11・5vsスーパースターズ観戦記 | ROKKO RUGBYFOOTBALL CLUB OFFICIALBLOG

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自ラヲ律セヨ

 ようやくの秋晴れとなった近畿リーグ第4戦。

 Jグリーン堺で六甲ファイティングブルが躍動した。

 15T13Gの101点。近畿リーグ参加後の最高得点を更新した。

「最初から爆発しよう!」前回の芦屋戦に続き、この日もゲームキャプテンを務める闘犬PR・加村がチームをまとめる。

 スーパスターズのキックオフで始まる。いきなり、内股で走る190㌢LO・平岡が敵陣へ切り込んで六甲のペースをつかむ。

 3分、ハーフライン付近の密集から出たボールを受け取ったCTB前田はショートパントを上げてラインを越える。難しいバウンドをキャッチして敵陣へ。フォローしていたWTB三木に渡り六甲が先制トライをあげる。

 10分には、会社の仲間が応援する前で勇姿を見せたい№8「オノアキ・モリ」がモールから抜け出して左中間に飛び込んだ。スーパースターズも必死の巻き返しをはかるが、このあたりから六甲のトライラッシュの様相になる。

 14分寺田、28分三木、32分寺田とトライを重ねていくが、給水係としてライン際から戦況を見守る中村主将はセットプレーの不安定さが気になっていた。

 特にキックオフは逆光で、太陽がまともに当たりボールをこぼす場面が目立った。

 

  前半終了間際にHO上田がねじ込んで、40-7でのハーフタイム。円陣で修正点を確認していく。

 後半も早々の1分にヘンリーがトライを決めると、六甲は攻撃の手を緩めることなくトライを重ねていく。

 海外赴任先から一時帰国した副将WTB三木は4トライの荒稼ぎ。WTB鳥原、CTB福島泰、SO亀谷など、交代選手も限られた時間の中でいい動きを見せた。「層が厚くなってきてますね。これから大事な試合が続きますが、メンバー争いが必至ですね」と、中村と同じく給水係でサポートした安部も手ごたえを感じていた。

 

 FWはスクラムでプレッシャーをかけ続け、相手のスタミナを奪っていく。それでもスーパースターズは最後まで力を振り絞り、前半と後半1本づつトライを返し意地を見せた。

 101-14のノーサイド。15トライを重ねたが、「時間が経つにつれて。プレーが高くなり、精度も雑、粗さが目立った」と、北迫コーチ、榎村GMは口をそろえる。

 「当たりも高くなったり、抜けていくから、次のプレーを考えて、2人目のフォローがおろそかな場面が多かった」(北迫コーチ)

 「100点取ったことより、14点取られたことを反省しなければ。内容はあまりよくなかったと思う」と、中村主将は自分たちを戒める。

「大差がつく時こそ、基本を大切にしてほしい。オフロードパスなんか練習ではやってないですよね?2人目の寄り、レッグドライブ。普段の練習で意識していることをやらなければ、全国では駆らなず痛い思いをする」

 いつもより強い口調で仲間に話す中村はさらに続ける。

「(給水係で)試合を外から見てましたが、トライを取ってる割には、雰囲気があまりよくなかったと思う。ミスしたことを責めるんじゃなしに、試合中は特にポジティブに、前向きな雰囲気を心がけていかなければ」。

 いい面もたくさんあった。だが日本一になるためにはもっと強くならなければならない。

 次戦は最終戦、文の里クラブ。昨年は5トライも奪われた強敵だ。全国大会への姿勢が問われる一戦となる。

 六甲ファイティングブル。

 今はただ走り抜けるのだー。

 (三宮清純)