持ち挙げテスト その1
以前のブログでご紹介した「持ち挙げテスト〔MT〕」について説明しておきます。日常生活でお役にたてれば幸いです。当院では脈診台として使っている採血台を使います[図1]。脈診台の支持棒を右手で持ち挙げて重さの違いをチェックするものです。支持棒でなくても台の下部を2本の指で挟んで持ち挙げてもよいです。脈診台でなくても、机の端を片手或いは2〜3本の指で持ち挙げるとか、何か重い物を持ち挙げても可能です。
原理はたまに神社〔住吉大社や稲荷大社等〕やお寺〔清岸寺等〕で見かける重軽石(おもかるいし)と同じで、その現代版と思っていただけばよいかと思います。これは、よく知られるようになったO−リングテストや、ジョコビッチのアレルギーチェックで知られるキネシオロジー等と基本的には同類です。
図1 脈診台
自我の心が空っぽでニュートラルであれば、また問いを発する場合にそれがイエスかノーかで反応できる適切なものであれば、概ね納得できる真我〔たましい〕からの反応が得られるはずです。自身の自我と真我の対話の一つの方法と言えるでしょう。慣れさえすれば、誰でも何時でも何処でも楽しみながらできるようになります。
まず、聖なる言葉やポジティブな言葉は真我と共鳴するので体が無意識に喜びリラックスするためか、脈診台はスーッと軽く持ち挙がります。力を抜いてリラックスすれば、バットで撃つボールがよく飛ぶのと同じです。
この間、80代の貴婦人。その方は昔からのクリスチャンです。そこでアーメンと繰り返し口にしながら脈診台を持ち挙げていただくと、言わない時は重くて持ち挙がらないのに軽々と持ち挙がります。思わず「アッハッハッ」と笑いながら「なんですか?これ?」と前に坐っている私の膝をパンパンと叩かれるのです。
では、今度は「主の祈り」を唱えましょうかとお願いすると、「天にまします我らの父よ・・」と唱え始められた途端にまたスーッと持ち挙がり、またもや「アッハッハッ」で膝バンバンでした。
因みに、言葉は有声でも無声でも同じ結果が出ます。また、アーメンだけでなく、南無阿弥陀仏や南無妙法蓮華経、南無大師遍照金剛、ありがとう、サンキュウ、メルシー等でもほぼ同じ反応が出ます。若干の違いが出ることがあるのは、個々人の潜在意識レベルでの縁の深さによるものと思われますが、基本的に潜在意識では誰もが上記の言葉を知っているのだと思います。国籍を問わず、宗派を問わず、宗教を信じる信じないを問わずです。
また、自分に真にプラスになるその時々の飲食物や薬の名を口にしたりそれを指差したり、その名前を書いた紙を触っても同じく軽く持ち挙がります。口にしても指差しても、紙に書いたものを触っても体が喜びリラックスするからです。このあたりは前々回のブログでご紹介した六臓六腑のうちの心包(しんぽう)と三焦(さんしょう)の働きによるものと考えています。
逆に、ネガティブな言葉や自我の自分が好きでも真我が動かしている体が好まない飲食物や薬の名を口にしたり指差したりすると、脈診台は重くて持ち挙がりにくくなります。先ほどのアーメンですが、似て非なるラーメンやソーメンでは大抵は重くて持ち挙がりにくくなります。同じ内容をO-リングテストで行っても、基本的には同じ結果が出ます。
こうして、病氣の原因になる飲食物や言葉や想いや心がわかります。それが自分の健康管理にもつながるのです。
これは訓練すれば誰でも出来るので、日常生活で活用されることをお勧めします。(つづく)