動画でよがる ~ 年末年始、悩みだらけで頭が痛いわい、でも映画は観ちゃうもんねー編④ ~ | つっちーの“ひとりでよがって”

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みなさん、こんにちは。
第4回目の今回は、前回に引き続きヒーロー物特集をお届けします。
前回がフィリピン、日本、インドネシアというアジア諸国の作品だったのに対し、今回はヒーローの本場、アメリカの作品のみとなっております。
これは期待できそうですなー。

アメリカのヒーロー映画といえば、数か月前にGYAOで『スティール』という映画が配信されました。
主演は当時まだ現役で現在は引退して久しいNBAのスーパースター、シャキール・オニール(愛称:シャック)だったこともあり、さっそく観てみました。
バスケのスター選手を起用し、彼が苦手だったフリースローネタをギャグで盛り込むというサービス精神旺盛な作品でしたが、いかんせん映画自体は退屈極まりないものでした。

後で調べたところ、DCコミックが元ネタらしいのですが、まったく聞いたことがないためよほどのマイナーヒーローなのだろうと思いつつ、先ほど我が家にある『DCキャラクター大辞典』で調べたところ、ありましたありました、しかもスーパーマン絡みで登場したキャラということで、まんざらマイナーヒーローでもなさそうです。
しかしながら、スティールを演じたシャックは最低映画を表彰するゴールデンラズベリー賞において最低主演男優賞にノミネートされたらしく、映画化は成功とは言い難いものだったと思われます。

そういえば、NBAの悪童と言われたデニス・ロッドマンも、ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の『ダブル・チーム』にヴァンダムの相棒役で出演しておりましたが、彼は同作で最低助演男優賞を受賞したとのことでした。
さらに調べたところ、なんとシャックのノミネートとロッドマンの受賞は同じ1997年のことだそうです。
現役時代は仲が良いイメージはなかったけれど、この時ばかりはお互いを称えあった(慰めあった?)のでしょうか、気になるところです。

ではそろそろアメリカン・ヒーロー達の勇ましい活躍ぶりを見ていきましょう。
最低ネタバレ賞にノミネートされそうなネタバレはご愛敬ということで。

○『スカイ・ハイ』
数あるヒーローものの中から候補を探していたところ、この映画はわたしが大好きなカート・ラッセル出演作だったため、迷わずレンタルカートに入れました。
カート・ラッセル出演映画をレンタルカートに入らせる、カートに入ラッセル・・・。
ちくしょー、我ながら程度の低いダジャレに終わっちまったー。
程度が低いとかいう以前に日本語がおかしい気もしますが、またいつもの強引なダジャレが始まった、ハイハイ、という温かい目でスルーしてくださると幸いです。
カートとその妻は誰もが知る最強ヒーロー夫婦であり、主人公であるその息子はまだ覚醒していないものの、当然何かしらのスーパーパワーを持っているとものと信じて疑わない両親。
雲の上にあるヒーロー養成ハイスクールに入学させますが、入学初日、新入生たちはスパルタ教師の前で各自能力を披露させられ、その能力によってヒーロークラスとサイドキッククラスに振り分けられます。
覚醒していない主人公は何もできずに、人前では能力を見せない主義である植物を操る女子と、暗闇で身体が光るだけというヒーローとしては悲しすぎる能力の男子、幼馴染である彼らともどもサイドキッククラスへ。
身体をスライム状にできる男子やモルモットに変身できる女子ともお友達になり友情を育む中、父が以前倒したヴィランの息子で、炎を操るという強力な能力をもつ男子もなぜかサイドキッククラスにおり、主人公を敵視していることから喧嘩になりますが、その際に能力が発現した主人公、無類の力持ちである父と空を飛べる母それぞれの能力を受け継いでいることが判明し、ヒーロークラスへ電撃移籍することに。
その後、ヒーロークラスの上級生である女子といい感じになりますが、実はこいつは父が過去にやっつけたヴィランが姿を若く見せているだけで、つまり本当はおばちゃん。
父を恨むこいつの策略により、両親をはじめ主人公の仲間たち以外はことごとく赤ちゃん化してしまい大ピンチに陥ります。
しかし、役立たずと思われた仲間たち各々がその能力で活躍し、息子ヴィランも共に戦い、見事におばちゃんヴィランの野望を打ち砕いて養成ハイスクール及び世界を救いました。
カート・ラッセルが出演しているから内容は二の次だったのですが、超面白かった!

