川がきれいになるとは思わなかった。”⛩【家にスサノオが棲みつきまして】目黒 虐待死事件について” | 神仏広告代理店

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【菊と稲荷】

私の住む街には夙川という川が流れています。
その川の流れは、浜にまで届き、そこには海が。
 
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川沿いの桜が見事で、今は美しい場所だけど、私の子どもの頃の川は濁っていました。
当然、海も濁っていました。
 
川には足くらい入れて遊んだりしたけど、
でもつけた水の中の足は見えなくて。
何が流れてきても分からないような状態の中で遊んでいました。
 
 
それが「夙川」だし、ずっとそのままなんだろうし、
それでいいというか、何とも思っていなかった。
 
 
それが、大人になったある日、
水が透明になっているのに気がつきました。
 
その川の流れの続く海も、もちろんきれいになっていて、
知らない間に大きな白い鳥が優雅に過ごすような川と海になっていて。
 
 
びっくりした。
 
 
だって、自然が復活するって子どもの頃は考えなかったから。
 
人がそこに住む限り、自然は汚れていくのだと勝手に思っていたんです。
 

そういえば、もっと大きな規模の話をするならば、
六甲山は明治時代まで、ほぼ全てがはげ山でした。
 
 
「骨と皮だけの山」と表現されていました。
 
 
人の暮らす場所に近いため、木々は生活のために伐採され、
骨と皮だけの山になっていました。
 
 
 
ちなみに私が記憶しているのは、一つだけあったはげ山。
 
歩道橋の上から下校時に毎日見ていた、砂色の丸い山。
 
その山も夙川と同じように、大人になる頃にはなくなっていました。
……というより、緑の山になっていました。
 
 
六甲山は植林の森です。
はげ山になった花崗岩は、山津波を起こし町を襲いました。だから森に戻した。
 
 
私が見ていた一つだけ残っていたはげ山は、東お多福山。
 
 
今では生物多様性計画に基づき、もともと草原で花畑だった姿に戻そうと、
兵庫県が中心となって取り組んでいます。
 
 
2.3mあったネザサを刈り取ることで、
根元に眠っていた小さなスミレを始めとする様々な花が復活し、
それを食草とする虫が復活し、
虫を食べるモグラ、モグラを食べるもっと大きな動物……と、
生物多様性の復活が起こっています。
 
 
 
私が子どもの頃は、変わるなんて想像できませんでした。
 
なぜかそれは「ひどくなる」と思ってた。
 
 
でも変えようとする人たちが現れて、
考えて、行動して。
 
森が復活するには100年とか。
水が透明になるのも何十年もかかりました。
 
 
でも私が意識していないその期間に、
いつの間にか川も海も、そして森もきれいになっていました。
 
 
「きれいにすることができるんだ」
 
 
ある日そう知って、驚いた。
 
 
変わるんです。変えられるんです。
取り組めば、絶対にそれは変化して行くんです。
 

なんで大人たちは、川や海や山をきれいにしようと思ったんだろ。
 
 
災害に強い町づくりもあるだろうけど、
それよりも。
 
毎日毎日そこにある世界が、美しい方が嬉しいよね。
 
そこに暮らす自分たちも誇りに思うよね。
 
 
***
 
 
環境は人間を変える。
 
私も子育てで辛かった時、母が一緒に花を植えてくれて。
 
一心に土を耕し、そこに苗を植えて。
母は「花」を私の毎日にインストールしてくれた。
 
 
子育ては大変です。
子どもにもよるし。
かわいいだけでは子どもを育てられるほど、特に今は甘くない。
 
情報に溢れているし、周囲とも比べてしまうし。
私も最悪な時期がありました。
 
 
「なんで誰も通報してくれないんだろう」って思いながら、怒鳴っていました。
 
でもそんな時期は過ぎていき、いつの間にか平和になっていました。
 
 
私の場合は、自分が山に行くことで自分を取り戻したからかもしれない。
 
私を迎えてくれた、包んでくれた六甲山が美しかったから。
だから私は、いろんなものを浄化できたのかもしれない。
 

「場」は人の心に影響する。
 
六甲山が汚い山だったら。
昔のまま、砂色のはげ山だったら。
 
山に登らずとも、常に町から見る山々が、そんな風にすさんでいたら。
 
 

 

「そうしてやがて、

 

何年、何十年…、

 

もしかしたら何百年…、

 

かかるかもせーへんけど…、

 

 

時代を経て、

 

そうして大切に育てられてきた世代が、

 

 

次の世代や周囲をまた大切にし、

 

その連鎖が繰り返されていく中で、

 

 

少しずつ、少しずつ、

 

固まったものが、

 

削ぎ落とされていくように、

 

 

街の空気が変わり、

 

人の気持ちが変わり、

 

 

やがてその結果として、

 

政治や行政の仕組みも変わっていく。」

 

 

 

荒川さんの記事にあった言葉です。

 

 

うん。急には変わらない。

変化は目には見えないかもしれない。

 

でも夙川や六甲山が美しい姿を取り戻し、そこに住む私たちの心に響くように、

人だって「自然」のカケラなんだから、同じように変われるはず。

 

 

私はね、対「人」が苦手かもしれないです。

だから自分は「山」を担当する。そこをきれいにしたり、みんなを連れて行ったりしたい。

 

 

そういう行動が、回り回って、どこかに届くのかもしれないって思うから。

 

 

だからみんなが「大切にするべきものを ただ大切に」

自分の得意なことでもいいから、すれば何かが変わると思う。いや、変わる。

 

 

美しくて優しい場所に暮らしていると、

気持ちも変わっていくと思うなー。

 

 

100%は目指さなくていい。

じわじわ広げる。

 

 

自分の半径10mをいい感じに*

 

そういう人たちで世界が埋め尽くされたら

 

その半径10mがどんどん重なり合いながら広がっていったら✨

そりゃーもう! ですよね。

 

 

「大切にするべきものを ただ大切に」で、世界が今より良くなる行動。

何か考えて続けていこう。

 

 

***

 

 

あ。これ書いたら、すっごい原点にたどり着いた。

私、ママたちを山に連れ出したかったんだった。

 

それも復活させることにします!

あ、ママじゃなくてもいいから*山でスカッとしたい方対象で。

 

 

半径10mの中心点の自分をまずは幸せに*

「山」で幸せになれる方、一緒に山に行きましょう。

 

私なにか、計画します。