onLineの古本屋です。懐かしい映画パンフレットを出品に合わせて紹介していきます。
半年間、中断していましたが、引き続きよろしくお願いします。
「日本のいちばん長い日」「沖縄決戦 激動の昭和史」「大菩薩峠」と岡本喜八監督作品を紹介してきましたが、さらにもう一本、三船敏郎主演『赤毛』。
1960年、三船プロの作品です。
”赤毛”とは
明治維新に江戸を攻めた革命将校の冠りもの。
主人公、赤毛の大将は女を愛し
世直しを夢みて激動の波に切り込んだ
ある豪快な男!
主人公の”赤毛の権三”には、もちろん三船敏郎。馬上の姿には、惚れ惚れします、ね。
「撮影こぼればなし」によると
赤毛は、幕府征伐に向かった官軍の士官の冠りものの一種で、熊頭(くまがしら)と呼ばれているもの。歌舞伎に使われているものを参考にして作られたと考えられているそうです。
薩摩は赤、長州は白、土佐は黒というように藩によって色別されていました。
三船が着用する”赤毛”は、ヤクの白毛を赤く染め上げ、糊などは使用せずにミノに網みつけていったものとのこと。長さは、当時のものより長く1mに及び、三十万円の費用と、一ヶ月の日数を費した傑作だそうです。
権三の幼なじみを演じるのは、岩下志麻。三船との迫真の再会シーンでは、「心中天網島」などで、大胆なラブシーンを演じてきただけあって、落ち着いたものであったが、世界のミフネと唱われているさすがの三船も、ラブシーンにはいささかたじたじであったとか。
寄稿「赤報隊の事跡」 尾崎秀樹
予告編がUPされていました。
制作 三船敏郎 西川善男
監督 岡本喜八
脚色 岡本喜八 広沢栄
撮影 斉藤孝雄
制作 1969年
詳しくは→Movie Walker
併映は『コント55号 俺は忍者の孫の孫』
コント55号のシリーズ第三弾。欽ちゃんと二郎さんが生来の宿敵同士、伊賀忍者と甲賀忍者の子孫に扮して対決、現代忍法を縦横に駆使して奇想天外の大活躍。共演は柏木由紀子、高橋紀子、伴淳三郎、由利徹。監督/福田純
原作は、なんと山田風太郎「忍法相伝73」 コント55号による風太郎忍法帖です!
路地裏 誠志堂 懐かしのパンフレット