シャトー・フェラン・ラルティグ詳解  | ろくでなしチャンのブログ

シャトー・フェラン・ラルティグ詳解 

ぶどう シャトー・フェラン・ラルティグ 

      Chateau Ferrand Lartigue

                                         格付けなし

                                         AOC Saint Emilion Grand Cru

                                         Commune Saint Emilion

セカンド       FL・ド・フェラン・ラルティグ

              FL de Ferrand Lartigue

 

畑 面 積       5.8ha

年間生産量      1.2万本

オーナー        Vitis Vintage  、マキシム・ボントゥー  2008年買収 

              前 Pierre & Michelle Ferrand

 

作付割合       メルロー80% カベフラ20%  

平均樹齢       30年

植栽密度        6,600本/ha

土   壌      粘土質と石灰質。砂利質。

収   量        hl/ha 

収   穫      手 摘

仕 立 て      ドゥーブル・ギュイヨー

発酵・マセレーション  ステンレスタンク、20日~45日間

新 樽 率      60% 

樽 熟 成       18ケ月

 

飲み頃の続く期間/ 収穫後3年~12年


     
        

ピコピコハンマー 評 価 ボルドー第4版より 重要なヴィンテージ 補記        

 

○ 1994年 PP88

 力強い、ミディアムからフルボディのワイン。深みのあるルビー/紫色をしており、大きさと重みが際立っている。芳しい(赤や黒系果実、燻煙、トースト)1994年は、滑らかな舌触りをした、絹の様なサン・テミリオン。最初の10年で飲みたい。とてもセクシーなワイン。最終試飲1997年1月 予想される飲み頃 2007年まで ダウン         

 

○ 1995年 PP89

 1995年のフェラン・ラルティグはセクシーで、目の開いたワインだ。色は暗いルビー/紫色で、ノーズはジャムにしたような砂糖漬けの果実と、香ばしい香りがする。熟した、ビロードの様な舌触りをした、複雑で、気前の良いブラックチェリーとカシスの風味があり、酸は弱い。ミディアムボディのワインで、すでに美味しくなっている。向こう4年から5年が理想的な飲み頃だろう。このヴィンテージの掘り出し物である。最終試飲2000年3月 予想される飲み頃 2005年まで ダウン        

 

○ 1996年 PP90

 1996年は由緒ある他の多くのワインと比べても、さらに優れたワインと言えるだろう。濃厚な1996年は、ノーズに惜しげない、香ばしい新樽が感じられ、フランボワーズ、キルシュ、ブラックカラントと混ざり合っている。タンニンはほどほど、まろやかで、印象的なほど余韻の長いフィニッシュだ。近づきやすく、このシャトーのワインとしては異例なほど長命になる筈である。最終試飲2000年3月

 予想される飲み頃 2013年まで ダウン         

 

○ 1997年 PP88

 1997年のフェラン・ラルティグはこのヴィンテージの掘り出し物だ。サン・テミリオンの仲間の多くに比べると、よりタンニンやグリップ、構造が感じられるが、たっぷりのバニラが溶け込み、熟したブラックチェリーやカラントの果実味や、ミディアムボディで、余韻の長い、スパイシーなフィニッシュを持つ。3年から4年でうまく熟成するだろう。最終試飲2001年3月 予想される飲み頃 2008年まで  ダウン 

             

○ 1998年 PP90

 フェラン・ラルティグの1998年は、暗いルビー/紫色である。新樽、黒系果実、鞍革のブーケは締め付けられるようだが、将来有望な、国際的なスタイルだ。ミディアムからフルボディのワインで、秀逸な純粋さや、きれいな、豊潤さと凝縮感のある風味を持っている。評論家はこのワインを“国際的”過ぎると言うかもしれないが、傑出した作品と言える。最終試飲2002年3月 予想される飲み頃 2015年まで ダウン          

 

○ 1999年 PP89

 現代的なスタイルのサン・テミリオンで、スモーキーな香ばしいオーク、熟した、肉付きの良い、土っぽいブラックチェリーやカシスの特徴がふんだんに感じられる。トーストの趣もたっぷりある。秀逸な葡萄の完熟感と純粋さのあるワインで、樽の状態よりも新鮮で、余韻が長くなっている。向こう8年で飲みたい。最終試飲2002年3月

 予想される飲み頃 2010年まで ダウン

           

○ 2000年 PP91

 2000年のフェラン・ラルティグは、エルヴァージュの間に重みと広がりが加わって、構造、そしてタンニンも感じられる。1年から2年はセラーで寝かせるべきだ。カシス、甘草、煙草の煙、甘い果実味が、表情豊かな、ミディアムからフルボディの個性となっている。余韻の長い、純粋で、印象的な造りになっており、2005年から2015年までは美味しく飲める。最終試飲2003年1月

 予想される飲み頃 2015年まで ダウン

            

○ 2001年 PP90

 輝かしい2000年には一歩劣るが、濃いルビー/紫色をした、現代的なスタイルのサン・テミリオン。新品の鞍革、西洋杉、ブラックカラントや、甘い、熟した、ジャムにした様なチェリーのノーズがあり、驚くほどの複雑さが見られる。ミディアムボディで、大量の果実味としなやかな舌触りをしたエレガントで、肉付きの良い個性を持つ。10年は美味しく飲めるはずである。 予想される飲み頃 2012年まで ダウン          

