1月13日 記念日 その3 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

たばこの日、ピース記念日(続き)。
日本においても、たばこに課税される個別消費税、たばこ税は存在しており、国税である国たばこ税、及び、たばこ特別税、そして、地方税である地方たばこ税(道府県たばこ税、及び市町村たばこ税)がそれぞれ掛けられている。特に、先進国の各国政府が禁煙へと舵を切るのに伴ない、このたばこ税は、たばこ消費抑制の意図もあって、各国は皆、高額な税率を掛けるようになってきている。また、たばこから政府が収入を得る方法としては、税の徴収の他、専売制(国家等が財政収入を増加させるために、特定物資の生産・流通・販売等を全面的に管理下に置いて、そこから発生する利益を独占する制度で、品質保証、安全管理、公衆衛生上の意味合いもある)も広く行なわれた。このたばこ専売制を、最も大規模に行なった国の1つが日本であり、1904(明治37)年7月1日に大蔵省専売局(現在の財務省と、内閣府の外局[特殊な事務、独立性の強い事務を行なうための組織]である金融庁の前身、大蔵省の外局)の下で、たばこ製造を専売として以降、1949(昭和24)年に日本専売公社(国の専売事業の健全にして能率的な実施に当たる公法上の法人で、現在の日本たばこ産業[JT]の前身)に改組される等の変遷もあったが、1985(昭和60)年に民営化されて、日本たばこ産業(JT)が設立されるまでの81年間に亘り、日本の財政に大きな役割を果たした。たばこは、日本の法令上、「たばこ事業法(昭和59年8月10日法律第68号)」第2条3号により、「製造たばこ」と定義され、「葉たばこを原料の全部又は一部とし、喫煙用、かみ用又はかぎ用に供し得る状態に製造されたもの」である。「たばこ事業法」は、たばこ産業の健全な発展と、それと共に、たばこ税による財政収入の安定的確保と、たばこ産業の発展による国民経済の健全な発展を目的としている。この法律によって、たばこに係わる社会的地位存在の重要性と、合法品としてのたばこが、法的に裏付けされている。21世紀になって普及したものとしては、加熱たばこ製品や、電子たばこが挙げられる。加熱たばこ製品は、たばこを燃焼させずに加熱するものである。たばこ葉を加熱し、血管を収縮して、血圧を高める作用がある物質、ニコチンを含むエアロゾル(「霧状」のことで、気体の中に微粒子が多数浮かんだ物質)を生成する。こうした製品は、喫煙行動の特徴をもっており、燃焼製品に似せて設計されている。電子たばこは、乾燥葉や液体をマイクロプロセッサ(コンピュータ等に搭載される、プロセッサ[実際にデータや命令を処理するハードウェア]を集積回路[電気回路の部品を幾つか合体させて1つの部品にしたもの]で実装したもの)で制御された電熱線(電気を流すと熱くなる線)の発熱によりエアロゾル化して、利用者に吸引させる喫煙具で、専門用語では、電子ニコチン送達システムと呼ばれる。日本では、ニコチンを含有する電子たばこ用の液体は、「薬事法(昭和35年法律8月10日第145号)」により、医薬品とされるため、主に日本国外から個人輸入が可能で、国内では販売されていない。そのため、日本では、たばこ葉の成分を摂取する「Ploom TECH(プルーム テック)」(日本たばこ産業[JT]製の、バッテリーと制御回路が一体化した喫煙具)や、「iQOS(アイコス)」(アメリカ合衆国北東部、ニューヨーク州ニューヨークに本社を置く、世界最大のたばこメーカー、フィリップ・モリス製の喫煙具)といった製品が販売され、電子たばことして取上げられているが、電子たばこではなく、加熱たばこ製品である。  
遺言の意味を考える日。
東京都港区高輪に所在し、相続対策に係わるあらゆる相談や問題に対し、各分野の専門職がチームを組み、高齢者や家族の支援を行なっている、一般社団法人えがお相続相談室が制定。1980(昭和55)年以来、実質的に大きな見直しがされていない、相続に関する「民法(明治29年4月27日法律第89号)」等の規定(いわゆる相続法)は、「民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律(平成30年7月13日法律第72号)」により、社会の高齢化に対応する形で、残された配偶者の生活に配慮する等の観点から、配偶者の居住の権利を保護するための方策等が盛込まれており、さらに、遺言の利用を促進し、相続を巡る紛争を防止する等の観点から、自筆証書遺言の方式を緩和する等、多岐に亘る改正項目が含まれている。