12月11日 記念日 その4 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

THINK SOUTHの日。
東京都台東区東上野に本社を置く広告会社、株式会社DACホールディングスが、東京都渋谷区松濤に本社を置くスポーツウェア・スポーツ用品メーカー、株式会社ゴールドウインと共に立上げた、「THINK SOUTH FOR THE NEXT」実行委員会が制定。1989(平成元)年に日本を代表する冒険家、舟津圭三を始めとする6ヶ国6名の冒険家が、環境と平和の重要性を訴えることを目的に、世界で初めて南極大陸犬ぞり横断へと出発し、見事に全員が約6,040Kmを踏破した(1990[平成2]年3月3日)。当時の冒険家達が考え、世界に発信した現代社会の問題について、改めて注目し、継承していくことを目的とした「THINK SOUTH FOR THE NEXT」プロジェクト(後援は、環境省、外務省、文部科学省、京都市、大学共同利用機関国立極地研究所、公益財団法人日本極地研究振興会)を記念したもの。日付は、南極大陸横断国際隊が、南極大陸横断の中間点である南極点に到達した、1989(平成元)年12月11日から。2019(令和元)年は、国際隊が日本に集結し、シンポジウムやトークイベントを開催した他、冒険家達のエピソードが収められたドキュメンタリー映画『Trans-Antarctica Expedition』を日本初上映する等の活動を行なった。2020(令和2)年には、記念日当日の12月11日に、「Special Online Event」を開催し、ドキュメンタリー映画『Trans-Antarctica Expedition』の上映や、「地球温暖化防止に向け、私達ができること」と題した、門川大作京都市長と舟津圭三による対談等を行なった。
タンゴの日。
南アメリカ南部に位置するアルゼンチンの国家的記念日で、アルゼンチンの国民的英雄であるタンゴ歌手、カルロス・ガルデルと、フリオ・デ・カロの生まれた日を記念するものである。1890(明治23)年12月11日生まれとされるカルロス・ガルデルは、タンゴ歌手の歴史的第一人者として知られる、アルゼンチンの英雄的なタンゴ歌手で、作曲者や俳優もこなしている。その人気の絶頂期に飛行機事故で、若くして急逝したことと相まって、今もなお、タンゴ界の偶像というに止まらず、アルゼンチンの国民的英雄としての地位を不動のものにしている。1899(明治32)年12月11日生まれのフリオ・デ・カロは、「タンゴもまた音楽である」という名言を残したことで知られ、タンゴ音楽の中興の祖とも言われる。ヴァイオリニスト、作曲者で、一世を風靡したフリオ・デ・カロ楽団代表を務めた、アルゼンチンタンゴの英雄とされている。カルロス・ガルデルとフリオ・デ・カロの誕生日は、共に12月11日であることから、タンゴの日が、12月11日に制定された。1977(昭和52)年11月29日に、アルゼンチンの首都、ブエノスアイレス市の条例で、「タンゴの日」が制定され、2005(平成17)年にアルゼンチン国会で認められ、全国規模の記念日となった。タンゴの日は、1977(昭和52)年12月19日に、アルゼンチンの祝日にもなっている。この「タンゴの日」が、祝日に制定するように活動したのは、アルゼンチンの作詞家で、作曲家や音楽プロデューザーを務め、さらに、ボクシングのプロモーターとしても実力者で知られているベン・モラールである。タンゴが世界的に人気が高まるにつれて、タンゴの日には、世界各地でタンゴファンが祝うようになった。 2009(平成21)年、アルゼンチンタンゴは、民族文化財、 フォークロア(古く伝わる風習・伝承等)、口承伝統等の無形文化財を保護対象とした、国際連合教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界無形文化遺産に登録された。タンゴは、18世紀後半に、ヨーロッパの南西に位置するイベリア半島で発祥した舞曲のリズムである。タンゴが生まれた経緯は不明であるが、18世紀の後半に「tango」と記された手稿譜(マニュスクリプト、作曲者自身が記した楽譜)が見付かっており、盛んにイベリア半島で踊られていた。その後、スペイン植民地帝国政策の一環として、南アメリカ南東部を流れるラプラタ川の河口付近の人々に、このダンスパターンが伝わると、1880(明治13)年には既に出版譜が見つかっており、1900(明治33)年以降にバンドネオン(アコーディオンに形が似ている、主にタンゴで用いられる楽器)、フルート等の混合されたアンサンブルを伴なったダンススポットが強烈に流行した。日本では、タンゴがヨーロッパに渡って変化したものを「コンチネンタル・タンゴ」、或いは「ヨーロッパ・タンゴ」と呼び、それに対して、元来のものを「アルゼンチン・タンゴ」と呼んで区別することが多い。日本でのタンゴの普及は、昭和初期から第二次世界大戦前までにアルゼンチンから一部移入がされたものの、その後第二次世界大戦後にかけて移入したのは、むしろヨーロッパからムード音楽の一環としてのそれであり、いわゆる「コンチネンタル・タンゴ」の類であった。即ち、競技ダンスや社交ダンスで用いられる1ジャンルの、タンゴのための舞踊音楽であった。よって、長らくタンゴと言えば、マランド楽団(オランダで始動したタンゴ楽団で、オランダ出身のマランド[本名はマリー・アースランド]によって結成され、多数の名曲を生み出し、タンゴのみならず、ポップスの世界でも人気を博した)や、ドイツ出身のコンチネンタル・タンゴ演奏家、アルフレッド・ハウゼといったイメージで、多くの場合理解されていた。しかし、1960年代からは、ブエノスアイレス出身のアルゼンチン・タンゴのピアニスト・作曲家、オスヴァルド・プグリエーセや、南アメリカ南東部に位置するウルグアイ出身で、主として隣国のアルゼンチンで活躍した、タンゴのヴァイオリニスト・指揮者・作曲家、フランシスコ・カナロ等の大御所達もこぞって来日を果たしており、一部の聴衆から熱狂的な支持を生んだ。ただ、楽器の習得や様式の完成に非常に時間が掛かり、専門的な教育機関も存在しない日本で学習するのは、非常に困難なジャンルという認識もあった。競技ダンスや社交ダンスが、一般的には下火になっていた1980年代後半、フランスの首都パリやアメリカで成功した、「タンゴ・アルヘンティーノ」公演が日本にも移入し、これ以降、アルゼンチン・タンゴが普及するようになった。

