米国は世界一位のエタノール生産国 | 路上文化遺産と消火栓

路上文化遺産と消火栓

町を路上観察すると路上や木造建築物に、昭和レトロを感じます。
マンホールの蓋や、ホーロー看板、木製牛乳箱などが見つかります。
ここでは、路上文化遺産と消火栓・防火水槽を取り上げます。

みなさん、こんばんは。

 

バイオエタノールの確保が、世界中で争奪戦になっています。
バイオエタノールは果たして、地球温暖化対策の切り札なのでしょうか?

 

1 バイオエタノール生産の原料
  代替エネルギーの代表である、バイオエタノール生産の主な原料は、トウモロコシ、ビート、サトウキビ、コーリャン、米、小麦などの農作物です。

 

2 バイオエタノール拡大への批判
  世界では食糧不足で数多くの飢餓人口を抱えているなかで農作物を代替燃料に変えてしまう、米国のバイオエタノール政策の強化にキューバのカストロ国家評議会議長から大きな批判がでています。これは途上国からも、農作物をエタノール原料にすることに大きな疑問の声が挙がっています。 

 

3 世界のエタノール生産量
  図のとおり、米国はブラジルを抜いて、今は世界一位のエタノール生産国です。
  データは日本経済新聞2007.4.3付け朝刊から引用。
  最新工場でトウモロコシ1ブッシェル(25.4kg)からエタノール生産は、3ガロン程度といわれています。
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3.1 米国のエタノール生産量が急増した原動力 出典:ロバート・ウィズナー
① 補助金の支給 ガソリンにエタノールを混入させることによってエタノール1ガロン当たり0.51 ドル(1リットル当たり0.1348 ドル)の補助金の支給
② 税制優遇   エタノール生産施設や精製施設投資へ数年間の固定資産税の免除
           エタノール燃料を使用することで自動車燃料税の減額
③ 財政的支援  治水・電気・道路やインフラ整備を提供
④ 価格が高い  原油・ガソリン価格が非常に高かったことへの反応(2005・2006 年)

 

エタノール生産量の拡大に伴い、原料であるトウモロコシの確保の懸念から、穀物相場に大きな影響を及ぼしています。

 

農作物を原料としない、エタノール生産が、地球温暖化対策の切り札と考えています。
私は日本で実施している木くず、廃木材などを原料とした、エタノール生産にたいへん注目しています。

 

次回は、このことについて、紹介させていただきます。