CH ラトゥール詳解 その3 | ろくでなしチャンのブログ

CH ラトゥール詳解 その3

ぶどう シャトー・ラトゥール その3

      Chateau Latour               

                                                               AOC Pauillac

 

ピコピコハンマー 評 価

 

○ 1947年 PP92 私の誕生年のこのワインについては全くツキが無かったのだが、2000年3月下旬に試飲した1本はこれまでで最上のものだった。壊れやすいワインで、相当な琥珀色だったが、燻製ハーブ、カラメル、甘いローストした果実のノーズを提供していた。甘い果実味やあふれんばかりのグリセリンを思わせる味覚の印象のおかげで、おいしい、魅惑的なワインとなっていた。グラスに注いで10~15分もすると、枯れて、酸やタンニンが突出してきたが、それでも印象的なワインだ。飲みきる必要がある。最終試飲年月 2000年3月。

   

○ 1949年 PP98

 以前に試飲した時を含めて、毎回もう少しで100点満点に達しそうなワインだ。このボトルもまた人を釘付けにするような、豪勢な舌触りをした飲み心地を体験できた。目を見張るほど香り高いブーケはトリュフ、紅茶、醤油、ミネラル、大量の甘いプルーン、コーヒーが溶け込んだ、ブラックカラントの果実を思わせる。アタックは甘く、珍しい豪勢さがあり、舌触りは官能的で、フルボディ、新鮮さがすごく、噛みごたえのある、肉付きの良い、みずみずしいフィニッシュだ。常に偉大なワインだったが、この1本も例外ではなかった。十分な飲み頃になって25~30年になるが、保管のよいものや大型瓶のものならあと20年は持ちこたえられる筈である。 最終試飲年月 2000年6月。

 

○ 1955年 PP94

 数多くの卓越した驚きのワインを供給したこのヴィンテージ(特にメドックとグラーヴ)からの創刊なラトゥール、深みのあるガーネット色の1955年は、縁にはいくらか琥珀色も見られる。いまだにタニックなままであるが、燻製肉、乾燥ハーブ、西洋杉、黒系果実、森の下生え、なめし皮の並外れた芳香は魅惑的だ。1970年や1966年と言ったヴィンテージを偲ばせる。フルボディのワインで、甘い、強烈な中間分があり、力強さもたっぷりで、10年の寿命が残っている。過小評価されているが、絶句するほど素晴らしいワインだ。さらに良くなるかもしれない。最終試飲年月2000年6月。 予想される飲み頃 2020年まで ダウン 


  
 

○ 1959年 PP96

 暗いガーネット色をしており、縁には琥珀色も見られる1959年ラトゥールのノーズには僅かながら揮発酸も感じられるが、アロマは溶けたカラメル、タバコ、ジャムにしたような赤や黒系果実を思わせる。また、グラスに注いでおくとミネラル、コーヒー、スパイス、森の下生えの趣も姿を現した。 厚みのある、フルボディのとろみがあって、舌触りの点では1982年や1961年にも似ている。フィニッシュにはいまだに大量のタンニンがあるが(いつか十分に溶けることがあるのか判らない)、豪奢な、複雑な、華やかな、超絶的にリッチなラトゥールは、口蓋に幅のある爪痕を残す。十分な飲み頃になっており、向こう10年で飲むのが最良である。最終試飲年月2000年6月。 予想される飲み頃 2010年まで ダウン

○ 1961年 PP100

 ポートのようでトロリとした舌触りがあり、暗いガーネット色の縁には相当な琥珀色も見られる。1961年のラトゥールの、このねっとり感や厚みに迫るのは1982年や1959年のようなヴィンテージのみだ。2000年にシャトーで開かれた試飲会で供された3本のうち、1本は驚くほど攻撃的な、ミントのような、草っぽいノーズが見られたが、残りの2本は完璧な液体で、かぐわしい、西洋杉のような、トリュフ、なめし皮、ミネラル、そして甘い、ジャムにしたような香りが見られ、フルボディの、官能的な舌触りや、絶妙な純粋さや凝縮感があったし、層状の、とてもニュウアンスのあるフィニッシュには心を動かされずにはおれないほど偉大なワインのエッセンスだった。1961年は十分な飲み頃になって15年以上になるが、1982年とよく似て、どうやらよりリッチなものになつていくようで、みずみずしさやふくよかさを持ったまま、アロマのニュウアンスはさらに成長してきており、甘さや凝縮感は失っていない。並外れたワインで、まぎれもなく20世紀に於ける伝説的なボルドーの1つである! 最終試飲年月2000年6月
 予想される飲み頃 現在から2025年 sei 

