それでもボクはやってない | あきすとぜねこ☆映画とか食べ物とか日常とか☆






 




製作:2007

監督:周防正行

出演:加瀬亮、役所広司、瀬戸朝香、大森南朋、山本耕史、本田博太郎、

   もたいまさこ、小日向文世、尾美としのり




ストーリー>

フリーターの徹平(加瀬亮)は、通勤ラッシュの電車で痴漢と間違えられてしまう。

無実である徹平は、話せば解ってもらえると思っていたが、犯人扱いされ拘留されてしまう。




今日から公開の映画です。

11年前のShall we ダンス?とは全く違うシリアスな題材「冤罪」がテーマです。

このモデルになった方について、TVで取り上げていたのを見たことがあります。

「やってないことの証拠」を証明する難しさ。

起訴した人物は必ず落とす(有罪にする)という警察のメンツ、

検察官のいい加減さ、裁判官が無罪を言い渡すことがどういうことか・・・。

非常に腹立たしいと同時に、司法制度に大きな問題があると思いました。

日本でも裁判員制度を取り入れる話がありますが、

裁く側に利害があってはならないんです。




「十人の真犯人を逃すとも 一人の無辜(むこ)を罰するなかれ」




映画の冒頭の一文です。

つい先週も冤罪のニュースがありました。




YOMIURIONLINEより*********




婦女暴行未遂で服役男性は無実、公判中の男逮捕…富山

1月20日0時18分配信 読売新聞


 富山県警は19日、氷見署が2002年に婦女暴行未遂容疑で逮捕し、余罪の婦女暴行罪と

併せて懲役3年の実刑判決を受けて服役した当時、同県氷見市のタクシー運転手だった34歳

の男性について、誤認逮捕だったと発表した。

 別の婦女暴行事件などで公判中の無職男(51)が自供し判明。

男性には犯行当時のアリバイがあり、現場の足跡の大きさも男性のものとは異なっていた。

 男性はすでに刑の執行を終えており、県警は17日、男性の親族に事情を説明して謝罪したが、

男性の所在は明らかでないという。

富山地検は、男性の無罪判決を求める再審請求を富山地裁に行う方針。




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このニュースでは罪状が異なりますが、全ての刑事裁判で同じことが起こっているということです。

11年前のShall we ダンス?で社交ダンスが社会現象になった周防監督。

日本の司法制度に一石を投じる映画でした。