ランプの琺瑯看板(★コメント88,888を11日達成!) | 路上文化遺産と消火栓

路上文化遺産と消火栓

町を路上観察すると路上や木造建築物に、昭和レトロを感じます。
マンホールの蓋や、ホーロー看板、木製牛乳箱などが見つかります。
ここでは、路上文化遺産と消火栓・防火水槽を取り上げます。

馬明がマンホールウォークをしていると、居酒屋・お好み焼き屋、焼肉屋などの壁に飾られた琺瑯看板をたまに見かけます。
この「ランプの琺瑯看板」は、黄色地に黒字で大きく日立ランプと書かれていて、目立ちました。小樽市内では、この琺瑯看板を2枚見かけました。
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ここでは、日立ランプの他にも、東芝電気洗濯機の琺瑯看板を初めて見ました。2枚の琺瑯看板を見たのは、いずれも古びた木造家屋でした。



馬明(まーみん:Mamin)の路上文化遺産と投資のブログをご訪問くださり、大変有難うございます。

ブログの開設から、2月11日で8年28日を迎えました。目標のブログ開設10周年まで1年337日です。




これは琺瑯看板の第9弾&小樽訪問記29弾です。
今日は『ランプの琺瑯看板』です。


★1 琺瑯看板★
琺瑯看板(ホーロー看板)は、かつて屋外広告で使用された看板です。

前回は、日本専売公社時代の塩の琺瑯看板を紹介しましたが、今回は生活の明かりを灯す白熱電球(ランプ)の琺瑯看板を取り上げます。

ここでは最初に、小樽で見なかった東芝マツダランプの琺瑯看板をご覧ください。
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このマツダランプはタングステン電球で、ゼネラル・エレクトリック(GE)に買収される前に、Shelby社からライセンスを受け、東芝の前身・東京電気川崎工場で1911(明治44)年に発売開始されました。
マツダの商標は、GEの高級タングステン電球のブランドのライセンスです。

琺瑯看板が設置された年代は、「マツダ」ブランドを廃止し、「東芝ランプ」に統一した1962(昭和37)年以前かと、思われます。

この琺瑯看板は、江戸東京たてもの園で撮りました。
※ 参考までに電球ものがたりをご覧ください。

こちらの琺瑯看板は、海老名の居酒屋で撮ったサンライト発電ランプです。
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このサンライト発電ランプは、オートバイメーカーの板垣が1945(昭和20)年に自転車発電用ランプの製造を開始し、1948(昭和23)年に三輝工業が製造を始めたものです。サンライトの名前は、三輝から命名されたのでしょう。

琺瑯看板はいずれも、居酒屋やお好み焼き屋などの壁に飾って、昭和レトロの雰囲気を醸し出しています。


★2 日立ランプの琺瑯看板★
今回、取り上げた日立ランプの琺瑯看板は、一昨年4月に小樽市内を散策中に、2箇所で見つかりました。

この2階建て木造家屋に、日立ランプと東芝電気洗濯機の琺瑯看板がありました
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1階部分に保健飲料ヤクルトの広告付き交通安全の看板が立てかけられ、板張りには「落雪注意」が何個も書かれていました。
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函館では赤字で大きく「落雪注意」、他に「落雪注意」の下に「落雪事故には付ては一切責任を応いません」、ツララ「頭上注意」も。札幌では住宅の外壁に「落雪 駐禁」を見ました。

日立ランプと東芝電気洗濯機の琺瑯看板をご覧ください。
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日立ランプの上には、赤字で「強くて明るい」と書かれた琺瑯看板、また縦型の琺瑯看板もありますが、小樽では見ませんでした。

もう1か所は、別の地域で見ました。こちらです。
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ここも先の日立ランプの琺瑯看板と同じものが、平屋家屋の外壁にありました。
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日立ランプの発売は1969(昭和44)年で、琺瑯看板の設置はこれ以降でしょう。

これは日立電球と日立ロゴマークのアップ写真です。
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ランプの琺瑯看板では、他にもナショナル電球・ランプ・発電ランプ、三菱蛍光ランプなども見られるようです。



皆さん、『琺瑯看板』をご覧になりませんか?!



琺瑯看板シリーズは、第1回懐かしの琺瑯看板、2回お好み焼き屋の琺瑯看板、3回秦野市内の琺瑯看板、4回琺瑯電話板、5回お好み焼き居酒屋の丸ポストと琺瑯看板、6回中華ソバ屋の琺瑯看板、7回不用になった宅配便系琺瑯看板、8回塩の琺瑯看板があります。
小樽訪問記は、第1回北海道庁の境界石、2回小樽にある日本銀行の境界石、3回札幌市量水器が小樽へ越境、4回小樽市右書き量水器、5回北海道の味覚 海鮮丼、6回小樽倉庫No.1で小樽ビールを飲む、7回大正時代の小樽區消火栓蓋、8回小樽のソフトクリーム、9回小樽の古い時代の水栓(止水栓)、10回小樽市の古い時代の止水栓(水止栓)、11回保証牛乳のソフトクリームと木製牛乳箱、12回小樽駅の丸ポスト、13回小樽区水道の給水標識と消火栓蓋、14回小樽市の赤い消火栓~地上式消火栓~、15回小樽 うだつのある建物、16回小樽市役所は歴史的建造物、17回小樽市の黄色い消火栓、18回小樽市の靑い消火栓、19回小樽市指定の歴史的建造物~銀行~、20回日本銀行旧小樽支店の金融資料館、21回小樽の屋号、22回小樽で森永牛乳の木製牛乳箱を発見、23回小樽市 黄―赤色の消火栓、24回小樽の消防犬 文公(ぶんこう)、25回小樽市 靑―赤色の消火栓、26回小樽郵便局の丸ポストと〒のモチーフ、27回小樽にある鱗壁の家と屋号、28回小樽 うだつ(卯建)と屋号があります。
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