 

○ 1962年 PP95

 これまた1961年や1959年を取り巻く宣伝のために見過ごされてしまったヴィンテージなのだが、1962年ラトゥールはこのシャトーにとって偉大なヴィンテージの1つであり続けている。濃い光を通さないガーネット色をしており、縁には琥珀色も見られるが、想像を絶する芳香は西洋杉、バルサム、コーヒー、黒系果実、なめし皮、葉巻の煙を思わせる。しなやかな、フルボディのワインで、タンニンは甘く、壮麗なレベルの果実味やエキス分があり、グリセリンはあふれんばかりで、魅惑的な、トリュフ風味のあるフイニッシュを持つ。飲めるようになって20年がたつが、あと20年は持ちこたえられる能力がある。完璧にバランスのとれた、興奮させられるラトゥールは、未だに低くみられているし、過小評価され続けている。最終試飲年月 2000年6月。 予想される飲み頃 2020年まで  ダウン

     

 

 

○ 1966年 PP96

 ワイン・オブ・ザ・ヴィンテージの1966年ラトゥールは古典的な、古いスタイルのボルドーで、飲めるようになるまでに何十年も要する。暗い、光を通さないほど濃いガーネット色に、西洋杉、甘いなめし皮、黒系果実、プルーン、ローストしたクルミを思わせる素晴らしいノーズ、すがすがしい酸の下地、甘いが特徴的なタンニン、スパイシーなフィニッシュが続く。力強い、精力的な、非常に印象的な、凝縮感のあるワインだ。飲みごろの高原部に達しているが、あと10年~20年はそのままの状態が続くはずである。 最終試飲年月 2000年6月。 予想される飲み頃 2020年まで ダウン


○ 1970年 PP97

 私はこのワインを1ケース以上も飲んだが、一貫して90点代半ばから後半の点を付けてきた。2000年6月にシャトーのセラーから出してもらって試飲した3本にはばらつきがあった。それでも驚くほどハーブを思わせるワインのようだったし、醤油、西洋杉、ローストした野菜、なめし皮、土の趣が果実味の主体となっていた。これらのボトルは味わい深い、エレガントな、ミディアムボディの、十分な飲み頃になったワインであることを伺わせた。1970年は秀逸だが、ひらめきの感じられるワインではない。2002年8月下旬に私のセラーから出した1本は97点で、今すぐ飲む必要があったシャトーの3本とは対照的に、少なくとも20年の寿命は残っているようだった。古いヴィンテージの偉大なワインを購入するなら、ボルドーであれ、ブルゴーニュであれ、カリフォルニア・カベルネであれ、「偉大なワインというものはない。偉大な1本があるのみである」という言葉を覚えておく必要がある。30歳を過ぎたワインの場合は特にそうだ。 最終試飲年月 2002年8月。

 

〇 1970年 VP94 Antonio Galloni  Vinous.com Nov 2007

 それに続く1970年代の飛行(すべてマグナムから)は、控えめに言っても特別でした。1970年のシャトー・ラトゥールは、果実味をふんだんに表現し、フルボディで強烈な個性を持ち、信じられないほど新鮮でした。このボトルは非常にわずかにコルク栓をしていると思いましたが、私はその意見では明らかに少数派の一人でした。

 

〇 1970年 VP94 Neal Martin Vinous.com July 2018

 1970年のラトゥールは、シャトーでこれまでに生産された中で最も見栄えの悪いヴィンテージの1つでなければなりません。それは野生の気分のむらになりがちです!このボトルは濃い色で、わずかに濁っていて、縁に薄いレンガがあります。ブーケはパワフルで、かなり野生で、おそらくいくつかのVA、白檀の香り、ラップソンスーチャンの香りが黒い果実を注入し、通気でよりゲーム的になります。味覚はミディアムボディですが、かなり密度が高く、フィネスのラトゥールではありませんが、十分な馬力があります。まるでヴィンテージ・カーのようですが、エンジンが強力すぎます。フィニッシュに少しラフなタンニンがあり、この男性的で肩幅の広いラトゥールは、欠点がないわけではありませんが、説得力があります。

 予想される飲み頃 2018年から2030年 sei  

 

