トルコ・クルディスタンでの大規模衝突
3月21日にクルド民族の新年祭ネブロスが盛大に祝われましたが、その直後からトルコ・クルディスタン各地ではトルコ軍・警察とクルド民衆との間で大規模な衝突が起き、子どもを含む多数の死者、逮捕者が発生する事態が続いています。取り急ぎ、クルド・メディアの報道をもとに、今日までのトピックを時系列に追ってご紹介します。(翻訳:磯部加代子氏)
〔(OG)=「Ozgur Gundem」、(KI)=「Kurdish Info」〕
3月24日
・トルコ南東部においてトルコ国軍による大規模なゲリラ闘争作戦が開始され、クルド人ゲリラ(HPG)兵士14名が化学兵器により殺害された。(OG)
*ネブロス祝典中として、PKKは停戦を発表していた。
3月28日
・ゲリラたちの葬儀が行われると同時に、ディヤルバクルで大規模なデモ。ディヤルバクルの商店はすべてシャッターを閉じる。警察がデモ隊と衝突。軍も出動し「内戦状態」に。多くの市民が身柄を拘束、中には子供も含まれる。(OG)
・スィールトで、殺されたゲリラの葬儀に参加した16歳の若者が軍の発砲により重傷を負う。(OG)
3月29日
・ディヤルバクルのいたるところで警察、特別部隊、軍と市民との間の紛争が続く。警察の発砲で市民1人が死亡。(OG)
3月30日
・この時点で5人の市民が殺され、数百人が怪我。殺された5人のうち1人は9歳の小学生の男の子。(OG)
3月31日
・ディヤルバクルでさらに1人の死亡が確認され、この時点で8人が死亡。(OG)
・バトマンでは警官の発砲により3歳の子供が死亡。(KI)
・ブリュッセルやパリなど世界各地で、クルド人によるトルコ大使館への抗議行動が行われる。(KI)
4月1日
・マルディン/クズルテペで警官が発砲した流れ弾に当たり、1人が死亡。(KI)
4月2日
・ディヤルバクルでさらに1人の死亡が確認。(OG)
・ドイツ紙「シュピーゲル」が、「クルド版インティファーダ」と報じる。(KI)
・マルディン/クズルテペでさらに1人死亡。(KI)
・この日までに、ディヤルバクルで7人、クズルテペで2人、バトマンで1人、合計10名が死亡と発表。(KI)
4月3日
・ディヤルバクルでまた1人の死亡が確認。これで合計11人。(KI)
4月4日
・ドイツ・シュトゥットゥガルトで抗議デモ。(KI)
・クルド人政党DTPのディヤルバクル支部長ら監視下に。(KI)
4月6日
・ディヤルバクル、バトマン、マルディン、ヌサイビン、クズルテペ、ジズレ各地でDTPの支部長ら執行部党員らの多くが監視下におかれ、また身柄を拘束される事件が相次ぐ。(KI)
4月8日
・「Roj TV」の電話インタビューを受けたマルディン/ヌサイビンのDEHAP支部長が、身柄を拘束される。(KI)
・ムシュで一連の事件に抗議するため30歳の女性が焼身自殺。(KI)
※「Roj TV」はヨーロッパ発のクルド人たちによる衛星放送。抗議行動の先導をしたとして、トルコ政府から非難されていた。
4月9日
・エラズーで二度にわたり大規模な爆発あり。
この間、クルド人政党DTPなどは「話し合いによる解決」を求めていましたが、トルコ政府は武力行使をやめようとしませんでした。エルドアン首相は「女性や子供すらも容赦する必要なし」とのコメントを発表しているとも伝えられます。多くの逮捕者が出、拷問が行われているとの情報もあります。
ヨーロッパ各地ではトルコ政府への非難が相次ぎ、多くのクルド人団体が「事態の根源にはトルコ政府によるクルド人運動への弾圧がある」との声明を発表しています。

このような事態を受け、日本においても在日クルド人有志約50人が自然発生的に立ち上がり、4月2日深夜から4月3日朝にかけて、トルコ大使館前で抗議の座り込み行動を平和的に行いました。4月とはいえ、まだ肌寒いなかでしたが、故地で小さな子どもを含む多数の同胞が殺されている事態をとても看過できないという気持ちで夜を徹して一致団結。トルコ大使館にあてて事態の平和的解決を求める文書を手渡そうとしましたが、受け取りは拒否されました。
日本で安定した地位・生活を得られていない彼らが、さまざまな困難のなかでこのような抗議行動を行うには相当な勇気が必要でした。ですが、彼らが立ち上がらずをえなかった背景の一つとして、日本のメディアにおいてこの間の現地の情勢がまったくといっていいほど報道されてこなかったという問題があると思われます。異国に住む私たちが、現地の問題に声をあげる、現地の状況を知ることの必要性を痛感させられます。多くのみなさんのご理解とご協力をお願いします。

