凝固療法を受けていない。心房細動患者の約半数は無症状であり、脈のチェックや心電図検査によって早期発見・受診をすることが、心房細動からの脳梗塞予防に不可欠である。脳血管障害、又は脳血管疾患と呼ばれるものは、脳梗塞と脳出血、クモ膜下出血に代表される脳の病気の総称である。他に、脳底部に異常血管網がみられる脳血管障害であるもやもや病、慢性硬膜下血腫等も、脳血管障害に分類される。脳梗塞は、脳を栄養する動脈の閉塞、又は狭窄のため、脳虚血を来たし、脳組織が酸素、又は栄養の不足のため壊死、又は壊死に近い状態になることをいう。また、それによる諸症状も脳梗塞と呼ばれることがある。脳出血は、頭蓋内の出血病態の総称であり、一般には脳溢血として広く知られている。クモ膜下出血は、脳を覆う3層の髄膜の内、2層目のクモ膜と3層目の軟膜の間の空間「クモ膜下腔」に出血が生じ、脳脊髄液中に血液が混入した状態をいう。脳血管障害の内、急激に発症したものが、脳血管発作、又は脳卒中と呼ばれる。「中」は「あたる」とも読み、俗に言う、「当たった」という状態である。俗に「ヨイヨイ」や「中風(ちゅうふう、ちゅうぶ)」とも呼ばれる。脳血管疾患に共通するのは、脳を栄養する頭蓋内の血管(血流)に異常が発生し、出血による炎症・圧排、又は虚血による脳組織の障害により発症することである。虚血性疾患においては、動脈硬化が最大の危険因子であり、動脈硬化の原因としては、高血圧症、高脂血症、糖尿病、喫煙が挙げられる。日本では、食文化の欧米化と共に罹患率が上昇しており、予防、再発防止、リハビリテーション等が大きな課題となっている。
ネットワークの日。
情報ネットワークが社会インフラ(人間の活動の基盤となる基盤、インフラストラクチャー[インフラ]の中でも、特に生活や福祉に関するもの)となった現代、信頼性の高いネットワークインフラを提供し、利用者のための様々な事業を展開するコンピュータ関連企業、アライドテレシス株式会社が制定。ネットワークについての各種啓蒙活動を行なうことが目的。日付は、東京都品川区西五反田に本社を置くアライドテレシス株式会社の創立記念日、1987(昭和62)年3月9日から。アライドテレシス株式会社の社名は、「Allied(連合・統合)Telesis(発展・前進)」という意味で、日本発のネットワーク専業メーカーとして、約40年に亘るノウハウと最新のテクノロジーを活かし、顧客に最適なネットワーク・インフラを提供し、ネットワークスイッチやVPNルーター、無線LAN製品、メディアコンバーター、ネットワーク統合管理ソフトウェア等の開発・販売を行なっている。コンピュータネットワークは、複数のコンピュータを接続する技術で、接続されたシステム全体を示す用語としても使われる。コンピュータシステムにおける「通信インフラ」自体、或いは通信インフラによって実現される接続や、通信の総体が(コンピュータ)ネットワークである、とも言える。なお、インフラとは、道路・通信・公共施設等、「産業や生活の基盤となる施設」のことである。インフラはインフラストラクチャーの略で、元々は「下部構造」という意味であったが、これが転じて「産業や生活の基盤として整備される施設」を指すようになった。狭い意味では、道路・鉄道・上下水道・送電網・港湾・ダム・通信施設等、「産業の基盤となる施設」を指すが、広い意味では、学校・病院・公園・福祉施設等、「生活の基盤となる施設」ともなる。このいずれの場合も、「社会で共有する性格」を持っている点が特徴である。
子宮体がんの日。
子宮の内側の粘膜にできる悪性腫瘍の「子宮体がん」のことを多くの人に知ってもらい、早期の発見に繋がる検診や予防の啓発を目的に、茨城県神栖市で活動する団体、「子宮体がんの会 ももとうふ」が2013(平成25)年に制定。「子宮体がん」のシンボルはピーチリボンで、「子宮体がんの会 ももとうふ」では、ピーチリボン缶バッジ等の販売も行なっている 。日付は、「子宮頸がんを予防する日」が4月9日であることから、頸部よりも体の上にできるがんなので、その1ヶ月前の3月9日を「子宮体がんの日」とした。「子宮体がん」は、「子宮がん」の内、子宮体部にできるがんで、上皮組織である子宮内膜にできることから「子宮内膜がん」とも呼ばれる。従来、「子宮がん」と言えば「子宮頸がん」が大多数を占めていたが、食生活の欧米化による高脂質・高たんぱく化、少子化・初産年齢の上昇といった要因から、「子宮体がん」の発生率が増加し、また、30代の若年での発症も増加しつつある。  
西京漬の日。
京都市中京区柳馬場通錦上ル十文字町に本店を置く、西京漬を中心とした京都の食文化を伝える商品を手掛ける企業、株式会社京都一の傳が制定。西京漬とは、西京味噌で漬けられた魚や肉等のことで、その美味しさを多くの方に味わってほしい、との願いが込められている。日付は、株式会社京都一の傳では、魚を二昼夜以上漬込む、「本漬け」と呼ばれる昔ながらの製法で作り、素材の旨味を引出していることから、「3」と「7」で「サ(3)カナ(7)」と読む、3月7日の二昼夜後の3月9日とした。西京味噌は、現在では、京都、及び関西地方を中心として広く作られる、淡黄色の甘口味噌の通称で、本来は、特定の味噌蔵(現在の株式会社西京味噌)の銘柄である。通常、味噌汁用の味噌が約12%前後の塩分であるのに対して、約5%前後と低いことが特徴である。京都の正月の雑煮には欠かせない味噌であり、また、酢味噌、田楽、製菓(京都を代表する焼き菓子の一種、味噌松風等)等にも用いられる。西京味噌を味醂等で伸ばし、季節の魚や肉を漬込む西京漬は、広く親しまれている。よく貯蔵に耐える味噌漬が、米糠(玄米を精白する時に出る外皮や胚の粉)を使った一般的な漬物と異なる点は、味噌そのものが食用、調味料として用いられる点で、特に、香りや味等に、味噌の風味が移ることが喜ばれる。