○ 1971年 PP94

 1971年は間違いなくワイン・オブ・ザ・メドックで、ひょっとするとワイン・オブ・ザ・ヴィンテージなのかも知れない(ペトリュスやトロタノワも素晴らしい作品だが)。若いうちから飲めたが、今も成長し続けており、並外れて香り高い複雑さと、このヴィンテージとしては異例な驚くほど深みのある、凝縮間のある風味を見せている。暗い光を通さないくらい濃いガーネット色で、縁には琥珀色も見られる。壮観なブーケは乾燥ハーブ、西洋杉、スモーキーな黒系果実、コーヒーを思わせる。リッチであるが構造も感じられるワインで、タンニンはほどほど。このミディアムボディで、エレガントであるが複雑なワインは、甘い中間部に加えて、あふれんばかりのタンニンも感じられる余韻の長い、凝縮感のあるフイニッシュを持つ。過小評価されているが、十分な飲み頃になって10年強になるのに、衰弱したりやつれる兆しは見えない。 最終試飲年月 2002年8月。 予想される飲み頃 2012年まで ダウン

 

○ 1975年 PP90

 ほとんどの1975年のメドックは瓶熟成させるうちによりやせた、より生硬な、どんどん難のあるものになっている。対照的に、いくつかのグラーヴ(特にオー・ブリオンとラ・ミッション・オー・ブリオン)とたいていのポムロールは風味が深まり、この過大評価されたヴィンテージに於けるスターとなっている。暗いルビー/ガーネット色をした1975年ラトゥールは、辛口の、ミネラル、タバコ、小石のような香りのするノーズを表し、レッドカラントやブラックカラントが西洋杉、スパイス箱、バルサムの樹と競い合うかのようなアロマもある。口に含むと硬く生硬で、手強い、淡いタンニンがあり、体躯は鋼鉄のようで、凝縮感もたっぷりなのだが、愛想の悪い、内向的なスタイルをしている。この若々しい1975年は、あと20年は持ちこたえる能力があるが、これもどんどんやつれた、硬いワインになっていくのだろうか。 最終試飲年月 2002年8月

 予想される飲み頃 2020年まで  ダウン 

 

○ 1978年 PP90

 中程度のガーネット色をしているが、縁にはほどほどの琥珀色も見られる。1978年ラトゥールは、スパイス、鞍革、タバコ、乾燥ハーブを思わせる、土っぽいノーズがあり、甘い果実味が突出しようとしている。興味深いことに、新樽も風味に現れる。ミディアムボディで、エレガントで、かぐわしいが、ひよっとすると枯れかかっているのかもしれない。この十分に飲み頃になったワインは、あと10年で飲む必要がある。 最終試飲年月 2000年6月。 予想される飲み頃 2010年まで ダウン

 

○ 1982年 PP100 

 常に外交的だったという珍しいラトゥールだ。ムートン・ロートシルトとラフィット・ロートシルトというポイヤックの一級仲間とは正反対で、いつコルクを抜いてもジャムのような、外交的な、美味しいワインなのである。

 濃厚な、光を通さないほど濃いガーネット色をした1982年ラトゥールは、縁には心持ち琥珀色も見られる。甘い、スモーキーな、ローストしたアロマが感じられるノーズと一体になった、ジャムにしたようなレベルのブラックカラント、チェリー、プルーンを思わせる果実味がある。並外れた凝縮感やとろみを持っていて、厚みのある、ふくよかな舌触りからにじみ出る趣は西洋杉、タバコ、コーヒー、過熟した果実を思わせる。弱めの酸と、(ボルドーにしては)高いアルコールのため、なおさらグリセリンの多い、かみごたえのある舌触りとなっている。フィニッシュは永遠に続く。遠縁でも似ているラトゥールがあるとしたら、似たような舌触りや多汁性を持つ1961年だけである。最終試飲年月 2002年8月。 予想される飲み頃 現在~2040年 sei  

 

