最初に前回の補足です。
 
罪と解脱と佛と仏:
天上の霊〔真我〕は地上に降りて体〔自我〕という衣を身につけたことで"包み"隠されるようになりました。これが"つつみ"→"つみ"=罪です。
その包み〔罪〕から解〔ほど〕けて脱〔ぬ〕けるのが解脱〔げだつ〕で、解けた人が"解〔ほど〕け"→ほとけ=佛です。そして、生きたままで佛に成るのが"即身成佛"です。
仏と佛の違いは仏は真我であり皆んな一つの存在で神でもありますが、佛は人偏〔イ〕に弗で、三水〔氵〕に弗の沸騰が水が変身して湯になるように人が変身して佛になるという構図です。仏は真我で宇宙で神、佛は自我の包みから解けた小宇宙で小神で分け御霊〔わけみたま〕とも言えます。
 
それでは、次に入ります。
 
②自他内外一如で誰もが我即宇宙で天上天下唯我独尊
細胞の内部構造は全て細胞膜が内部陥入して展開したものです。これと相似形で人間も体表細胞層〔広義の皮膚〕が内部陥入して原腸ができ、さらに内部陥入して諸臓器諸器官ができるのです。これは、永田和宏著『生命の内と外ーヒトは「膜」であるー』の題名からも分かると思います。内部陥入の7番目が膚〔目・耳・鼻各2つで6つ、7番目の口の奥に胃がある〕、9番目が尻であることからも分かるでしょう。
私たち各人の内部は外部でもあり、自分の内部は外部で広く言えば宇宙でもあります。これが「自他内外一如で誰もが我即宇宙」の認識につながります。
そして、ブルース・リプトンが細胞膜menbraneはmen"brain"つまり脳であると言ったように体表細胞層も脳であり、皮膚や内部陥入した腸や内臓も脳だということになります。肌〔皮膚〕感覚であり腸感覚〔ガッツはgutsであり腸のことです〕であり内臓感覚のことです。
直感や原始本能的な感覚であり宇宙に直結する脳でもあります。断食や精進料理で腸が活性化すると直感・霊感が冴えてくるので、修行の際に食事とされます。
また、スマトラ沖地震の時のように、野生の動物は大きな地震があっても事前に察知して逃れていますが、そんな時にも働いてくれる脳です。
これが東洋医学でこれまで謎とされていた六臓目の心包〔しんぽう〕であり六腑目の三焦〔さんしょう〕の実態であると考え、2つの論文〔心包や三焦をネットで検索すると出てきます〕と最近発刊の新著『太極円通図から理解する般若心経と理趣経ー究極の健康への道標ー』で解説しています。
この心包・三焦を活用すると、①や②を体感できるようになり、私たちをさらに安心に導いてくれるでしょう。これは何れ改めて誰にでも体感できる方法をお伝えします。
さらに、地動説も正しいが天動説も正しいということがあります。
私たちの地球は秒速460mで自転し秒速30kmで太陽の周りを公転していますが、振り回されて飛び散ることはありません。実感的にはむしろ天動説の方が正しいのです。これは渡部昇一氏がかつて述べておられましたし、聖アウグスティヌスの「神の本質とは至る所に中心があり何処にも円周のない円である」の言葉からも納得できるのではないかと思います。これが誰もが「天上天下唯我独尊」であるとの理解と真の安心につながってきます。