世界ラジオデー/世界ラジオの日(World Radio Day)。
教育・科学・文化の発展と推進を目的とした専門機関、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)が制定した国際デーの1つ。1946(昭和21)年2月13日、国際連合により国際連合放送(United Nations Radio)が開設された。国際連合放送では、主に国際連合総会等の議会等を世界に向けて放送している。「世界ラジオデー」は、メディアとしてのラジオを記念した日であり、スペインからの提案に基づいて、2011(平成23)年11月に国際連合教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の総会において宣言された。この国際デーは、一般の人々とメディアの間で、ラジオの重要性についての意識を高めること、意思決定者がラジオを通じて、情報へのアクセスを確立し、提供することを奨励すること、放送事業者間のネットワーク作り、及び国際協力を強化することを目的としている。
土佐文旦の日。
高知県の特産果樹である「土佐文旦(とさぶんたん)」の生産者、農業協同組合(農協)、県等で組織する土佐文旦振興対策協議会が制定。高知県が生産量日本一の「土佐文旦」を、より広く全国にPRすることが目的。土佐文旦は露地で栽培され、「土佐文旦ブランド化協議会」等により、消費者に信頼される産地を目指している。日付は、2月に「土佐文旦」が旬を迎えて出荷量が増えることと、「2」を「文旦(ぶ[2]んたん)」、「13」を「土佐(と[1]さ[3])」と読む語呂合わせから。文旦は柑橘類の一種で、標準和名はザボンであり、ボンタンとも呼ばれる。原生地は東南アジア・中国南部・台湾等であり、日本には江戸時代初期に渡来した。第二次世界大戦前にはジャボンと呼ばれるのが一般的であり、これは文旦貿易に関与した中国清朝の通商船船長、謝文旦(ジアブンタン)の略と考えられる。日本伝来の地は鹿児島県の北西部に位置する阿久根市とされ、生産量も多いこと等から、1971(昭和46)年に市の木に制定されている。文旦の樹は3m程度までに育ち、その果実は品種により直径約15cmから約25cm、重さ約500gから約2kgまで様々な大きさに育つ。果実は皮の厚さが特徴で、大きさの50%程度を占める程であり、果肉は果汁が少ないが、独特の甘みと風味を持つ。文旦は、自然交雑により色々な品種を生み出しており、グレープフルーツやナツミカン、ハッサク等は文旦の血を引いている。グレープフルーツは、1750年代に、南北アメリカ大陸に挟まれたカリブ海域に所在する西インド諸島の内の、小アンティル諸島東端に位置するバルバドスで発見されたものが最初とされ、ブンタンとオレンジが自然に交配したもので、ブンタンの特徴を多く受継いでいる。ナツミカンは、江戸時代中期、黒潮に乗って南方から、現在の山口県長門市仙崎大日比(青海島)に漂着した、文旦系の柑橘の種を、地元に住む西本於長という女性が播き育てたのが起源とされる。この原木は現存(但し、原木部分は根のみで、上部は接ぎ木されたもの)し、史跡、及び天然記念物に指定されている。日本国内でのハッサク栽培は、江戸時代末期に、現在の広島県尾道市因島田熊町(広島県御調郡田熊町から、1953[昭和28]年に周辺町村が対等合併して広島県因島市となり、2006年[平成18]年には、隣接する広島県豊田郡瀬戸田町と共に尾道市に編入される)に所在する、瀬戸内海に浮かぶ因島の浄土寺で原木が発見されたのを機に始まったとされる。。因島には、古くから多くの種類の雑柑があったが、その理由として、気候が温暖である等、柑橘が育ち易い自然条件が整っている他に、東南アジアまで勢力を広げ活躍した村上水軍が、遠征先から苗木や果実を持帰ったことも考えられる。柑橘を食べると種と皮が残り、種からは様々な種類の柑橘が実生(みしょう、接ぎ木・挿し木と違って、種から芽が出て生長すること)として発生する。やがて花をつけ、交配を繰返しながら、雑柑と言われる多くの種類の柑橘が生まれたと考えられる。文旦そのものも品種が多く、西日本(特に、高知県・熊本県・鹿児島県)では、色々な文旦が栽培されている。現在の主生産地は高知県であり、約90%が高知県において生産されている。主に果実は生食されるが、ベトナム・カンボジア・タイでは、果肉を和え物の素材とする。