 

○ 2002年 PP88~PP89             

 濃い紫色をしており、魅力的な、甘い、ジャムにした様なブラックチェリーやカラントの果実味が、相当な量のスパイシーな新樽にくるまれている。現代的なスタイルのワインで、いやなタンニンを抽出し過ぎやすいヴィンテージなのに見事にバランスがとれている。しかも、純粋さはあるし中間部もすごい。最初の10年で飲みたい。

 予想される飲み頃 2012年まで ダウン

                

○ 2003年 PP87~PP89

 この畑はそれほどまでに恵まれていない、より砂を含んだサン・テミリオンのテロワールの1つにある。とは言え、深みのあるルビー色をした作品で、スィートチェリー、キルシュ、ラズベリー、新樽が感じられる。ミディアムボディで、心持ち生硬な、角のあるフィニッシュ。この熟した、凝縮感のある、画一的な2003年(コンサルタントとしてステファヌ・ドルノンクールが招聘された最初のヴィンテージ)は、向こう8年から10年で飲みたい。 予想される飲み頃 2014年まで  ダウン            

 

○ 2004年 PP86

         

○ 2005年 PP90~92 Wine Advocate ♯170 Apr 2007

 ワインの教祖的存在であるステファンヌ・ドゥルノンクールが登場してからこのシャトーの若い時に良く感じられたあからさまな樽の特徴が控えられた。結果、より濃厚で豊かでバランスがとれ、ミディアムからフルボディの味わいに溢れんばかりのブラックラズベリーやチェリーの果実が表れ、焼いたパンやスパイスも加わっている。柔らかなタンニンを持ち、豊かで美しくピュアである。最初の12~15年美味しく楽しめるだろう。 予想される飲み頃 現在から2020年 👇追加

          

○ 2005年 PP90 Wine Advocate April 2008

 ‎このシャトーの新しいコンサルタント、ステファン・ドルノンクールは、しばしばあまりにも多くの新しいオークだったものをトーンダウンしました。彼はまた、より密度で構築されているように見えます。2005年は、黒いチェリー、トーストオーク、ラズベリー、バニリンのノートを表示する美しく活気に満ちたセクシーなワインです。純粋で豊かで、ミディアムからフルボディ、そして甘美な忍耐は、今消費することができるので、この美しさのために必要とされません。‎

 予想される飲み頃 現在から2023年 sei

 

○ 2006年 PP86

○ 2007年 PP85~87

 

○ 2009年 PP90 Wine Advocate February 2012

 ‎それがぎこちなく、バラバラだったバレルよりもはるかに優れていることを示し、この2009年は完全に一緒に来ました。オークは、黒いチェリーリキュール、カシス、黒トリュフのヒントと混ざったグリセリンとスモーキーなバーベキューノートの負荷を展示するこの非常に熟したワインの背景にプッシュされます。‎

 予想される飲み頃 現在から2022年 sei

 

○ 2010年 PP84~86

 

      

 

イギリス  価 格 Chateau Ferrand Lartigue

 2010年 £39  

 2011年 £19   

 2012年 £14    WINE SEARCHER 2021.7.31記

 

キャミソール 一般的評価

 フェラン・ラルティングは食欲をそそられるニューウェーブのサン・テミリオンであり、消費者が関心を持つ価値がある。                                 

 

        

      

さくらんぼ このシャトー・フェラン・ラルティグはフェラン一家 (ピエール・フエランド~Pierre Ferrand)によって1993年にワイン造りが始められたとされています。

 畑の葡萄樹の平均樹齢が40年とされていますので、独自(従前は葡萄のみの販売?)にワイン造りを始めたのが1993年からということなのでしょう。

 粘土質 と石灰質の土壌で、砂地質の土壌にメルローの古木が栽培されているようです。このシャトーをテルトル・ロートブッフのオーナーでもあるフランソワ・ミジャヴィルの息子ルイ・ミジャベルが継承したのは1998年であり、1998年ヴィンテージがルイ・ミジャベルのデビューヴィンテージである旨の記述があり、更にはフェラン家からテルトル・ロートブッフのフランソワ・ミジャヴィルの息子へと引き継がれ、さらに注目を集めているとの記述も有ります。

 これらの記述がマネージャー(管理)を指すものなのか、所有者の変更を指すものか不明です。アドバイザーとして、ルイ・ミジャベル~Louis Mitjavile としているものもあり、シャトー・クロワ・ド・ラブリー同様、エノロジストとしての参画と思うのですが。

 いずれにせよ2008年に買収されました。 

 

 

ぶどう FL・ド・フェラン・ラルティグ

    FL de Ferrand Lartigue

                             AOC Saint Emilion Grand Cru

年間生産量   8,000本

1998年ファースト・リリース


    

 

 

兄弟シャトー

 

米 シャトー・フェラン・ラルティグ             シャトー・グラン・ラルティグ 

   Chateau Ferrand Lartigue                Chateau Grand Lartigue   詳解はこちら  

        

 シャトー・トゥルトー・ショレ                シャトー・フルリュース

    Chateau Tourteau Chollet  詳解はこちら      Chateau Fleurus 詳解はこちら 

 

                                       

 

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