最近また武術方面の付き合いや、つながりが強くなって来ました。


これが武縁というものなのでしょう。


別段、武術方面の話を出さなくても、自然と武術・武道・格闘技等に馴染のある方々とつながりができていきます。


また、以前はとても危ない技法も熱心に(!?)練習したものでしたが、ここ何年も、思うところあって、いわゆる戦う技法は結構控えていました。


その分、健康法としての練功はどんどん進み、これまで陰に陽に支えてくださった方々へのお返し、お礼がしやすくなったと実感しています。


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ところで戦う技法にしろ健康方面にしろ、何かを練習するときに、注意しているというか習慣になっていることがあります。


約20年前に中国武術を習い始めたときに言われたことで、いまだに続けていることです。


それは「一天練一招(あるいは一天一招)」です。


中国語では一日を一天(YI4TIAN1イーティエン)と言い、技を招式(ZHAO1SHI4ジャオシー)と言います。


つまり「一日に一つ、専念して練習する」ということです。


実際には、一週間、あるいは一か月間かそれ以上の期間、ずっと同じ技を練習します。


そうすることによって「功夫GONG1FU4ゴンフー」、つまり、「長い時間をかけてじっくり培われた実力」が養われるのです。


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毎日やるべきこと、やりたいことはいっぱいあります。


仮に一時間練習するとして、準備体操は10~15分くらいで、残りの時間はずっと一つの招式を、延々と練習します。


途中休憩はほぼ、無し。


そして整理体操をして、終わります。


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「他人がパタパタ打ち合っている間に、絶対的な“功夫”を身につけるのだ」


By李書文(漫画『拳児』より)

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数十万円払って手っ取り早く「できるようになった気にさせる」ビジネスモデルが多く見られます。


一つの「本物」に習熟し、身につけるには、やはり長い時間をかけてじっくり練習するのが、結局は、一番の近道なのです。



http://www.ebookjapan.jp/ebj/17097/volume21/