12月6日 記念日 その2 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

ラジオアイソトープの日。
ラジオアイソトープ(放射性同位体)の製造にも使われるサイクロトロン(核粒子加速装置とも言われる、磁場を用いて荷電粒子に円形の軌道を描かせて加速する加速器の内、磁場が時間的に変化しないもの)を開発した物理学者で、日本の現代物理学の父と称される、仁科芳雄の1890(明治23)年の誕生日を記念して制定された。岡山県生まれの仁科芳雄は、1921(大正10)年からヨーロッパに渡り、量子力学(主として分子や原子、或いは、それを構成する電子等、微視的な物理現象を記述する力学)の確立に大いに貢献したデンマークの理論物理学者、ニールス・ボーアの講演を聴いて、物理学の新しい分野の研究に興味を持ち、1923(大正12)年4月にコペンハーゲン大学(デンマークの首都コペンハーゲンにある大学で、同国で一番歴史があり、また、第二大規模の大学である)のニールス・ボーアの研究室に移り、ここでは研究員として約5年半過ごした。帰国後の1931(昭和6)年、日本国内唯一の自然科学系総合研究所である財団法人理化学研究所(埼玉県和光市に本部を持つ、現在の国立研究開発法人理化学研究所の前身)で仁科研究室を立上げ、当時国内では例のなかった量子論、原子核、X線等の研究を行ない、第二次世界大戦中には、原子爆弾の開発にも着手している。ノーベル物理学賞を受賞した物理学者の朝永振一郎らは、仁科芳雄の弟子に当たる。また、月にあるクレーター「Nishina」は、仁科芳雄に因んで名付けられた。1990(平成2)年12月6日に日本で発行された、ラジオアイソトープ利用50周年を記念した切手には、仁科芳雄の肖像が描かれている。ラジオアイソトープは、ある元素の同位体で、その核種の不安定性から放射線を放出して放射性崩壊を起こす能力(放射能)を持つもので、医療・農業・工業等幅広い分野で利用されている。同じ元素で中性子の数が違う核種(原子核の組成)の関係を同位体と呼ぶ。同位体は安定なものと不安定なものがあり、不安定なものは時間と共に放射性崩壊して放射線を発する。崩壊する確率は放射性同位体によって異なる崩壊定数に比例し、崩壊定数が大きい程高い確率で崩壊する。これが放射性同位体である。放射性同位体の例としては、水素3、炭素14、カリウム40、ヨウ素131、プルトニウム239等が挙げられる。放射性同位体の崩壊は核種の変位法則に従い、放射線としてアルファ線(アルファ粒子)を放出する放射性崩壊の一種であるアルファ崩壊により、原子番号と質量数の異なる核種へ、又は、放射線としてベータ線(電子)を放出する放射性崩壊の一種であるベータ崩壊により、同質量数で原子番号の異なる核種へと放射性崩壊を起こす。励起された原子核がガンマ線(電磁波の一種)を放出して崩壊する放射性崩壊であるガンマ崩壊では、質量数も原子番号も不変である。一部の超ウラン元素等は、自重に耐えられずに自発的に核分裂を起こして崩壊し、中性子を出すこともある。元素の中には、放射性同位体しか持たないものもあるが、このような元素を放射性元素と呼ぶ。放射性元素に該当する元素は、テクネチウム、プロメチウム、及びビスマス(原子番号83)以上の原子番号を持つ全ての元素である。自然界に存在する元素を分離することで発見された放射性元素は、天然放射性元素、又は天然放射性核種と呼ばれる。一方、粒子加速器や原子炉を利用して核種変換することで発見された放射性元素は、人工放射性元素、又は人工放射性核種と呼ばれ、多くの元素の人工放射性核種が実験的に作られている。人工放射性核種の持つ放射能は、人工放射能と呼ばれることもある。一般に、半減期が地球の年齢より十分に短い核種は、地球誕生から現在までの間に、崩壊しているため自然界には存在しない。但し、ラドンやポロニウムのように半減期は短い核種でも、ウランやトリウムの崩壊生成物として生まれ続けている核種は、自然界に存在する。