日本最古のコンクリート電柱 | 路上文化遺産と消火栓

路上文化遺産と消火栓

町を路上観察すると路上や木造建築物に、昭和レトロを感じます。
マンホールの蓋や、ホーロー看板、木製牛乳箱などが見つかります。
ここでは、路上文化遺産と消火栓・防火水槽を取り上げます。

昨年5月に函館を再訪問したのは、函館水電株式会社が1923(大正12)年10月に建設した日本最古のコンクリート電柱を見るのも理由の一つでした。
左側が日本最古のコンクリート電柱で、右側にあるコンクリート電柱は、1971(昭和46)年の道路改良工事で撤去され、1996(平成8)年1月24日に復元された現役のレプリカです。
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この日本最古のコンクリート電柱は、高さ10m、重量4.5トン、底辺47.4cm四方、柱頭19.5cm四方の角錐型です。


馬明の路上文化遺産と投資のブログをご訪問くださいまして、大変ありがとうございます。

ブログ開設から、2月23日で8年40日を迎えました。ブログ開設10周年まで1年325日です。




函館訪問記第27弾&マンホールウォーク第224弾です。
『日本最古のコンクリート電柱と北海道電力マンホール』です。 



★1 北海道電力★
北海道電力(以下、「北電」と略)は電気事業再編令による日本発送電の解体で、電力の国家管理体制が廃止され、1951(昭和26)年5月1日に発電設備の移管を受けた民営9電力会社(現・沖縄電力を除く)の一つとして設立しました。

函館水電は函館市にあった電力会社で、この電力事業は1941(昭和16)年8月に公布・即日施行された配電統制令により、北電に引き継がれました。

北電の販売電力量(2013年度)は、電灯11,594,557千kWh、電力2,602,260千kWh、特定規模16,439,033千kWhの合計30,635,850千kWhです。

北電の発電設備は72か所の7,749,785kWと、9電力会社の中では8番目と小規模です。電力会社最大手は195か所の6,504.6万kWで、北電は東電のわずか12%弱に過ぎません。



★2 日本最古のコンクリート電柱★
日本最古のコンクリート電柱は、二十間坂通の末広町にあるルネッサンス末広の前にあります。
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これは十間坂通から撮った写真です。
左側前方に見える建物は、大正時代に函館で三本の指の一つと言われた本久商店の酒蔵です。

ここの歩道に植えられたライラックが、きれいなピンク色の花を咲かせていました。
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日本最古のコンクリート電柱をご覧ください。
このコンクリート電柱は、函館市が新たに観光資源として考えた近代化遺産です。
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これは北電の前身・函館水電が、1923(大正12)年10月に建設した角錐型で、大きさは高さ10m、重量4.5トン、底辺47.4cm四方、柱頭19.5cm四方です。

このコンクリート電柱の中段には、電柱の標識が付けられ、北電20画 55区 17図 46番 95の12号13米 大正12年と表示されていました。
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コンクリート電柱の案内板をご覧ください。
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案内板の道路側にも、日本最古のコンクリート電柱(日本語、英語)で表記され、反対側からもわかるように工夫されていました。
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このコンクリート電柱の直ぐ近くにも、1971(昭和46)年の道路改良工事で撤去され、1996(平成8)年1月24日に復元されたレプリカ↓(手前の電柱)があります。

このコンクリート電柱2本のことを、函館市民は「モダン夫婦電柱」と呼んでいます。
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新しいコンクリート電柱は、日本最古のコンクリート電柱の新妻で白く大きな電柱です。大きさは、高さ11.6m、重量約5トン、底辺52.6cm四方、最上部20.0cm四方です。



★3 北海道電力のマンホール★
北電のマンホールは、市内で2枚見ました。

これは、函館大火後の復興建築として建てられた函館市弥生小学校の近くで見ました。
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このマンホールの下には、送電線ケーブルが埋設され、これにより景観上わずらわしい電柱が不要となりました。

こちらのマンホールは、送電と記されていませんが、特別高圧66,000ボルトケーブルか地下に埋設されています。
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この付近を掘削するときは、北電・送電グループから立会を求められています。 



皆様、北海道電力の日本最古のコンクリート電柱を見ませんか!?





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