シャトー・ラ・ラギューヌ詳解 その2
シャトー・ラ・ラギューヌ その2
Chateau La Lagune
AOC Haut Medoc
○ 2014年 PP91~93 Neal Martin Wine Advocate 中間号 Apr 2017
非常によく定義された、ブラックベリー、杉と鉛筆ボックスの香りと非常によく定義された、強烈なブーケを持っています - スタイルの古典、印象的な繁殖を実証します。口蓋は細かいタンニン、グラファイト、ファインミネラルテリテで覆われた明るく活気のある黒い果物と非常によくバランスが取られており、パウイヤックのような仕上がりに素晴らしくファンアウトします。ご存知のように、私はこれが2015年ラ・ラギューヌを上回るかもしれないと思います。えっと。これは素晴らしいです。 予想される飲み頃 2019年から2035年
○ 2015年 PP88~90 Neal Martin Wine Advocate #224 Apr 2016
多くの定義と落ち着きを得る必要がある豪華な黒いチェリーとカシスフルーツを備えた豊かで少し頭の高いブーケがあります。これは少し一生懸命努力しているようです。口蓋は熟してエントリーで丸められており、タンニンは少し糸状で、簡単で少し減衰し、生理食い止めの仕上がりで、エレヴァージュの間に肉付けされることを願っています。これは私が昨年2014年に見分けた輝きを欠いています - それがボトルでどのように判明するかを見てみましょう。 予想される飲み頃 2020年から2032年
〇2015年 VP91 Neal Martin, Vinous.com, Mar 2018
2015年のララグーヌは、2016年4月に2、3回試飲したにもかかわらず、樽から困惑したワインでした。今、ボトルの中で、私はより楽観的ですが、それでももっと良かったかもしれないというしつこい感じがあります。それはその仲間と比較して比較的蒸し暑いままであり、タールと杉を注入した黒い果実を伴う微妙な花のノートがあります。味覚はミディアムボディでバランスが取れていますが、私はそれがより多くの実体の恩恵を受けただろうと主張します。確かに、ここにはエネルギー感がありますが、それを安全にプレイするのはララグーンです。それはより大きなことを目指して努力したかもしれません(その後2016年にそうだったように)。 予想される飲み頃 2021年から2040年
○ 2016年 PP93~95 Neal Martin Wine Advocate #230 Apr 2017
明晰紫/黒色、それは黒いベリーとスローと非常に強烈なブーケを持っています, 線引きとフォーカスを維持しながら、, スタイルでほとんどパスティーユのような.口蓋は非常にしっかりしたタンニンでミディアムボディで、おそらくエントリーの上に少し脆いですが、それは私が樽で味わった他の2016年代に見合っています。私は、永続的な仕上げを定義する新鮮さと緊張にもかかわらず、このララグンの焦点と「正しさ」に感謝します。これは長期的なワインですので、地下室でこの4〜5年を与えることを恐れないでください。これは、近年最高の一つ、優れたララグンです。 予想される飲み頃 2023年から2045年
○ 2016年 PP92 Lisa Perrotti-Brown Wine Advocate 中間号 Nov 2018
中程度のガーネットパープルカラーと強烈なカシス、暖かいチェリー、レッドカラント、アンダーカレントの地球と湾の葉を持つスパイスボックスの鼻を持っています。ミディアムボディのアースレースの口蓋は豪華で活気があり、長く仕上がっています。 予想される飲み頃 2019年から2034年
〇 2016年 VP93 Neal Martin, Vinous.com, Jan 2019
クラシックなタバコと杉の花束があり、細かい描写とうまく統合されたオークがあります。ミディアムボディの味覚は、入り口を優しく握り、タール状の黒い果実をたっぷりと含みます。直線的でありながら印象的に焦点を合わせた仕上げに向かってミントのタッチが浮かび上がります。私はここでの活気と浸透が好きです。これは今後20年間でよく飲むはずです。 予想される飲み頃 2021年から2045年
○ 2017年 PP88~PP90 Lisa P Brown Wine Advocate ♯236 Apr 2018
深いガーネットパープル色の2017 la Laguneは、素晴らしい黒いラズベリー、黒いチェリー、桑の香りがあり、素朴な底流と湾の葉が漂っています。口蓋は素敵な新鮮さ、柔らかい質感と毒のたっぷりとミディアムボディです。