【日本の新聞記事より】
・「時事通信」4/4配信
「トルコ国内でクルド人による暴動が全国に拡大、治安部隊との衝突などで4日までの1週間で少なくとも16人が死亡、数百人が負傷した。……」「……「負の歴史」が繰り返されかねないとの懸念が広がっている。」
・「朝日新聞」4/4
「トルコ政府が、クルド人が多く住む地域に警察などを投入して住民を弾圧しているとして、在日クルド人ら約50人が2日夜から3日朝にかけて、東京都渋谷区のトルコ大使館前で抗議の座り込みをした。……」
〔(OG)=「Ozgur Gundem」、(KI)=「Kurdish Info」〕
3月24日
・トルコ南東部においてトルコ国軍による大規模なゲリラ闘争作戦が開始され、クルド人ゲリラ(HPG)兵士14名が化学兵器により殺害された。(OG)
*ネブロス祝典中として、PKKは停戦を発表していた。
3月28日
・ゲリラたちの葬儀が行われると同時に、ディヤルバクルで大規模なデモ。ディヤルバクルの商店はすべてシャッターを閉じる。警察がデモ隊と衝突。軍も出動し「内戦状態」に。多くの市民が身柄を拘束、中には子供も含まれる。(OG)
・スィールトで、殺されたゲリラの葬儀に参加した16歳の若者が軍の発砲により重傷を負う。(OG)
3月29日
・ディヤルバクルのいたるところで警察、特別部隊、軍と市民との間の紛争が続く。警察の発砲で市民1人が死亡。(OG)
3月30日
・この時点で5人の市民が殺され、数百人が怪我。殺された5人のうち1人は9歳の小学生の男の子。(OG)
3月31日
・ディヤルバクルでさらに1人の死亡が確認され、この時点で8人が死亡。(OG)
・バトマンでは警官の発砲により3歳の子供が死亡。(KI)
・ブリュッセルやパリなど世界各地で、クルド人によるトルコ大使館への抗議行動が行われる。(KI)
4月1日
・マルディン/クズルテペで警官が発砲した流れ弾に当たり、1人が死亡。(KI)
4月2日
・ディヤルバクルでさらに1人の死亡が確認。(OG)
・ドイツ紙「シュピーゲル」が、「クルド版インティファーダ」と報じる。(KI)
・マルディン/クズルテペでさらに1人死亡。(KI)
・この日までに、ディヤルバクルで7人、クズルテペで2人、バトマンで1人、合計10名が死亡と発表。(KI)
4月3日
・ディヤルバクルでまた1人の死亡が確認。これで合計11人。(KI)
4月4日
・ドイツ・シュトゥットゥガルトで抗議デモ。(KI)
・クルド人政党DTPのディヤルバクル支部長ら監視下に。(KI)
4月6日
・ディヤルバクル、バトマン、マルディン、ヌサイビン、クズルテペ、ジズレ各地でDTPの支部長ら執行部党員らの多くが監視下におかれ、また身柄を拘束される事件が相次ぐ。(KI)
4月8日
・「Roj TV」の電話インタビューを受けたマルディン/ヌサイビンのDEHAP支部長が、身柄を拘束される。(KI)
・ムシュで一連の事件に抗議するため30歳の女性が焼身自殺。(KI)
※「Roj TV」はヨーロッパ発のクルド人たちによる衛星放送。抗議行動の先導をしたとして、トルコ政府から非難されていた。
4月9日
・エラズーで二度にわたり大規模な爆発あり。
この間、クルド人政党DTPなどは「話し合いによる解決」を求めていましたが、トルコ政府は武力行使をやめようとしませんでした。エルドアン首相は「女性や子供すらも容赦する必要なし」とのコメントを発表しているとも伝えられます。多くの逮捕者が出、拷問が行われているとの情報もあります。
ヨーロッパ各地ではトルコ政府への非難が相次ぎ、多くのクルド人団体が「事態の根源にはトルコ政府によるクルド人運動への弾圧がある」との声明を発表しています。

このような事態を受け、日本においても在日クルド人有志約50人が自然発生的に立ち上がり、4月2日深夜から4月3日朝にかけて、トルコ大使館前で抗議の座り込み行動を平和的に行いました。4月とはいえ、まだ肌寒いなかでしたが、故地で小さな子どもを含む多数の同胞が殺されている事態をとても看過できないという気持ちで夜を徹して一致団結。トルコ大使館にあてて事態の平和的解決を求める文書を手渡そうとしましたが、受け取りは拒否されました。
日本で安定した地位・生活を得られていない彼らが、さまざまな困難のなかでこのような抗議行動を行うには相当な勇気が必要でした。ですが、彼らが立ち上がらずをえなかった背景の一つとして、日本のメディアにおいてこの間の現地の情勢がまったくといっていいほど報道されてこなかったという問題があると思われます。異国に住む私たちが、現地の問題に声をあげる、現地の状況を知ることの必要性を痛感させられます。多くのみなさんのご理解とご協力をお願いします。

【日本の新聞記事より】
・「時事通信」4/4配信
「トルコ国内でクルド人による暴動が全国に拡大、治安部隊との衝突などで4日までの1週間で少なくとも16人が死亡、数百人が負傷した。……」「……「負の歴史」が繰り返されかねないとの懸念が広がっている。」
・「朝日新聞」4/4
「トルコ政府が、クルド人が多く住む地域に警察などを投入して住民を弾圧しているとして、在日クルド人ら約50人が2日夜から3日朝にかけて、東京都渋谷区のトルコ大使館前で抗議の座り込みをした。……」