監督:塙幸成
原作:中原みすず
出演:宮崎あおい、小出恵介、宮崎将、小嶺麗奈、柄本佑、青木崇高、松浦祐也、藤村俊二
日本犯罪史上最大のミステリー、三億円事件を題材にした原作の映画化。
この事件が起きたのは1968年で私はまだ生まれてないけど、当時を知る人が
「当時の俺の初任給が○円だったからたいしたもんだ」と言ってました。
今の貨幣価値に換算すると数十億円…、すごいすごすぎる。
しかも未だに使われてないって言うんですからミステリーですよね。
盗まれた東芝社員へのボーナスは保険に入ってたので、ちゃんと支給されて
誰も損しない、傷つかないっていうんですから…。
気になるのが主人公「みすず」と原作者が同じ名前(もちろんペンネームですが)
だということ。
あまりに良く出来た原作の為、本人じゃないの?って憶測もあるらしいですね。
信憑性のある良く出来た原作、そして信じたくなってしまう切ない初恋。
本当かどうか思いをめぐらせて仕舞いましたが、これもこの映画の楽しみ方!
「自分を必要としてくれたたった一人の為に」
疎まれて育って、初恋の相手に必要って言われたらそれは最強の言葉ですよね。
女の子ならその言葉だけで凄いパワーが出ると思う。
みすずにとって岸は”自分の存在を認めてくれた”くらい大きい存在だったんじゃないかな。