○ 2017年 PP90 Lisa Perrotti-Brown Wine Advocate Mar 2020
深いガーネットパープル色の2017年ラ・ラギューヌは、チェリーパイ、黒い森のケーキ、暖かいカシスのノートに加えて、鉛筆のリード、新しい革とスパイスボックスのヒントでガラスからロールアウトします。ミディアムボディの口蓋は、赤い果実と素朴な層の負荷としっかりとした歯ごたえのあるフレームで素晴らしい活気を持ち、活気に満ちた仕上げです。 予想される飲み頃 2020年から2034年
○ 2019年 PP93~PP95 Lisa P Brown Wine Advocate July 2020
色の深いガーネットパープル、2019年ラ・ラギューヌは、砕いた黒と赤のカラント、ボイセンベリーと野生のブルーベリーの生き生きとしたノートと野生のタイム、ウッドスモーク、シナモントーストと鉛筆のリードのニュアンスでガラスから破裂し、砕いた岩のタッチで。ミディアムボディの口蓋はしっかりと巻き付けられており、非常に細かく積み重ねられた黒い果物、熟した細粒のタンニンと大胆な新鮮さの固体フレームを持つスパイスとミネラル層を焼き、風味豊かな火花の多くで長く仕上げます。エネルギーできらめく、この2019年ラ・ラギューヌは本当のヘッドターナー head-turner です! 予想される飲み頃 2025年から2047年
〇2019年 VP94 Neal Martin, Vinous.com, Feb 2022
ブラックベリー、ラズベリー、ウェットクレイ、軽いタバコの香りの香りに焦点を当てながらもニュアンスがあり、複雑です。ミディアムボディの味わいは、きめの細かいタンニン、優れた構造、そして印象的な持続性のあるフィニッシュを定義する顕著な海洋の影響を特徴としています。近年の最高のLa Laguneリリースの1つに向けてすべてが整っています。 予想される飲み頃 2025年から2050年
○ 2019年 PP94 William Kelley, RobertParker.com Apr 2022
ダークチョコレート、鉛筆の削りくず、スミレのヒントと混ざり合ったチェリー、ワイルドベリー、カシスのアロマがグラスから漂う2019年 La Laguneは、ミディアムボディからフルボディ、幅広く官能的で、磨かれたタンニンとジューシーな酸に囲まれたフルーツの豊富なコアです。エレガントで寛大なスタイルで、輝かしい1990年の現代版を彷彿とさせます。 予想される飲み頃 2025年から2055年
〇2019年 IP94+ Lisa Perrotti-Brown The Wine Independent, May 2022
ミディアムからディープガーネットパープル、キルシュ、ブラックラズベリー、フレッシュブラックカラントの明るく陽気な香りに加えて、鉄鉱石、スミレ、香りのよい土の提案でグラスから飛び出します。ミディアムボディで柔らかく、口の中でジューシーで、レッドベリーの火花がたくさんあり、香りのよいフィニッシュがあります。
〇2020年 PP92~PP94 Lisa P Brown Wine Advocate May 2021
深いガーネットパープル色、砕いたブラックプラム、熟したブラックカラント、ジューシーなブラックベリーの大胆で幻想的に純粋なブラックフルーツのノートに加えて、タール、ドライプロヴァンスハーブ、スターアニス、スモークミート、黒トリュフのヒントで自信を持ってグラスから出て行きます。ミディアムボディの味わいは、しっかりと巻かれた明るくカリカリの黒い果実を、たっぷりの新鮮さと親しみやすく、ざらざらした食感で提供し、土とハーブの火花をたくさん添えて長く仕上げます。 予想される飲み頃 2026から2042年
〇2021年 PP90~PP92 William Kelley, Wine Advocate ♯260 Apr 2022
甘草、ローム質の土壌、生のココア、葉巻のラッパーのヒントが混ざり合った甘いベリーとプラムの魅力的なアロマを提供します。ミディアムボディで、豊富でジューシーで、肉質でシームレスで、フルーツ、明るい酸、とろけるタンニンの豊富なコアがあります。
〇2021年 VP89~VP91 Neal Martin, Vinous.com, May 2022
