銅版画の技法
私は、版画の中でも銅版画が大好きです。良い作家も大勢いますし、なんとなくストイックな感じがいいです。私のオークションでは魅力ある銅版画の作品が多数出品できるように努力しています。多くの方になるべく作品を理解して購入いただけるように、ご存じない方のために、以下に技法を良くまとめてあるWEBを引用しました。銅版画には、同じ銅版画でも、彫り方の違いでさまざまな種類があります。よく、エッチングとか、メゾチントなどとあるのは全て銅版画なのですが、その技法が違うんです。
●アクアチント(Aquatint)-腐蝕法-
銅版の上に細かい松脂の粉を布に包んで振りかけたり、あるいはアクアチントボックスという箱の中に版を置き、空中に舞い上がらせた粉を降らせる。版を温めると、松脂粉が溶けて付着する。これを腐蝕液につけると、粉が着いていない部分が腐蝕されて、無数の点が凸状に残される。明暗の階調を出したい部分があれば、その上に防蝕剤(アスファルトと蜜ロウと松脂を混合したもの)を段階的に塗って腐蝕の時間を変えれば、自由に濃淡を表現可能。
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●エッチング(Etching)-腐蝕法-
銅版に防蝕剤(アスファルトと蜜ロウと松脂を混合したもの)を引き、その上から先のとがったニードルで引っかくように線を描く。防蝕剤が剥がれた部分だけ銅が露出し、腐蝕液に入れると、そこだけが線状のくぼみとなる。腐蝕が終わると、防蝕剤を取り去り、凹部にインクをつめ、余分なインクを拭き取った後でプレス機にかけて刷る。
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●シュガー・アクアチント(Sugar Aquatint)-腐蝕法-
砂糖の飽和溶液にアラビアゴムを混ぜたものを筆につけて、直接銅版の上に描く。そのまま乾燥させてから、全面に防蝕剤(アスファルトと蜜ロウと松脂を混合したもの)をひく。乾いた後に版を微温湯につけると、溶液で描いた部分が溶け、防蝕剤は持ち上げられ剥がし取られてしまう。その後、エッチングと同様に腐蝕する。砂糖液の代わりに墨汁などが使われる事もある。
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●ドライポイント(Drypoint)-直接法-
先端が鋭く尖った鋼鉄の針で、銅板に直接絵を刻み込む。刻線のまわりに「まくれ」ができる。この「まくれ」を生かすように自由に絵を描くと、刷られた線には独特のにじみができる。この「まくれ」は、耐久性が無い為、沢山のエディションを刷る事が出来ない。
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●メゾチント(Mezzotint)-直接法-
19世紀の中ごろ一度無くなった技法であるが、長谷川潔によって現代に蘇った技法である。その為に、現在でもこれといった道具が無く、オリジナルの道具を使っている作家が多い。銅版を削ったり、磨いたりして原版を製作する。
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阿部出版(株)の版画年鑑を基に解説しています。http://openuser8.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/to0701?