CH カデ・ピオラ詳解
シャトー・カデ・ピオラ
Chateau Cadet Piola
Saint Emilion Grand Cru Classe
AOC サン・テミリオン・グラン・クリュ
セカンド シュヴァリエ・ド・マルト
Chevaliers de Malte
年間生産量 不 定
畑 面 積 7.0ha、2区画
年間生産量 3.2万本
オーナー A
前 GFA ジャビオル GFA Jabiol
作付割合 メルロー51% カベフラ18% カベソー28%
マルベック 3%
平均樹齢 35年
植栽密度 5,500本/ha
収 量 34hl/ha
発酵・マセレーション コンクリートタンク、21日間~25日
新 樽 率 40%、
樽 熟 成 15ケ月~18ケ月。
コラージュ す る。
濾 過 しない。
飲み頃が続く期間/ 収穫後6年~15年
評 価 ボルドー第4版より 重要なヴィンテージ
古いヴィンテージ
一貫して、私はカデ・ピオラの1982年は優良な成功作だとしてきた(88点最終試飲2002年12月)。このワインはややずんぐりとしていて、非常に凝縮感があり、黒系果実、ハーブ、ミネラル、クレオソートの趣がある。タンニンが溶けるかどうかわからないが、筋肉質で、肉付きが良く、実にフルボディだ。向こう5年から7年で飲みたい。 予想される飲み頃 2009年まで
1986年 PP85
1986年は、格別に内向的で、タニックな、黒色をしたサン・テミリオン。事実、私は、ティスティングですぐにわかる。有り余るほどの芳醇さや、余韻の長さ、噛みごたえのある果実味はともかく、タンニンのレベルが心配になった。耐え難いほど強いタンニンのせいで、このワインが本来のまろやかさや果実味を保てないと言うのも事実である。最終試飲1990年11月 予想される飲み頃 2010年まで
1988年 PP86
1988年のカデ・ビオラは、耐え難いほどのタンニンレベルが強く、大柄で、リッチな、ブラックチェリーの風味と新樽、チョコレートの香り、プロヴァンスのハーブが一体となっていて、ワインに必要な、タンニンに対抗するだけの深みが備わっていると言える作品。ミディアムからフルボディで、多分20年で美味しく熟成するだろう。最終試飲1993年1月 予想される飲み頃 2010年まで
1989年 PP87
成功したカデ・ピオラである1989年は、縁いっぱいまで濃いプラム/ルビー色をしていて、甘草やミネラルを感じる、土っぽい、甘いベリーとチェリーのノーズがある。ミディアムボディで、スパイシーで、十分な飲み頃に近い。最終試飲1999年12月
予想される飲み頃 2014年まで
1990年 PP87
このワインは、人を寄せ付けないほど内向的で、ほとんど不可解ですらあった。長い間閉じた期間を経て、ようやく方向性を変え始めたところのようだ。未だに縁いっぱいまで濃い、濃厚なルビー/紫色をしていて、縁は少々薄くなっている。ノーズには、溶けた甘草、乾燥ハーブ、ブラックカラント、ミネラルの趣を感じる。口に含むと、ミディアムボディで、このシャトー特有の、グリセリンと豊かな果実味によるほど良い甘さを感じる。このワインはミディアムボディで、未だに心持タニックだが、十分飲み頃になっている。最終試飲2001年11月 予想される飲み頃 2010年まで
1992年 PP72
1993年 PP85~PP86
1994年 PP85~PP86
1995年 PP85
色は暗いルビー色で、比較的閉じたミディアムボディのワイン。香りはずんぐりとして、筋肉質で、濃厚で、頑強かつタニック。典型的なカデ・ビオラで、10年から15年の期間、成長を続けるだろう。最終試飲2001年3月。 予想される飲み頃 2012年まで
1996年 PP83
コンポストと、衝撃的な野菜の様な個性が、草っぽい趣と混ざり合ったワインだが、どうも葡萄の完熟感に欠けている。口に含むと、硬いタンニンを感じるミディアムボディで、フィニッシュはいささかやつれていて魅力がない。最終試飲2001年3月。 予想される飲み頃 2007年まで
2000年 PP86
カラントと土っぽいハーブの風味がある、なめし革とブラックチェリーの果実味が、このミディアムボディの、肉付きの良い、しかしながらいささか野暮ったい秀逸な作品から姿を現す。一般的なカデ・ビオラよりタンニンが甘く、多分10年は美味しく飲めるだろう。最終試飲2003年1月 予想される飲み頃 現在から2013年
2001年 PP86~PP87
どうやら2001年のカデ・ビオラは、それほど渋みがあるタニックでも、野暮ったくもないようだ。深みのあるルビー色をしていて、甘草、土、赤や黒のカラントの甘いノーズがある。アタックは甘く、やわらかい下腹部があり、十分に葡萄の完熟感があるミディアムのボディをしている。多分8年から10年は美味しく飲めるだろう。最終試飲2003年1月 予想される飲み頃 2013年まで
2003年 P88~PP90
長期的な試みの末、このシャトーは、この濃い紫色をした、リッチなミディアムボディのエレガントな、凝縮感のある2003年で、ついに成功を収めた。収量が少なく、酸が弱いことにより、最上の特徴を得たこのワインは、このヴィンテージの掘り出し物だ。 予想される飲み頃 2017年まで
2003年 P88 Wine Advocate April 2006
この不動産は、通常、筋肉質のタンニックサンクトエミリオンを生成しますが、最近のヴィンテージは、より多くの魅力と質感を明らかにしました。2003年は岩のように硬いですが、それは良い重量と熟度だけでなく、素朴な、黒い桜、スパイスの特性の多くを明らかにします。この厳格な、筋肉のカデット・ピオラは魅力としなやかさを欠いているが、緻密な、集中した、構造化されたスタイルを持つそれらの欠陥を補う。
2004年 PP82
2005年 PP88~PP90
このサンテミリオンは、その力強さと男らしさにおいてしばしば頑丈にタンニック/素朴でしたが、より魅力的で甘いタンニンを帯びています。2005年はヴィンテージの構造を持っていますが、甘草、グリルハーブ、ローム質の土壌ノートが混ざり合った素晴らしい青と黒の果物とともに、活気に満ちた新鮮な感触を明らかにしています。ミディアムからフルボディで恵まれており、15年以上のセラーリングをhandsomely repay。 予想される飲み頃 2017年まで
カデ・ピオラの品質の良さが、これほど長きにわたり、どちらかと言えば知られていなかったのは、生産量が少なかったためであろう。カデ・ビオラは、サン・テミリオンのコートでもグラーヴでもなく、町の北、わずか500メートルほどのところにある。サンテミリオンを見下ろすすばらしい眺めのシャトーは、粘土と石灰岩からなるごつごつして露出した岩の上に位置している。
ワイン造り飲みに使用され、住居はかねていない。所有者たちは、ここのミクロ・クリマはこのアペラシオンで最も暖かいと主張している。
所有者のジャビオル一族(サン・テミリオンのシャトー・フォリー・ド・スーシャールも所有している)は、保守的なワイン醸造家で、黒っぽいルビー色をした、リッチで、強烈で、フルボディのワインを生みだしている。過去10年にわたって、より有名で高価な第1級特別級を凌ぐ出来栄えを示してきた。カデ・ビオラはゆるぎない価値のあるワインであり、消費者の需要が高まって、アメリカへにこのシャトーのワインがもっと輸入するようになってほしいものだ。
一般的な評価 ボルドー第4版
古典的な、気取りのないサン・テミリオンで、一貫して健全に造られている。
カデ・ビヨラと紹介されている場合があるようです。英語読み?