○ 1982年 PP100 Wine Advocate Jun 2009

 ‎常にやや非定型(私はより現代の2003年に当てはまると思います)、1982年のラトゥールは、北部メドック、特にサンジュリアン、パウイラック、サンテッシュの中で最も豪華で華やかで、先手起きでした。それは過去10〜15年間あまり変わっておらず、甘いタンニンだけでなく、非常に退廃的な、果物、グリセリン、および体の贅沢なレベルを明らかにしています。‎‎それは素晴らしいワインであり、いくつかの機会に、私は実際にセダリー、ブラックベリー、ブラックカラントフルーツの豊かさと多肉さのために右の銀行ポメロールとしてそれを選びました。このヴィンテージは、若くても常に素晴らしい味がし、このシャトーと関連付けられていない熟食感を明らかにしました。‎
‎しかし、1982年はまだ氷河期のペースで進化しています。濃度は依然として顕著であり、ワインは芳香族と風味のプロファイルでフルボディ、活気に満ちた、豊かな、古典的なパウイヤックです。それはちょうどジュースアップです (ステロイドのアスリートに似ています) そして、それのためにすべてのより良いです.この驚くべき努力は1982年のムートンと同じくらい長く続くでしょうが、それは常により親しみやすく、退廃的にフルーティーでした。20年後、そして50年後に今それを飲んでください!ワイン好きならお見逃しなく。

 予想される飲み頃 2009年から2059年 sei

 

〇 1982年 VP98 Antonio Galloni  Vinous.com Dec 2015 

 1982年のラトゥールだけがいつもの恒星の自己です~its usual stellar self。豊かで深く、爆発的な1982年は、壮大な集中力と、今後何年にもわたってよく飲むのに十分なエネルギーを備えています。

 

〇 1982年 VP100 Antonio Galloni  Vinous.com Mar 2016

 1982年のシャトー・ラトゥールは、オープンした瞬間から魔法のようです。深みがあり、まだ鮮やかな色ですが、年齢の半透明を示す1982年は、これから起こることを示唆する強烈で急上昇するアロマで始まります。第一印象が的確であることを確認するのに必要なのは、1つの味だけです。発売時に購入したオリジナルの木製ケースから造られたこのボトルは、来歴の重要性を痛烈に思い出させます。1982年はその美しさに驚かされます。鮮やかで多面的で完全に官能的なラトゥールは、この有名なヴィンテージのすべての最高の品質を捉えています。1982年には収量は高く、本質的に厳格な選別はなく、セラーの慣行は現在よりもはるかに理想的ではありませんでした。それでも、1982年は単に素晴らしいです。ワインには他に何を求めることができますか?絶対に何もありません。再びそれに遭遇する希望を除いて。よく保管されたボトルはさらに20年間保存されますが、私の印象では、1982年はここからあまり改善されません。実際、それは改善できません。これはワインが得るのと同じくらい良いです

 予想される飲み頃 2016年から2036年 sei

 

〇 1982年 VP100 Neal Martin Vinous.com July 2018

 1982年のラトゥールは、常に典型的なボルドーであり、典型的なラトゥールでした。これは、私が出会った最高級のボトルと同じくらい構成され、詳細であり、魅惑的なブラックベリー、グラファイト、シダーのアロマが見事に焦点を合わせています。おそらくそれは数年前ほど派手ではないかもしれませんが、それでも彼らが来るのと同じくらい堂々としていて青い血です。味覚は言い表せないほど優雅で、細部まで彫り込まれています。インターナショナルビジネス&ワインディナーの1本のボトルは、おそらく以前の例よりも控えめですが、香港の別のボトルは、その前に叩頭することしかできないほどの緊張と精度を提供します。1982年は見事で堂々としたラトゥールであり、おそらく今ではこのヴィンテージの最高の左岸指数です。

 予想される飲み頃 2018年から2050年 sei

 

○ 1982年 PP100 Lisa-P- Brown Wine Advocate Feb 2019

 1982年は素晴らしいヴィンテージで、比較的暖かく、多産で、豊かで深みのあるワインを生産していました。1982年のラトゥールは、ミディアムガーネットブリックカラーで、スターアニス、ドライローズ、サンダルウッド、キルシュ、ブラックベリータルト、ドライマルベリー、ブラックカラントトローチをコアにした新しいレザーの力強いノートを披露します。フルボディで濃厚でスパイシーで、フルーツの袋とたくさんのおいしい花火で、壮大な持続性で終わります。

 

○ 1982年 PP100 William Kelley Wine Advocate Dec 2022

 ヴィンテージの3つまたは4つの非常に偉大なワインの1つである1982年のラトゥールは、ダークベリーの果実、豊かな葉巻の包み紙、ローム質の土壌、クルミ、煙のアロマを提供します。フルボディで幅広で層状で、深く、シームレスで、非常に濃縮されており、肉質のコアは甘くて粉っぽいタンニンで囲まれており、長くて広大なフィニッシュで締めくくられています。ボルドーの偉大さの記念碑であり、長年にわたって惜しみなく注がれてきたすべての賞賛に値するワインの1つです。