2021年のララグーヌは、2023年に認証される予定のバイオダイナミック農法で運営されているブドウ園から9月23日から10月12日まで摘み取られ、50%の新樽で熟成されました。シーズンの初めに少し霜害を受けましたが、カビはほとんどありませんでした。カベルネは熟度を達成するために葉を取り除き、収量を制御(30hL / ha)しました。これは、野生のイチゴとテイベリーと一緒に、ノーズにたくさんの真っ赤なベリーの果実を持っています。スーボアと巻きたてのタバコの香りが通気で広がります。味わいはミディアムボディで、やや質素な開口部、適度な深み、顕著な酸味、フィニッシュに向かってコショウのような赤い果実があり、後味に苦味が残ります。
〇2021年 VP90~VP92 Antonio Galloni, Vinous.com, Mar 2022
ゴージャスで超表現力豊かなワインです。芳香剤だけでも魅力的です。グラスに深く美しく重なり、ニュアンスの印象的な層を備えた2021年はノックアウトです。それは今後何年にもわたって優雅に熟成するはずです。
〇2021年 IP85~IP87 Lisa P Brown The Wine Independent, May 2022
ミディアムからディープガーネットパープルの色、ベイクドブラックベリー、プラムジャム、ウーロン茶とメントールのヒントを備えたスパイスケーキの表現力豊かなノートを明らかにします。口の中に柔らかいタンニンが入ったライトボディからミディアムボディで、ハーブがたっぷり入ったブラックフルーツが香ばしい仕上がりです。 予想される飲み頃 2025年から2033年
価格表 Chateau La Lagune
2000年 £74 2011年 £58
2001年 £49 2012年 £52
2002年 £47 2013年 £42
2003年 £60 2014年 £45
2004年 £53 2015年 £49
2005年 £78 2016年 £49
2006年 £54 2017年 £46
2007年 £51 2018年 £
2008年 £54 2019年 £28
2009年 £66 2020年 £
2010年 £68 2021年 £
WINE SEARCHER 2021.5.15記
ラ・ラギューヌには、ボルドーの華々しい成功物語がある。1950年代、このシャトーはすさまじい荒れようだった。葡萄を植え替え、ワイナリーを再建し、1855年の格付けシャトーというエリートの一員の名に恥じない地位に返り咲かせようとするなど、困難すぎて無理だと、故アレクシス・リシーヌをはじめとする様々な有力バイヤーたちに嘲(あざけ)られるありさまだった。ジョルジュ・ブリュネという起業家がここを買収し、畑を全面的に植え替え、今日メドックに置いて最先端を行くワイナリーを建てたのは1958年である。ブリュネは、巨額な投資の見返りを受ける前にこの地を去った。プロヴァンスに移り、そこでもまたシャトー・ヴィニュロールというワイナリーを一流に育て上げ、転売したのである。彼はラ・ラギューヌを1962年にシャンパーニュのアヤラ社に売却したが、同社はそれから今日まで、変わらぬ情熱でラ・ラギューヌの改善と経営に取り組んできた。最大の革新的なアイデアは(いまだに追従者が現れないが)、ワインを移し替える際、空気に触れないように、発酵槽から貯蔵樽のあるセラーまでパイプラインを敷設したことである。
ラ・ラギューヌは、ボルドーからメドックに向かって有名な県道2号線を走ると、一番最初に出会う格付けシャトーである。ボルドー市内から16km足らず。葡萄畑は、ボルドーの南にあるグラーヴと似て、たいへんに軽い、砂礫に近い砂地である。ラ・ラギューヌは1964年、故ジャンヌ・ボワリを管理人に任命したが、女性をこの役職につけたシャトーはここが最初である。男性優位のボルドーにあって、革命的な進歩だった。男性が支配するワイン界の内輪にこそ入れなかったものの、彼女は、ボルドーきっての実直で有能な管理人であり、厳格、几帳面で、侮りがたいその人柄を軽んじる者はいなかった。1986年にジャンヌ・ボワリが亡くなってからは、娘のカロリーヌ・デヴェルニュが後を継いで管理を引き受けていたが、ティエリ・ブダンが引き継ぎます。
2004年には、ドウニ・デュブルデユー教授の弟子であるカロリーヌ・フレイ嬢が醸造チームに仲間入りしたようですが、セラー・マスターかどうか不明。
