新潟で温泉めぐって来ました。
まずは五頭温泉郷の中の、出湯温泉へ。
弘法大師が杖を突いて噴出したという伝説がある温泉で、華報寺というお寺を中心にした小さな温泉地。
この華報寺の一角に、共同浴場がある。周囲はとても静かだ。
大人200円。
水を買いに来るお客さんが多いようだった。
微かな硫黄臭の、なめらかな湯。温度が低いので、長湯が出来そうだ。
弘法大師像が祀ってあり、その下にお湯の出口があるというデザインだった。
シャワーは無く、床から50センチくらいに一つ蛇口があるだけで、洗髪する人は正座スタイルで、蛇口のお湯を頭にかけていた。
浴室の窓は大きく、それなりに開放してあったので、隣の敷地で作業しているお爺さんがこっちから丸見えだ。
こっちから見えるということは、あっちからも見えるに違いない。
蝉の鳴く声と、女湯男湯の話し声、お湯の注ぐ音、お爺さんの電気ノコギリの音・・・。
しばらく時間を忘れて、その雰囲気にどっぷり。あー気持ちがいい。
お湯から上がると、入り口・出口に同じ張り紙があった。ホーラやっぱりって。笑
お湯が温いので温まった感覚が無かったが、長湯で温まっていたらしく、後から汗が出てきた。
建物の前で涼んでいたら、番台にいたお婆ちゃんがウロウロしていたので少し話した。
38度の源泉を掛け流しにしていること、冬は寒いので三℃程度の加温をしていること。
隣の白い建物はかつての湯治場で、もう随分前から温泉街全体が寂れてしまっていること。
話している最中、蜂が飛んできた。
お婆ちゃんは、今年だけで2回も刺されて、もう刺されたくないという。なのに、
「生きてるのかな?倒れてるのかな?」と、自ら蜂に近づいていくお婆ちゃん。
「動いてますよ、生きてます」「そう?生きてるかな?」(更に近づく)ブン!(飛び立つ音)「うわぁ~生きてた!」
いつまでも、ゆる~い空気ただよう出湯温泉でした。。。
のんびり温まりました。
↓源泉