AOC ムルソーのワイン その1 | ろくでなしチャンのブログ

AOC ムルソーのワイン その1

        AOC ムルソーのワイン その1

                      AOC Meursault

                                    Commune Meursault

                       Commune Puligny Monrachet

 

5
 

県    名    コート・ドール Cote d'Or

地 区 名    コート・ド・ボーヌ Cote de Beaune

Appellation      Appellation Communales/村名アペラシオン
格 付 け      Premier Cru
栽培面積    赤 13.47ha 内PC 0.82ha

        白 382.42ha 内PC 96.15ha

生 産 量     赤 559hl   内PC 85hl
          白 18,843hl  内PC 4,706hl
基本収量   赤40hl/ha 

        白45hl/ha 

最低アルコール濃度

        赤 10.5% PC又は区画名付き 11% 

        白 11%   PC又は区画名付き 11.5% 
葡萄品種  
     赤 ピノ・ノワール、
       
シャルドネ、ピノ・ブラン、ピノ・グリ以上3種で15%
     白 シャルドネ、ピノブラン
飲 み 頃    赤 5年~10年 
        白 8年~15年

村名ワイン

 〇 AOC ムルソー(基本収量 赤40hl/ha、白45hl/ha) 

 〇 補助的表記 サヴィニ・レ・ボーヌ・コート・ド・ボーヌ

     歴史的経緯により、赤ワインに限りコート・ド・ボーヌの内16
     コミューンは原産地名+コート・ド・ボーヌを名乗れる。

 〇 AOC コート・ド・ボーヌ・ヴイラージュ

     コート・ド・ボーヌの内、16コミューンはAOC コート・ド・ボー
     ヌ・ヴイラージュ
をも名乗れる。主としてブレンド・ワイン。
 

 

◎ 概 観
 コート・ド・ボーヌ地区で最大の栽培面積を誇る。「ブルゴーニュ白ワインの都」との呼称も。お隣には白ワインの最高峰ピユリニィ・モンラッシュ村があるが、ムルソー村の畑の方が、平坦ではあるが日照が良い。 

◎ワインの特徴

赤ワイン 繊細なアロマがあり、軽く、好ましいストラクチャーを持つ。

   フランスAOCワイン辞典

白ワイン 緑色を帯びた金色、カナリヤ色を呈する。香りは若いうちは西洋サンザシ、ニワトコの実、シダ、菩提樹やクマツヅラなどのアロマに、アーモンドや炒ったヘーゼルナツツ、焼いたパンの皮、ミネラル感を伴う。同様にバター、蜂蜜や柑橘類のアロマが強く感じられる。味わいは豊満でなめらか、傑出したヘーゼルナッツの風味が豊かである。ふくよかさと生き生きとしたところの調和があり、熟成が欠かせない。酸に支えられてボディがしっかりとし、余韻が長い。まさに長命のグラン・ヴァン。隣接するAOCピユリニィ・モンラッシュよりやや柔らかく豊満。「バターのような」と表現される。  フランスAOCワイン辞典


白ワイン 熟成したムルソーの味わいには、ハチミツ、コーヒー、ミネラル、バターばかりかシナモンのようなスパイスの風味が混然とあわさり、ほかのいかなるシャルドネにも似ていない。溢れ出すような味わいだが、そこには柔らかさが感じられる。濃厚な色調のせいかもしれないが、すぐれたムルソーの豪勢な味わいには、もし黄金に味があるならばムルソーの味がするだろう、とまで思わせるところがある。

   ブルゴーニュワインがわかる マット・クレイマー

白ワイン 目下、世界中はシャルドネブームで、ことにカリフォルニア勢の鼻息は荒い。しかしムルソーのように、精妙さ甘美が完璧な融合を遂げる域には達していない。若いうちの麦藁色から、年を重ねるにつれて黄金色に転じていく色調も見事だが、その香りは他のワインがどうしても太刀打ちできない。若いうちはサンザシや桃とか、年をとるとナニナニというようにこのワインの香りの例えを言い出したらきりがない。私には日向ぼっこをした童女の髪の匂いを連想させる。どこか肉感的なところが印象的である。それが壜熟させると、玉手箱に魔術でもかけたように蜂蜜やバターやライチやマンゴーのような濃艶な香りや風味が現れてくる。もっともこれは少なくとも8年から10年寝かせての話だ。またムルソーは、グラスの中で冷えたワインが暖まるにつれて花の蕾が満開になっていくような風情があるのが特色で、いわば「お喋りの友」なのだ。味わいで言えば、口当たりは限りなくソフトで、ゆったりとした肉付きを持ち、辛口だから糖分の片鱗も残っているはずがないのに甘美そのものといえる魅力で、飲み手を陶酔に引きずり込む。

  ルゴーニュワイン 山本博著

◎ テロワール
 最良の土壌は標高260mあたりで、日照は東から南。バトニアン(ジュラ紀)が斜面の土壌である。マグネシウムを含んだ石灰質もところどころにある。泥灰質・石灰岩の畑がぶどうには最適である。カロヴィアンの古い石灰岩とアルゴヴィアン泥灰土がcrus を育てる。
  ブルゴーニュワイン
210

 

AOCムルソーのワイン索引 こちらへ
Cote de Beaune AOC索引 こちらへ
 

                           溜め息  改・ブログ総索引-1 こちらへ

                          溜め息 改・ブログ総索引-2 こちらへ

                          溜め息 改・ブログ総索引-3 こちらへ  

                          溜め息 改・ブログ総索引-4 こちらへ