 予想される飲み頃 2022年から2045年 sei

 

  

 

○ 1983年 PP88

 このワインは十分な飲み頃になっているが、あまり凝縮感のあるものではなく、心持草っぽく、汗臭い鞍革、溶けたアスファルト、タバコ、赤や黒系果実のアロマを呈している。また、カラメルやローストしたナツツの趣も見られる。ミディアムボディの作品で、タンニンは柔らかいが、息の長さや余韻の長さは殆ど無い。あと10年で飲む必要がある。 最終試飲年月 2000年6月。

 予想される飲み頃 2010年まで ダウン

 

○ 1985年 PP88

 1985年ラトゥールは、やわらかい、目の開いたワインで、構造や、輪郭、深みはあまりない。暗いルビー色で、縁には琥珀色も見られるが、しっかりしたタバコ、黒系果実、ハーブ、土、新樽のブーケは心地よい、強烈とか息が長いというものではない。ミディアムボディで、アタックの果実味は甘いが、だんだん幅がなくなって辛口のタンニンや草っぽい趣が見られるようになる。 最終試飲年月 2000年6月。  予想される飲み頃 2012年まで ダウン

 

○ 1986年 PP90

 1986年は、崇高とまでは言えないものの、一貫して傑出したワインとなってきた。スパイシーな、故障のようなブーケに見られる香りは乾燥ハーブやレッドカランとのの果実を思わせる。ミディアムボディで、生硬だが、若々しく、精力的で、凝縮感がある。まだ4年から5年はセラーで寝かせる必要があるだろう。

 (北メドックとカベルネ・ソーヴイニョンに味方した)このヴィンテージではライバルのラフィット・ロートシルトやムートン・ロートシルトに追い抜かれている。最終試飲年月 2000年6月。 予想される飲み頃 2020年まで ダウン 

 

〇 1986年 PP86 Neal Martin Wine Advocate July 2016

 アカデミー・デュ・ヴァンでダブル・マグナムから味わった1986年のラトゥールは、大判と完璧な出所にもかかわらず、これが素晴らしい左岸のヴィンテージであったことを考えると、期待するものをいくらか下回っています。現在30歳で、ノーズは苔むした湿った紅葉で、ほこりっぽい、柔らかい、赤いベリーの果実でかなり光沢がありません。味覚はミディアムボディで、鉄の赤いベリーの果実、しっかりとした頑固なタンニン、男性的で四角いですが、必要な果実の集中力がないため、このラトゥールは少し...根暗。その草本の仕上げで、このファーストグロースがその行為をきれいにし、靴下を引き上げ、それ以来はるかに優れたヴィンテージを生み出したという事実にのみ慰めを得ることができます。

 予想される飲み頃 2016年から2024年 sei

 

〇 1986年 VP87 Neal Martin Vinous.com July 2018

 1986年のラトゥールはヴィンテージであり、成長期とムートンロスチャイルドやレオヴィルラスカーズなどの同業他社のパフォーマンスの文脈で常に失望させてきました。この最後のボトルは私の意見を変えるために何もしませんでした。まるで革がかったほこりっぽい黒い果物以上のものを提供することを気にすることができないかのように、それはのーずに元気づけられるだけです。味わいは foursquareで、予想よりも軽く、酸味はうまく判断されていますが、果実は常に不足しており、フィニッシュに対する密度や野心の感覚はありません。このワインは、1982年または1990年を生産したのと同じブドウ園からどのように来ているのか疑問に思うことがあります。 予想される飲み頃 2018年から2030年 sei

 

○ 1988年 PP91

 この過小評価されているヴィンテージのワインとしては今のところ最良のものとなっている。暗いガーネット色した1988年ラトゥールは、縁には心持ち琥珀も見られる。溶けたタール、プラム、ブラックカラント、西洋杉、森の下生えを思わせるブーケに、ミディアムからフルボディ、秀逸な葡萄の完熟感、熟したタンニンを伴う導入部が続く。古典的な、エレガントなラトゥールだが、1990年や1989年のようにもっと葡萄が熟した年より、肉のような、野菜のような風味がある。ちょうど飲み頃の高原部に入り始めたところだ。25年はそのままの状態が続くだろう。 最終試飲月 2000年6月。 予想される飲み頃 現在から2025年 たぶん