○『ミステリー・メン』
冒頭、養老院のパーティ会場に強盗団が現れ暴虐の限りを尽くしていたところ、どこからともなく表れた三人のヒーローが快刀乱麻の撃退劇・・・と思いきや、こいつら激弱。
放映開始から4分くらいしか経過していないが早くもバッドエンディングか、というところで真打ち登場、そのヒーローの名はキャプテン・アメイジング!
たったひとりであっという間に強盗団を懲らしめ一件落着となりましたが、先の3人は彼に憧れるだけの特殊能力を持たない一般人でした。
しかしながら、キャプテンは「ヴィランがいなくなっては自分が活躍できない」という思いから、更生の機会を与えるという名目で凶悪ヴィランであるカサノヴァ・フランケンシュタインを釈放させますが、カサノヴァに囚われてしまいます。
キャプテンを救い出すため、ダメダメ3人組は仲間を増やそうとスカウトに出かけたところ、誰も見ていない時にしか能力が発揮できないという自称・透明ボーイと、超絶に臭い屁をこくだけで超能力だとうぬぼれる男、これはこれで使えそうではあるが、そんなのしかスカウトできず。
ならばと、もっと使える能力者を求めて募集をかけたところわんさか集まりましたが、鉛筆消しゴム男だの、バレリーナマンだの、月経ウーマンだの、ろくなやつがいない。
時間の無駄だったと落ち込んでいたところにやって来た女性をそっけなく追い返そうとしたところ、彼女は頭蓋骨を中に詰めたボーリングのボールを自由自在に操って5人の度肝を抜き、帰ろうとしたところ慌ててひきとめられ仲間に。
聞くと、有名なプロボーラーの娘であり、父親は事故死したとされていたが本当は射殺されており、その敵討ちのためにヒーロー活動を始めた、というアメコミらしいオリジンの持ち主でもあったが、ボールの中のドクロは実は父ちゃんの頭蓋骨で、ときどきその父ちゃんと会話をするという妖しい一面も。
このようなメンツでキャプテンを助けに行ったはいいが誤って死なせてしまい、カサノヴァが町を消滅させる装置を起動しようとする大ピンチ。
どうせ死ぬのならば、と決死の対決に挑むここからの展開がなかなか熱く、この後、カサノヴァをなんとかやっつけて世界を救うことになります。
なかなかのおバカコメディですが、おススメです。

○『スーパー!』
オープニングのアニメーション、コミカルな割に悪者のやっつけ方がグロく、なぜにこんなエグい内容なのか、といぶかしみつつ本編に突入したところ、本編自体がやたらとグロいシーンの連発。
な、なんだこれは、ヒーロー映画ではないのか?
実際のところ、主人公は自分の感情に任せて悪者に暴力をふるっているだけなので、ヒーローと言えるのかどうか微妙なところではありますが、一応戦う相手は悪いことをしている奴等ではあるため、ヒーローということにしときましょう。
ただ、ヒーロー映画ならではの爽快感はほぼ感じられず、主人公の妻役リヴ・タイラーと相棒役エレン・ペイジが超可愛かったことだけが救いでした。
そのエレン(トランスジェンダーを公表し、現在は「エリオット・ペイジ」に改名されたとのこと)がほんの一瞬で無残極まりない死に方をしたのには強烈なショックを受けた。
一般的なヒーローものと同じ感覚で観ることはおススメしません。
普通の人間がリアルヒーローになろうと思って一人活動を始めるところやグロいところ、ラスボスの股間を撃ちぬくところなどはキック・アスの原作コミックに似ていたが、とにかく主人公に感情移入できない・・・。

○『×(バツ)-MEN 最弱ジェネレーション』
「おっと、X-MENシリーズは逃さず観ているつもりだったが、チェック不足だったなー。どれどれ。」などと思って観てしまうと大変後悔することになりかねませんので、間違ってレンタルしないよう細心の注意を払うことをお勧めします。
以上。

というわけで、本場アメリカン・ヒーロー特集でした。
マーベルとかDCとかを期待された方々には拍子抜けだったかもしれませんが、まあいろんなヒーローがいるということでご納得を。
では次回はお待ちかね、ゾンビ映画特集をお届けします。