ああ、生きたくないな、と思う。
これは自殺したい、ということと同意義にとれるのだが、
当人から言わせるとニュアンスが異なっている。
それは生きていたくはないけれども、死にたくは無いということなんである。
生きていない状態と死んでいる状態はイコールなんだろうか。
そもそも生きる・死ぬは呼吸停止、脈拍停止、心肺停止、血液が循環せず脳がやがて活動を永久に停止。
上記の状態になって人間は「死ぬ」とされているが、
それは身体状態の「死」なのであって、
精神状態の「死」を同時に含んでしまっていることに過ぎない。
例えば、精神が生きていて、肉体が死んでいるという状態は科学的には証明されてはいないが、
俗に「幽霊」というやつが、この世に何らかの未練を残しているが為に、
成仏できないまま、幽体といわれる肉体を持たない意識体のイメージの様な状態になって、
頭に三角頭巾を装着して両手首を胸の位置で揃えて直角にぶらんとさせ、
顔面及び身体は蒼白、足などは煙の様な形状となって「およよ」などと言うのだ。
本当に、こういう死後の世界が存在しているんだったら、
この世界に起きている森羅万象の、摩訶不思議だと思わされてしまっている出来事に説明がつくようになるし、
偶然が重なり合って必然となった迷宮入りも解決・納得に向かうベクトルになるだろう。
それは、あまりにも単純な妄想でつまらない。
肉体は生きているのに、精神が死んでいるのは、俺を筆頭に沢山居る。
言われた事をそのまましか行わない。マニュアルに記載されていない行動は取らない。
総統の命令は絶対である。暇があれば怠惰に逃走する。
それは、死んではいないが、「生きて」はいない。
某国の深刻的状況な国民の様に。
身体は健康的に生きていてもいずれは滅びる。
些細なことや、ちょっとしたことでくよくよ悩みたくないと思う。
たったそれだけのことで、俺が生きている理由を考えてしまう。
何でもかんでも、自分のせいだと思う。
全てが上手くいかないのは、自分が不幸だからと思う。
神様、こういう時ばかり頼ってしまって申し訳御座いません。
私には、人並みに生きる権利が残されているのでしょうか。
どうして、わたくしばかりがつらいおもいをしなければならないのでしょうか。
ええ、わかっています、みんなもつらいのは。
それでも、わたくしはたえてきました、
もう、らくになりたいだけなんです
着々と進む真実へ、現状からの脱出。
今日の俺は死んで、明日蘇る。