 

〇 1988年 VP93 Neal Martin Vinous.com May 2018

 1988年のラトゥールは、カベルネ・ソーヴィニヨン77%、メルロー18%、カベルネ・フラン4%、プティ・ヴェルド1%のブレンドです。現在30歳で、縁にはほとんど成熟していないことを考えると、かなり深い色をしています。私はここのノーズに感謝します。最初はかなり密度が高く、それでも明確に定義されており、今では白檀、スーボア、セージ、そしてほんの少しの酒が混ざっているたくさんの果物が現存しています。口当たりは熟したタンニンでミディアムボディです。このラトゥールは、オールスパイスのタッチ、肉汁がタールのグラファイト仕上げにフィットする黒い果実を注入したスタイルで非常においしいです。それは私が予想していたよりも厳格ではなく、物質と新鮮さはそれが何年もの間よく飲み続けることを示唆しています。 予想される飲み頃 2018年から2035年 sei

 

○ 1989年 PP89

 1989年のラトゥールはボルドーの偉大なヴィンテージを強烈にそそるものにしている多くの特徴のやわらかさや、葡萄の完熟感、甘い果実味は持っているのだが、問題はそれらの要素の量が不十分だと言うことだ。成長した暗いルビー色をしているが、縁には琥珀色も見られる。ノーズはカラメル、コーヒー、熟したブラックチェリーやカラントの果実、西洋杉、スパイス箱のアロマを提供する。ミディアムボディで、酸は弱いが、このワインは中間部のコクに欠けているし、驚くほど唐突なフィニッシュである。非常に上質な、美味しいワインなのだが、生産者側がほのめかしているほどの重みや風味の多面性を持つようになるとは信じがたい。 最終試飲月 2000年6月。 予想される飲み頃 2020年まで ダウン

 

〇 1989年 VP92 Neal Martin Vinous.com July 2018

 1989年のラトゥールは、暖かい砂利と野生のハーブの香りが柔らかく、おそらくわずかにこもった黒い果実を注入することで、成長期の暖かさを伝えます。ここにはブレタノマイセスのタッチがありますが、1990年のラトゥールほど目立ちません。味わいは厚く、かなりしっかりとしたタンニンが、このラトゥールの存在感と力強さを与えています。最近のヴィンテージと比較して欠けているのは、洗練とディテールです。とは言うものの、それは柔らかい(ラトゥール用)、鉛筆の芯、下草主導の仕上げに向かってうまく構築されています。まったく悪くはありませんが、現在の体制でははるかに優れたワインが造られると思います。

 予想される飲み頃 2018年から2035年 sei

 

〇 1989年 VP91 Neal Martin Vinous.com Sep 2019

 1989年のラトゥールは、今年初めのボトルと同様に展示されています。正直なところ、これとレフォールデラトゥールのアロマティクスにはほとんど違いがなく、おそらくいくつかのアミガサタケとそうです、ブレタノマイセスのタッチです。味わいはミディアムボディで、しっかりとしたタンニン、赤と黒の果実の混合物にたくさんの下草が混ざっています。新鮮さとピリッとした仕上がりに感謝しますが、これを一流のラトゥールとしてランク付けするつもりはありません。ヴィンテージの文脈ではパフォーマンスが低いとさえ考えられます。

 予想される飲み頃 2019年から2035年 sei

 

シャトー・ラトゥール詳解 その1 詳解はこちら

シャトー・ラトゥール詳解 その2 1863年~1945年 詳解はこちら

シャトー・ラトゥール詳解 その3 1947年~1989年 詳解はこちら

シャトー・ラトゥール詳解 その4 1990年~1999年 詳解はこちら

シャトー・ラトゥール詳解 その5 2000年~2005年 詳解はこちら

シャトー・ラトゥール詳解 その6 2006年~2010年 詳解はこちら

シャトー・ラトゥール詳解 その7 2011年~2018年 詳解はこちら

シャトー・ラトゥール詳解 その8 詳解はこちら

   Le Pauillac de Chateau Latour 

シャトー・ラトゥール詳解 その9 詳解はこちら

 

レ・フォール・ド・ラトゥール詳解 1993年~2009年 その1 詳解はこちら

レ・フォール・ド・ラトゥール詳解 2010年~       その2  詳解はこちら

レ・フォール・ド・ラトゥール詳解 その3 詳解はこちら

 

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