天然放射性元素には、ウラン238やトリウム232等の、半減期が地球の年齢と同等かそれ以上の核種が存在する。天然に存在する元素としては、ウランの原子番号92が一般に最大とされている。ウラン235は約7億年、ウラン238は44.6億年と半減期が長く、地球の歴史を持ち堪えて残存したが、これは原子番号93のネプツニウム以降は半減期の短い核種しかないためである。故に、ネプツニウム以降の人工放射性元素は、超ウラン元素とも呼ばれる。但し、ネプツニウムとプルトニウム(原子番号94)はウラン238の崩壊生成物として、微量ながら自然界にも存在することが分かっている。アメリシウム(原子番号95)以上の原子番号の元素は、自然界には存在しない。ウランやプルトニウム、トリウムのような原子番号の大きな放射性同位体は、娘核種もまた放射性同位体となり、その娘核種も・・・、という系列をなしており、これを崩壊系列と呼ぶ。崩壊系列は質量数を4で割った時の余りにより4種類に分別され、ウラン系列やアクチニウム系列等がある。このように、10億年以上の長い半減期を持っていて、太陽系形成時から現代まで生き残っている核種を、一次天然放射性核種という。また、これらの崩壊によって生成された娘核種の中で、ラドンのような放射能をもっている核種を二次天然放射性核種といい、安定核種は放射性起源の核種と言われる。また、トリチウムや炭素14のように、宇宙線との核反応で生じているような核種を誘導天然放射性核種という。放射性同位体は、様々な分野に応用される。これらは放射線自体を利用するものと、放射性によってそれを含む放射性物質を検出するものとに分けられる。放射性同位体(密封線源)から出る放射線は、放射線療法によるがん等の治療、突然変異誘発による作物育種、非破壊検査、火災報知機等に応用される。放射性物質(非密封線源)は、物質自体はごく微量であっても確実に検出・定量することができる。この性質に基づく物質の検出への応用として、医療関係では、画像診断法の1つであるシンチグラフィ等による検査・診断が挙げられる。化学では、分子の一部分を放射性同位体で標識(ラベル)することによって、化学反応の詳細を調べる方法があり、特に生化学で盛んに用いられる。また、生体高分子を標識してこれを検出する方法は、免疫学的検定やDNAの塩基配列決定等に応用される。
アクワイアの日。
東京都千代田区外神田に本社を置く、家庭用ゲームソフトウェアの開発や販売等を手掛ける企業、株式会社アクワイアが制定。「ココロに、さされ。」を企業テーマに、世界にただ1つだけのオリジナルコンテンツの開発を行なって来た株式会社アクワイア。記念日を通して、長きに亘り支えてくれたファンへ、感謝の気持を伝えると共に、これからも新しいワクワクを生み出していく、という決意を込め、初心に帰る日とすることが目的。日付は、株式会社アクワイアの前身である有限会社アクワイアが創業した、1994(平成6)年12月6日から。株式会社アクワイアの社名は、電話帳等の索引で最初に載る「あ」や「A」から始まる言葉の中で、強烈な意味を持つ「acquire(獲得する)」から取られた。株式会社アクワイアは、「独自性」と「奇抜さ」をキーワードにした、常識に捉われないコンテンツの開発を方針としている。主な事業は、家庭用ゲームソフトや業務系システムの開発で、近年では、ソーシャルゲームやスマートフォンアプリ等の開発も行なっている。また、自社で所有しているモーションキャプチャー(現実の人物や物体の動きをデジタル的に記録する技術)スタジオ「Studio Acquire」の運営事業も行なっており、自社開発の3Dアクションゲームへの導入や、他社プロジェクトへの貸出し等にも利用されている。株式会社アクワイアは、2014(平成26)年12月6日に創立20周年を迎え、会社ロゴとスローガンを一新し、新たにマスコットキャラクターの「アクワイアちゃん」も作られた。「アクワイアちゃん」の誕生日も、12月6日となっている。