今回は、合掌と呪文(広義のマントラ)によるコロナ予防についてのお話です。

結論を端的にまとめると、時間がある時にはできるだけ

 

➀合掌をしましょう

➁マントラを唱えましょう

 

の二点です。以下に解説です。

先ず➀の合掌です。手は図1のように全身の縮図なので、

合掌をすると両手が温かくなるように全身も温かくなります。

循環が良くなるのです。円通毉療の観点からは

全身の循環が良くなって円通するので免疫力がアップします。

詳細は後で。

 

図1手は全身の縮図(谷津光雄による)

 

次に➁呪文(広義のマントラ)です。

当院では呪(口+祝)文療法として提示していますが、真言(マントラ)・念仏・題目・十句観音経・ありがとう等々、自分に縁のある言霊(潜在意識が知っている)を活用する方法です。

呪は「のろう=宣ろう」と解釈すれば抵抗感はなくなると思います。般若心経にも是大神呪是大明是無上呪是無等等呪と呪が説かれています。

この呪文の働きですが、江本勝さん著の『水からの伝言』(1999年)に図2のような写真が載っています。

ふつうに炊いたお米を二つのガラス瓶に入れ、二人の小学生が毎日帰校時に、一人は片方に「ありがとう」、もう一人がもう一方に「ばかやろう」と声をかけ続けて一か月経った時に、瓶の中お米がどう変化するかという実験です。

 

図2 「ありがとう」         「ばかやろう」

 

左側の「ありがとう」の方は半ば発酵状態で芳醇な麹のような香りになり、右側の「ばかやろう」の方は真っ黒に変色して腐りひどい悪臭がしたという結果でした。

また、精製水を二つのガラス瓶に入れ、片方には「ありがとう」と書いた紙を貼り(図3)、もう片方には「ばかやろう」と書いた紙を貼って(図4)一晩置いて凍らせた時の写真です。

すると片や美しい結晶が見られ、片や醜い形の結晶が見られたのです。これは声に出す呪文ではありませんが、言葉を紙に書いて瓶に張り付けたもので、形霊(かただま)の働きと言えます。

 

図3 「ありがとう」    図4 「ばかやろう」

    

 

さて、少し詳しくこれらの現象を説明しましょう。

先ず、➀の合掌です。

合掌をすると両手の循環が改善し温かく感じられると同時に心も落ち着き安らかな気持ちになれます。

これは必ず心身の健康に導きます。

「炎症は万病の元」とされますが、炎症とは痛み・腫れ・発赤・発熱の四つが揃った状態です。そしてメインは痛みです。

痛みは疒に通ですが、これは氣血が通らない、つまり循環しない状態です。

だから氣血が滞って腫れや発赤や発熱が生じて炎症が起き、万病につながるのです。だから循環を良くする合掌が適度に行われると健康につながるということです。

もちろんコロナの予防にもなるはずです。

以前のNHKの番組「ためしてガッテン」でも、手の「にぎにぎ運動」がNO(一酸化窒素)を生じて、高血圧や狭心症・認知症・血栓症・コロナ感染症等への予防効果が得られることを図示していました。「にぎにぎ運動」も合掌も循環改善効果が期待できるのです。

 

合掌はさらに六臓目の心包と六腑目の三焦を安定させる効果があり、精神の安定・安らぎにもつながります。

さらに言いますと、手には心包と三焦を中心に肺・大腸や心・小腸の心や感情に関わる経絡も走っており、これらが相俟って心包・三焦の効果が増幅されるのです。

合掌は世界中で地域や時代を問わず本能的に為されてきた神聖なる所作です。

詳細は、ネットで「心包・三焦」でチェックなさってください。

 

次に➁呪文ですが、図2はまさに呪文の効果を示すものです。

言霊の使い方でこんなにも物質が変化するのです。

このお米の実験では一か月間での変化を見たのですが、

実は言霊の発声と同時に物質に変化を起こします。

これは患者さんにも、筋力反射テストや持ち上げテストを通して

日常的に体験・体感していただいています。

プラスの言霊では筋力が増して重いものでも軽く挙がりますが、

マイナスの言霊ではその反対で筋力が低下して軽いものでも重くなってしまいます。

言霊の光の波動によって、ウイルスも変化すると思います。

図3や4は、言葉を形にした形霊(かただま)ですが、「ありがとう」を発声したり(言霊・音霊)、「ありがとう」の字を無言でイメージしても(形霊)、筋力が増して重いものでも軽く挙げることができるし、

「ばかやろう」では筋力が弱まって軽いものでも挙げることが難しくなります。

言葉を紙に書いて形にした(形霊)ものを持ったり指さしても、

筋力反射テストや持ち上げテストをすると体はほぼ同じように反応します。

しかも、距離の離れた電話の向こうの人にも反応するし、

何月何日と時間指定してもその時間での反応が出るのです。

つまり、時間・空間を超えるということです。

また、ある人をイメージしして呪文を唱えると即その人のところに反応が表れます。伝わるというより共鳴するようです。融通念仏のように融通するのです。

一人の人が複数の人をイメージして言霊や形霊を発すると

複数の人すべてに効果が及ぶこともわかります。

一人の言霊や形霊が遍く多数の人に効果を及ぼす“一遍”効果です。一遍上人の念仏に通じます。

祈祷やお祓いの効果も実感できるようになるでしょう。

法然上人の『一枚起請文』や親鸞聖人の『現世利益和讃』(前回のブログの最後に一文をあげています)の真意も体で分かってくると思います。

京都の百万遍の地名にもなった百万遍の念仏が

後醍醐天皇の命で行われて疫病が収まったとか、

平安時代の貞観年間に疫病が流行した際に蹴上近くの

日向大神宮に勅願(天皇の命による祈願)が行われて

清泉の水を人々に与えたところ収まったとかの話も理解できるのではないかと思います。

このような話は怪しいとかとんでもないとか言われがちですが、

戦後教育では「言霊の幸わふ国」という言葉はほぼ死語になっており、日本人の心がそもそも怪しくなってしまっているのです。

再認識が必要かと思います。

 

コロナの予防ですが、世間で言われていることにプラスして、

合掌と呪文(広義のマントラ)の活用をお勧めする次第です。

何時でも何処でも誰でも直ぐできるしお金もかかりませんので。