サイバーマンデー(Cyber Monday)。
12月第2月曜日。アメリカでは、「感謝祭(Thanksgiving Day)」(11月の第4木曜日)の休暇明けの翌月曜日は「Cyber Monday(サイバーマンデー)」と呼ばれており、オンラインショッピングの売上が急増する。日本では、12月が冬のボーナス時期でもあり、多くの通販サイトでセールが行なわれることから、日本版の「Cyber Monday(サイバーマンデー)」を目指して、アメリカ合衆国北西部、ワシントン州シアトルに本拠を構えるECサイト(自社の商品[広義では他社の商品]やサービスを、インターネット上に置いた独自運営のウェブサイトで販売するサイト)、Webサービス(インターネット関連技術を応用して、メッセージの送受信を行なうサービス)会社、Amazon.com社の日本法人、アマゾンジャパン合同会社(本社は、東京都目黒区下目黒に所在し、1998[平成10]年9月に設立されている)が制定した。日付は、アマゾンジャパン合同会社でも、多くの企業でボーナスが支給される、12月の第2週に、年間で最も多くの客がサイトを訪れていることから、12月の第2月曜日とした。なお、アマゾンジャパン合同会社は2017(平成29)年、自社のアプリケーションストア(アプリストア)の認知度を高めて、より多くの人に活用してもらうことを目的に、日本で初めて、Amazonアプリストアのサービスを開始した日が、2012(平成24)年11月28日であることから、11月28日を「Amazonアプリストアの日」としている。アマゾンジャパン合同会社のサイト「Amazon.co.jp」では、この日を含む期間に、「今年最後のビッグセール」をキャッチコピーに、期間限定のセールが実施される。但し、セールの開催期間は年によって異なり、2020(令和2)年)は11月27日(金)の「ブラックフライデー(Black Friday)」と合わせて、11月30日(月)に実施された。因みに、「ブラックフライデー(Black Friday)」とは、正確には11月の第4木曜日にアメリカで催される「感謝祭」の翌日に当たる金曜日のことである。そのため、「ブラックフライデー(Black Friday)」の日付は11月の第4金曜日になることが多いが、11月1日が金曜日の年は例外で、「ブラックフライデー(Black Friday)」は11月の第5金曜日となる。アメリカ合衆国では、毎年11月の第4木曜日に「感謝祭(Thanksgiving Day)」が催される。「感謝祭(Thanksgiving Day)」は祝日であり、土日に挟まれたこの金曜日も休日となり、連休になることが多い。小売店等では、大規模な安売りが実施される。これは、感謝祭におけるプレゼントの売残り一掃セールが実施される日、という意味でもある。買い物客が殺到して小売店が繁盛することで知られ、特にアメリカの小売業界では、1年で最も売上げを見込める日とされている。また、年末商戦の幕開けを告げるイベントでもある。「ブラック」という呼称は、小売業者が売上げ増によって儲かり「黒字になること」、道路や店舗が混みあって「黒山の人だかりとなること」に由来している、と言われる。日本語では、「黒字の金曜日」とも訳される。一方で。「大量にモノを買わされてしまう暗黒の日」という裏の意味が含まれている、という説もある。 
沢庵忌。
江戸時代初期の禅僧(禅宗の1派、臨済宗の僧侶)、沢庵宗彭の命日(旧暦:正保2年12月11日[新暦:1646年1月27日])。沢庵宗彭は書画・詩文に通じ、茶の湯(茶道)にも親しみ、また、多くの墨跡を残している。当時の代表的禅僧として知られ、受け答えも当意即妙で、禅の教えを身近なものに例えて教授する等、その話が魅力的であったこともあり、多くの人々から慕われ、江戸幕府第3代将軍徳川家光を始め、多くの大名や貴族からの帰依を受けている。しかしながら、沢庵宗彭自身は、名利を求めない枯淡(あっさりとして趣のあるさま)の禅風を崩すことはなく、あくまで自らは一禅僧に過ぎないと述べている。一般的に、大根を糠と塩等で漬けた漬物、沢庵漬けの考案者と言われているが、これについては諸説ある。沢庵宗彭が創建した東海寺(現在の東京都品川区北品川に所在)では、「初めは名も無い漬物であったが、ある時、徳川家光がここを訪れた際に供したところ、大層気に入り、『名前がないのであれば、沢庵漬けと呼ぶべし』と言った」と伝えられている。異説として、沢庵宗彭の墓の形状が漬物石の形状に似ていたことに由来するという説もある。なお、東海寺では、禅師の名を呼捨てにするのは非礼であるとして、「沢庵」ではなく「百本」と呼ぶ。また、別の説によると、元々は「混じり気のないもの」という意味の「じゃくあん漬け」、或いは、「貯え漬け(たくわえづけ)」が転じたとも言われている。なお、11月11日という文字が、たくあん用の大根を並べて干してある様子に似ていることと、たくさんの「1 = わん = あん)」があることから、11月11日が、全国各地の漬物協同組合、製造業、卸売業等の団体で構成される全日本漬物協同組合連合会が制定した、「たくあんの日」とされている。