また、加工食品の原料としても用いられ、皮や果肉を用いた砂糖漬け(ザボン漬け、文旦漬け)、マーマレード(果皮が残っているため、苦味がある柑橘類を加工した食品)、ボンタンアメ(鹿児島市西別府町に本社を置く総合食品製造メーカー、セイカ食品株式会社が製造・販売する、キャラメルにも似た食感と、甘さの奥にほんのりと香るボンタンの風味が特徴的な飴菓子で、餅に水飴を練り込み、ボンタンの果汁[鹿児島県阿久根市産のボンタンを使用]を添加した求肥飴[白玉粉、又は餅粉に砂糖や水飴を加えて練り上げたもの]で、包み紙にオブラートを使用しているため、包み紙ごと食べられる)等は有名である。ボンタンアメでは、近年になって、使用しているオブラートに改良が加えられ、ボンタンアメを口の中に入れても、舌先でオブラートの感触は殆ど感じられない。原型は、熊本県の伝統銘菓である朝鮮飴(江戸時代から受継がれる熊本県の伝統銘菓で、求肥飴[白玉粉、又は餅粉に砂糖や水飴を加えて練り上げたもの]の一種とされ、餅米と水飴と砂糖を独自の製法でこね合わせ、長方形に型切りして、片栗粉をまぶしている)で、セイカ食品株式会社の前身、鹿児島製菓の創業者が、自社の従業員が朝鮮飴をハサミで細かく切って遊んでいたところを見て着想を得ている。1924(大正13)年に発売を開始しており、原材料のもち米は、佐賀県産、熊本県産の「ひよくもち」を使用している。以来、九州全県を中心に、日本全国の駄菓子屋、小売店、食品スーパー、コンビニ、キヨスク等で売られている。
NISAの日。
東京都中央区日本橋茅場町に所在し、年金加入者が自分の責任で資産形成のための賢い選択を行なえるように、その効果的な教育を中立の立場で支援する特定非営利活動(NPO)法人、確定拠出年金教育協会が2013(平成25)年に制定。2014(平成26)年から新しく、少額投資非課税制度(NISA、ニーサ)が始まることを記念し、その内容を広めることが目的。日付は、2月13日の「2」と「13」で、「ニ(2)ー(1)サ(3)」と読む語呂合わせから。確定拠出年金教育協会は、年金加入者が自分の責任で資産形成のための賢い選択を行なえるように、その効果的な教育を中立の立場で支援する。少額投資非課税制度(NISA、ニーサ)とは、株式や投資信託の投資に対して、税制上20%掛かる売却益と配当への課税を、年間120万円を上限に非課税とする制度である。金融機関において、この制度が適用される非課税口座を、通常の取引口座とは別に開設する必要がある。2003(平成15)年1月に5年間の時限措置で、上場株式等の配当や売却益に掛かる税率は、本来の20%から10%に軽減される制度が導入され、延長が行なわれたが、2013(平成25)年12月に打切られることになったことや、個人の金融資産を、他国と比べて突出している預金から株式投資へシフトさせ、さらなる経済成長を企図する意味合いもあり開始された。イギリスにおいて、居住者に対する類似の少額投資を優遇する制度(非課税制度)として、個人貯蓄口座(ISA)が1999年(平成11)6月にスタートした。日本の非課税口座は、このイギリスの口座と制度を参考に作られており、「日本版ISA」と呼ばれることもあり、NISAの「N」は、「Nippon」を意味している。2024(令和6)年投資分より、これまでの一般NISAとつみたてNISAを一本化した上で、非課税期間を恒久化し、保有限度額を拡大する新制度、新しいNISAが導入される。
伊達のあんぽ柿の日。
福島市北矢野目字原田に本店を置き、福島県北地域と相馬地域(福島県浜通り[太平洋の沿岸部]の北部)の12市町村を管轄する、ふくしま未来農業協同組合(通称:JAふくしま未来)が制定。「あんぽ柿」は、燻蒸(気体の薬剤を使用した処理)後に乾燥させて作られる干し柿で、燻蒸により守られる鮮やかなオレンジ色と、ゼリーのようなトロッとした食感、豊かな甘さとジューシーさが特徴。福島県の冬を代表する特産品で、ふくしま未来農業協同組合は生産量日本一を誇る。福島県伊達市で「あんぽ柿」の出荷が始まってから2023(令和5)年で100年となることを記念し、さらに多くの人に、その美味しさを味わってもらうことが目的。日付は、最盛期である冬の期間で、燻蒸製法の確立・普及に携わった人が13名であったこと、発祥地とされる福島県伊達市梁川町五十沢(いさざわ)の「いさ(13)」から、12月13日、1月13日、2月13日の3日間を記念日としたもの。