AOCブラニのワイン その1 | ろくでなしチャンのブログ

AOCブラニのワイン その1

          AOCブラニのワイン その1

              AOC Blagny

                               Commune Meursault
                     Commune Puligny Monrachet
  

5

 

県    名    コート・ドール Cote d'Or

地 区 名    コート・ド・ボーヌ Cote de Beaune

Appellation      Appellation Communales/村名アペラシオン
格 付 け    Premiers Crus
栽培面積     赤 5.37ha 内PC 4.79ha

生 産 量    202hl   内PC 174hl

基本収量    40hl/ha 

最低アルコール濃度

         10.5% プルミエ・クリュ又は区画名付き 11% 

葡萄品種  
       ピノ・ノワール、
       
シャルドネ、ピノ・ブラン、ピノ・グリ以上3種で15%以内

飲 み 頃  4年~6年 
村名ワイン

 〇 AOC ブラニ(基本収量 赤40hl/ha)

 〇 補助的表記 サヴィニ・レ・ボーヌ・コート・ド・ボーヌ

     歴史的経緯により、赤ワインに限りコート・ド・ボーヌの内16
     コミューンは原産地名+コート・ド・ボーヌを名乗れる。

 〇 AOC コート・ド・ボーヌ・ヴイラージュ

     コート・ド・ボーヌの内、16コミューンはAOC コート・ド・ボー
     ヌ・ヴイラージュをも名乗れる。主としてブレンド・ワイン。

 

◎ 概 観
 ブラニ又はブラニィと呼ばれる。ムルソー村とピュリニィ・モンラッシュ村に跨る集落の名前で行政区として「ブラニ村」は存在はしない。集落はコート・ド・ボーヌの丘陵の中で最も見晴らしのよい高台にある。畑は大きな石の混じった泥灰土の斜面に広がっている。
 AOCブラニという呼称は赤ワインだけに認められており、畑全体の7区画(クリマ)がプルミエ・クリュの格付けを得ている。赤ワインと同じ畑で造られる白ワインは、ムルソー村の畑のものはAOCムルソーとなり、ピュリニィ・モンラッシュ村の畑のものはAOCピュリニィ・モンラッシュとなる。 フランスAOCワイン辞典
 私のイメージはムルソー村とピュリニィ・モンラッシュ村の一部の赤を押しのけて、ブラニが占拠と覚えています。

◎ ワインの特徴

赤ワイン 濃く際立つ紫紅色を帯びたルビー色からブラックチェリーや紫色を帯びたルビー色までの色調を呈する。フルーティーで、苺や赤スグリなどの小さな赤い果実、カシスや桑の実などの黒い果実という、ブルゴーニュ・ワインの繊細な香りを備えている。熟すとなめし皮、胡椒、カカオや甘草のアロマに野獣の香りを伴う。骨格がしっかりとして大柄であり、凝縮して均整がとれている。

                     フランスAOCワイン辞典


赤ワイン 生産量はごく限られていて、年産2400ケース程しかない。だがそこにはブラニにしかない風味があって、きつく感じるほど土臭く、かたさ故に長命である。たいへん繊細な構えをしているのは、明らかに石灰岩質の土壌と標高の高さによるものだろう。ピノ・ノワールが、白ワインを作るのと同じ一級の畑で育っているのである。どこのリストでもよい。ブラニを目にしたら、ぜひためしてほしいものだ。癖の強いワインだから、腎臓とか仔牛のクリーム煮のように口をすっきりさせたくなる料理との相性はことさら良い。
 数少ない赤のブラニの作り手は、みな熱心である。それもそのはずで、シャルドネを植えることもでき、実際改植すればもっと稼げるのに、そうしないぐらいなのだから。①ドメーヌ・フランソワ・ジョバール、②ドメーヌ・ルフレーヴ、③ドメーヌ・マトロら数名の実力のある作り手がブラニにもまじめに取り組んでいて、そのワインはいずれも一級品である。ブルコーニュワインがわかる マット・クレイマー著


① Domaine Francois Jobard~ドメーヌ・フランソワ・ジョバール
 ドメーヌ名は2002年にフランソワ・エ・アントワーヌ・ジョバール、そして2007年からはアントワーヌ・ジョバールへと変わっていますので、息子アントワーヌ・ジョバールに引き継がれたのでは。
② Domaine Leflave~ドメーヌ・ルフレーヴ
③ Domaine Matrot~ドメーヌ・マトロ
フランソワ・ジョバール90

 

テロワール
 340~400mの標高にあり、斜面は石灰岩片で覆われた泥灰土である。上部は褐色の石灰質土壌。下部は粘土石灰質土壌。 プルミエ・クリュにもニュアンスの違いがある。たとえば Hameau de Blagny は、小石まじりの肥沃で深い表土で、 La Garenne はより岩が多く南に向いている。
 ブルゴーニュワイン委員会

◎ 根拠法
 2011年11月28日政令2011-1690号に於いて、7つのクリマがAOC Blagnyの後にクリマ名を表記することが許されています。対象は赤ワインだけです。格付けはPremiers Crus(1級)が付与されています。

 

 〇 Sous le Puits~スー・ル・ピュイ(Commune Puligny Monrachet)   
 〇 La Garenne ou sur la Garenne
    ~ラ・ガレンヌ・ウ・スー・ラ・ガレンヌ(Commune Puligny Monrachet)  
 〇 Hameau de Blagny~アモー・ド・ブラニ(Commune Puligny Monrachet)  
 〇 La Jeunellotte~ラ・ジュヌロット(Commune Meursault)
 〇 La Pièce sous le Bois

      ~ラ・ピエス・スー・ルー・ボワ(Commune Meursault)
 〇 Sous Blagny~スー・ブラニ(Commune Meursault)
 〇 Sous le Dos d’Ane~スー・ル・ド・ダヌ(Commune Meursault)

 

◎ AOC Blagny Premiers Crusの地図
700-1

801-1

 

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