横浜で右書き瓦斯の小蓋を見っけ! | 路上文化遺産と消火栓

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町を路上観察すると路上や木造建築物に、昭和レトロを感じます。
マンホールの蓋や、ホーロー看板、木製牛乳箱などが見つかります。
ここでは、路上文化遺産と消火栓・防火水槽を取り上げます。

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横浜で見つけた古い瓦斯蓋!


 


1 右書き瓦斯蓋を探した経緯
最近は横浜や東京で“右書き瓦斯の小蓋”探しに取り付かれています(汗)。
 
“右書き瓦斯の小蓋”探しに取り付かれた発端は、横浜市が昭和63年(1988年)10月に発行した「都市の記憶-横浜の土木遺産」で取り上げたなかに古い“右書き瓦斯の小蓋”が掲載されたことと、マンホール探しのバイブルである林丈二氏が執筆した1984年3月に発行した「マンホールのふた<日本篇>」にも紹介されたことからでした。

2 横浜はガス灯の発祥地
横浜は明治5年(1872年)、馬車道に日本最初のガス灯が灯されたガスの発祥地です。
この点灯に使われたガスは、高島嘉右衛門が作った日本最初のガス会社で製造されました。
この会社はその後、東京ガスへと発展したように、ガスは横浜と強い縁に結ばれています。

3 右書き瓦斯小蓋
これは馬明が横浜市中区で最初に見つけた角型“右書き瓦斯の小蓋”です。
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右書き瓦斯の小蓋が設置された年代は、恐らく昭和初頭以降かと思われます。

その後、右書き瓦斯の小蓋が新たに角型1個と、丸型が2個が見つかりました。
新たに見つかった角型をご覧ください。
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この小蓋には、見事なまでにヒビが入っていました。
 
瓦斯の文字と、ヒビをアップした写真をご覧ください。
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ヒビもさることながら、瓦斯の書体と右書きは、カタカナ表示のガスの小蓋よりも風情を感じさせてくれます。

丸型の小蓋を二つご覧くださいませ。
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文字が少し不鮮明な小蓋は、最初に見つけた場所からはかなり離れた向かい側の歩道にありました。

最後は左書き瓦斯の小蓋です。
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これは横浜で初めて見たタイプでした。東京でもまだ見かけません。

瓦斯の小蓋の地紋は、共通して菱形でした。



皆さん、右書き瓦斯蓋に風情を感じませんか!?