最高の時のラ・ラギューヌのワインのスタイルは、『ポムロール的』でもあり『グラーヴ』的でもあると評されている。ある高名な批評家(本書の著者)によれば「ブルゴーニュ的」でもある。このら3つの形容はいずれも的を射ている。時には強すぎるヴァニラのようなオークやブラックチェリーのブーケのある、リッチで肉付きのよい、がっしりとしたワインになることもある。ラ・ラギューヌのワインは通常、10年目を迎える頃にはすっかり熟成するが、15年や20年は確実に持つだろう。ラ・ラギューヌの品質と力強さは、1966年から1990年にかけて、目に見えて向上した。葡萄の樹齢が上がるとともに、メドックの偉大な(そして驚くほど良心的な値段の)ワインの1つに数えられるようになっていった。とりわけ目覚ましいのは1976年から1990年の間で、上質なワインが数多く生み出されたが、残念なことに、1990年以降のものには興味をかきたてられない。
ワイン造りにおいて、ラ・ラギューヌには素晴らしい潜在能力がある。1990年、1989年、1982年といった年の大成功がそれを物語っている。しかし残念なことに、1990年以後のヴィンテージは印象的とは言えない。ボルドーでもやり手の一流シャトーだった時代もあったが、今では芳香性を失い、公式格付けを下回る品質のワインを造っている。
歴 史
ラ・ラギューヌのある一帯は、もともとガスコーニュの方言で“場”や“小さい池”を意味する「ラギュ」という名前で呼ばれていました。15世紀末は、小さな集落に過ぎなかったようです。
18世紀になってワイン造りが始まり、1730年には邸宅も建てられます。当時は次々と所有者が変わっていたようです。
1850年には、シャルル・クックが「ボルドー・エ・セ・ヴァン」の初版で、ラ・ラギューヌを3級に格付けしたとされていますから、一定程度のシャトーへと変貌していた事になるでしょう。その後、1855年格付けでは、3級の地位を手に入れます。
1886年、ボルドー全体がフィロキセラ禍に見舞われ、シャトーは経済的な危機に直面します。そこで仲買人セーズがシャトーを購入し、大損害を被ったシャトーを元の地位にまで回復させたと言います。セーズ家は150年間にも渡りシャトーを所有し続けます。
しかし、第2次世界大戦後、セーズ家も経済的困窮から、敷地を数十haごとに分割し売却したようです。シャトー規模を縮小し、再興を図りますが、1956年の霜の害によって、息の根を止められてしまいます。
パーカー記述のように1958年にジュルジュ・ブリュネがシャトーを取得した当時のシャトーはすさまじい荒れようで、畑を全面的に植え替え、ワイナリーを建て立て直します。
1962年に、シャンパーニュ地方のネゴシアン、アヤラ・モンテベロ社のオーナーであるルネ・シャイヨーが、ラ・ラギューヌを取得します。取得理由は、事前に、彼が最も信頼していた協力者ジャン・ミッシェル・デュセイエがこの地に来て、ラ・ラギューヌの土地を高く評価したためだったと言われています。
ジャン・ミッシェル・デュセイユ氏が、敷地の管理(ブドウ畑の整理統合、設備や建物の改修)の責任者となり、シャトーにとっても大きな成功をもたらしてくれます。
所有者ルネ・シャイユーには相続人がいなかったため、1979年ジャン・ミッシェル・デュセイエが受遺者となります。
1998年、シャトーを息子アランに譲ったとされます。アランは、アヤラ・モンテベロ社のオーナーにもなり、今なおラ・ラギューヌの運営に力を注ぎ続けているようです。
地理的にはグラーブに近く、そのためかワインはグラーブの特徴をも持ち、若いうちは、グラーブのドメーヌ・ド・シュヴァリエと区別がつかないとか。
ドメーヌ・ド・シュヴァリエ 詳解はこちら
歴史的にプティ・ヴェルドを重用していますが、この品種は、ワインにしっかりしたタンニンや美しく 濃い色合いを与えるとして重宝されている反面、熟期が非常に遅く、栽培の非常に難しい品種の為、周囲の畑では見られなくなったようです。
セカンドのムーラン・ド・ラ・ラギーヌの「ムーラン」については、風車の意からきているのか、あるいは醸造責任者であった?パトリック・ムーランの名によるのかは不明です。エチケットからすると風車でしょうね。
ムーラン・ド・ラ・ラギューヌ
Moulin de La Lagune
名称変更
ムーラン・ドゥ・シャトー・ラ・ラギューヌ
Moulin du Chateau La Lagune
シャトー・ラ・ラギューヌ・マドモアゼル L
Chateau La Lagune Mademoiselle L
AOC オー・メドック
シャトー・グラン・ラ・ラギューヌ
Chateau Grand La Lagune
AOC オー・メドック
シャトー・ラ・ラギューヌ詳解 1982年~2014年 その1 詳解はこちら
シャトー・ラ・ラギューヌ詳解 2015年~ その2 詳解はこちら
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