改正法が2019(平成31)年1月13日から施行され、遺言の手続きが、一般の人にさらに身近になることから、遺言の大切さ、その意味を考えるきっかけの日、とすることが目的。日付は、改正法が施行される日であり、1月13日の「1」と「13」で、「遺言(い[1]ごん)の意味(い[1]み[3])」との語呂合わせから。自筆証書遺言は、添付する財産目録も含め、全文を自書して作成する必要があった。つまり、全て自分で書かなければならなかった。その負担を軽減するために、財産目録については、自書を必要としなくなる。これにより、財産目録をパソコン等で作成したり、銀行通帳のコピーや不動産の登記事項証明書等を財産目録として添付する等、遺言書が作成し易くなる。なお、この場合において、財産目録の各頁に署名押印をしなければならないため、偽造も防止できる。

伊達のあんぽ柿の日。
福島市北矢野目字原田に本店を置き、福島県北地域と相馬地域(福島県浜通り[太平洋の沿岸部]の北部)の12市町村を管轄する、ふくしま未来農業協同組合(通称:JAふくしま未来)が制定。「あんぽ柿」は、燻蒸(気体の薬剤を使用した処理)後に乾燥させて作られる干し柿で、燻蒸により守られる鮮やかなオレンジ色と、ゼリーのようなトロッとした食感、豊かな甘さとジューシーさが特徴。福島県の冬を代表する特産品で、ふくしま未来農業協同組合は生産量日本一を誇る。福島県伊達市で「あんぽ柿」の出荷が始まってから2023(令和5)年で100年となることを記念し、さらに多くの人に、その美味しさを味わってもらうことが目的。日付は、最盛期である冬の期間で、燻蒸製法の確立・普及に携わった人が13名であったこと、発祥地とされる福島県伊達市梁川町五十沢(いさざわ)の「いさ(13)」から、12月13日、1月13日、2月13日の3日間を記念日としたもの。
初虚空蔵。
毎月13日は虚空蔵菩薩の縁日で、1年で最初の縁日は初虚空蔵と呼ばれる。虚空蔵菩薩は、仏教における信仰対象である菩薩(仏教において、一般的に成仏を求める[釈迦を指す名称の1つ、如来に成ろうとする]修行者)の一尊で、太陽系第二惑星、金星のことである「明けの明星」は、虚空蔵菩薩の化身・象徴とされ、知恵の菩薩とも評され、人々に知恵を授けてくれる、とも言われる。虚空蔵菩薩は、知恵を授かるために参拝され、天満天神(平安時代の貴族・学者・漢詩人・政治家、菅原道真を火雷天神という神に見立てたもの)を祭った神社、天満宮が神道系であるのに対して、虚空蔵は仏教系の叡智を授かれる処として、多くの受験生で賑わう。虚空蔵菩薩の三昧耶形(仏を表わす象徴物)は、宝剣、如意宝珠(仏教において、霊験を表わすとされる宝の珠)である。「虚空蔵」は、「アーカーシャガルバ」(「虚空の母胎」の意)の漢訳で、虚空蔵菩薩とは、広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩、という意味である。そのため、智恵や知識、記憶といった面での利益をもたらす菩薩として信仰される。その修法「虚空蔵求聞持法」は、一定の作法に則り、真言を百日間かけて百万回唱えるというもので、これを修した行者は、あらゆる経典を記憶し、理解して忘れることがなくなるという。 元々は、大地が全ての命を育む力を蔵するように、苦悩の人々をその無限の大慈悲の心で包み込み、救う所から名付けられたとされる、地蔵菩薩の地蔵と虚空蔵は対になっていたようであるが、虚空の空の要素は、他の諸仏にとって変わられたともされ、また、地蔵菩薩の独自の信仰もあり、対で祀られることは、現在ではほぼ無い。平安時代初期の僧で、弘法大師の諡号(諡号とは、貴人の死後に奉る、生前の事績への評価に基づく名で、921[延喜21]年、第60代天皇、醍醐天皇による)で知られる真言宗の開祖、空海が室戸岬(高知県室戸市に所在する、太平洋に面する岬)の洞窟、御厨人窟に籠もって虚空蔵求聞持法を修した、という伝説はよく知られており、鎌倉仏教の十三宗の1つである日蓮宗の開祖、日蓮もまた、12歳の時、仏道を志すに当たって、虚空蔵菩薩に21日間の祈願を行なったという。京都市西京区にある名勝(風景の優れたところ)、嵐山の中腹に位置する法輪寺では、13歳になった少年少女が虚空蔵菩薩に智恵を授かりに行く、「十三詣り(十三参り)」という行事が行なわれている。旧暦の3月13日前後(新暦の3月13日頃から5月13日頃)に、男女共、数え年13歳で行なう祝いで、虚空蔵菩薩は、十三番目に誕生した智恵と福徳を司る菩薩とされ、これに因み、別名を「知恵詣り」や「智恵もらい」とも称する。