シャトー・ラ・フルール・ド・ジョーグ詳解 | ろくでなしチャンのブログ

シャトー・ラ・フルール・ド・ジョーグ詳解

ぶどう シャトー・ラ・フルール・ド・ジョーグ 

      Chateau La Fleur de Jaugue

                                        格付けなし

                                        AOC サン・テミリオン・グラン・クリュ 

 

セカンド       シャトー・ラ・クロワ・ド・ジョーグ 

               Chateau La Croix de Jaugue

              年間生産量 9,000本


畑 面 積       5.3ha
年間生産量      2万本

オーナー        ジョルジュ・ビゴー Georges Bigaud 

作付割合       メルロー70% カベフラ30% 

平均樹齢       30年

植栽密度        6,800本/ha

収   量        50hl/ha 

発酵・マセレーション  3週間から4週間 

新 樽 率      33% 

樽 熟 成       12ケ月~14ケ月

コラージュ       す る。

濾   過       しない。

 

飲み頃の続く期間/ 収穫後3年から10年
 

      
 

評 価 ボルドー第4版より 重要なヴィンテージ

 1995年 PP89

 まぎれもなくこのヴィンテージの掘り出し物。このおいしい、暗いプラム/紫色をしたワインは、ノーズは派手やかな、ジャムにした様な赤や黒系果実(主にチェリーとカシス)を思わせ、甘いバニラも感じる。ミディアムからフルボディ、秀逸な、殆ど傑出した葡萄の完熟感と深みがある。酸は弱く、豪奢で、豪勢な個性だ。おいしい、ふっくらした、ジューシーなサン・テミリオンで、向こう5年から6年で飲みたい。最終試飲2001年1月。 予想される飲み頃 2007年まで ダウン

 

1996年 PP87

 とても優れた1996年は、深みのあるルビー色で、たっぷりのスィートチェリーとプラムの様な果実味が、乾燥ハーブ、燻煙、わずかながらの土、新樽と混ざり合っている。肉付きが良く、秀逸な舌触りと熟した果実味がある。味のあるサン・テミリオンで、向こう2年から3年で楽しみたい。最終試飲2001年1月

 予想される飲み頃 2004年まで ダウン

 

1997年 PP87

 このヴィンテージの掘り出し物。秀逸なワインで、ハーブの色合いのあるブラックチェリー、燻煙、土っぽいアロマがたっぷり感じられる。程良い凝縮感があり、酸は弱く、卓越した果実味があり、全体的に見て調和している。比較的こきおろされたヴィンテージの中でも本格的な作品である。甘いが、野菜の様な特徴や鋭さはない。向こう2年から3年は飲めるだろう。最終試飲2001年3月。 予想される飲み頃 2004年まで ダウン

 

1998年 PP90

 これまたこのヴィンテージの掘り出し物。凝縮感と、力強いブーケがありながらもエレガントな1998年は、葡萄の過熟感のあるグリヨット・シャンベルタンを偲ばせる。ブラックベリー、土、ミネラル、ジャムにした様なチェリーのアロマがグラスから飛び出す。深みのある、肉付きの良いフルボディで、しなやかなタンニン、弱い酸がある、セクシーで享楽的なスタイルだ。この汁気の多いサン・テミリオンは早くから飲めるだろう。最終試飲2002年3月。 予想される飲み頃 現在から2012年 ダウン

 

1999年 PP87

 1999年のラ・フルール・ド・ジョーグはフルーティで、やわらかく、暗いルビー色をした作品で、秀逸な純粋さ、煙草の色合いのあるブラックカラントとチェリーがふんだんに感じられ、甘草、土、スパイシ―なオークの趣がある。まろやかでおいしいが、予想していたよりも印象的ではなかった。向こう7年ほどは理想的な飲み心地だろう。最終試飲2002年3月。 予想される飲み頃 2009年まで ダウン

 

2000年 PP90

 まぎれもなくこのヴィンテージの掘り出し物。この暗いルビー/紫色をした作品は、ミディアムボディ、ほど良いタンニン、良好な構造、そして、傑出した純粋さと凝縮感を見せる。プラム、チェリー、ラズベリーの風味を彷彿させ、隠そうとしても隠しきれない甘草の趣がある。このシャトーの作品の多くの様に果実味が前面にでたワインではないが、読者諸氏が楽しめるようになるのに長くはかからないだろう。最終試飲2003年1月。 予想される飲み頃 現在から2014年 ダウン

 

2001年 PP87

 例年より軽いが、エレガントなサン・テミリオンで、樹脂の様な松の森の趣が、レッドカラントやブラックカラント、スパイスと混ざり合っている。まろやかに、甘い、早熟なラ・フルール・ド・ジョーグは、常に良質なお値打ち品を体現している。食欲をそそる、ミディアムボディの2001年で、向こう6年から7年に渡って美味しく飲めるだろう。 予想される飲み頃 2009年まで ダウン


2002年 PP87~88

2004年 PP89

2005年 PP90

2006年 PP88 予想される飲み頃 2015年まで  ダウン

2007年 PP82~84

2008年 PP87~89

2009年 PP891

2010年 PP87~89

2011年 PP88~90

 

円 Chateau La Fleur de Jaugue 2011.7記

      2000年 3,800円、2004年 3,000円 位 

          パーカーの高評価のせいか、価格が上昇している様ですが、

          通販のヴィンテージはかなり限定的です。
      Wine Searcher 平均 2,590円 2013.01補記

         
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キャミソール一般的な評価 ボルドー第4版

 非の打ちどころのなく運営されているこの畑から生み出されるワインは、もっと注目されて良い。抜け目のないバーゲンハンターは、これがボルドーでも最高のお値打ち品であることに気づいている。10年かそれ以上持ちこたえる能力のある、美味しいワインだ。ずっとお値打ち品でありながら、一貫して出来の良いこのサン・テミリオンは、いまだにタダ同然の価格で売られている。 

 

さくらんぼ 1931年にビゴー家が取得、ジョルジュ・ビゴー~Georges Bigaud は建設資材の卸売り業を行なっていましたが、1978年から祖母の畑の手伝いを始め、1981年にはワインの自家瓶詰めを始めるなど管理も始めます。

 1987年にはシャトーを相続します。畝の除草を止めたり、醸造設備の更新等改革に乗り出していました。2021年に。アルノー・ラトゥアン氏  Arnaud Ratouin にシャトーを売却。

 

ぶどう シャトー・ラ・クロワ・ド・ジョーグ 

      Chateau La Croix de Jaugue

                                        AOC Saint Emilion

畑 面 積      0.6ha

年間生産量     3,000本

オーナー        ジョルジュ・ビゴー Georges Bigaud 

植栽比率     メルロー100%

平均樹齢     28年

収   穫     手摘み

新 樽 率     100%  

樽 熟 成     7~8ケ月

 

さくらんぼ ジョルジュ・ビゴー氏は2021年に。アルノー・ラトゥアン氏  Arnaud Ratouin にシャトーを売却。家の周りの0.6haだけは残し、セカンドであった

Chateau La Croix de Jaugue 名のワインを造り続けているようです。




    

                                    La が付かない時期もあったのか? 

 

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