【厳冬は(巨)大地震を招く】
この季節、日々騒がしくなるものがある。Xmasのことではない。地震のことだ。今年だって例外ではない。晩秋の静けさはどこへやら。この10日間だけでも下記の如く(M4超)である。とりわけ、M6.6を観測した能登半島西方沖の地震は、その後の余震活動も含めてまだ予断を許さない。駿河湾の沖合いで発生した地震では揺れが北関東にまで及んでいる。しかも震源地は東海地震の想定域ではないか。異常気象に苛まれる昨今。何事もなければ良いが。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
〈11月20日以降に発生した(M4超の)地震〉
11月20日、駿河湾 最大震度2、M5.0
11月20日、陸奥湾 最大震度4、M5.1
11月20日、宮城県沖 最大震度3、M4.7
11月21日、陸奥湾 最大震度3、M4.1
11月22日、日向灘 最大震度3、M4.4
11月24日、岩手県沖 最大震度3、M4.9
11月24日、青森県東方沖 最大震度1、M4.2
11月26日、宮城県沖 最大震度3、M5.3
11月26日、宮城県沖 最大震度3、M5.3
11月26日、石川県西方 最大震度5弱、M6.6
(以下、余震除く)
11月28日、宮城県沖 最大震度2、M4.0
11月30日、岩手県沖 最大震度1、M4.2
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
また、こうした説も。大きな地震ほど満月(の前後)に発生する(確率が高い)というのだ。
〈月の引力と巨大地震に関する記
詳細は不明ながら月の満ち欠けに左右されている様子が見て取れる。月の引力であれ『トリガー』には成り得るということか。因みに、この12月の『満月は15日』であるが、あくまで確率的にやや高くなるといった意味なので、、念の為。
〈気象庁の3ヶ月予報〉
この地震、怖いのは誘発だけではない。大地震は秋から冬にかけてに多く発生する。それも『寒い冬』に限って発生する傾向にあるのだ。気象庁の3ヶ月予報では、ラニーニャ現象の影響もあり、この冬は『平年より寒い』と予測するが・・。ではどんな地震があったのだろうか。先ずは下記をご覧頂きたい。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
☆《寒い冬》
★《大地震》
☆1921~22年
北海道で記録的低温。東日本から北日本各地で歴代最低の平均気温を観測。
★1923年09月01日、関東大震災、M7.9
死者行方不明10万人を超える日本災害史上最悪の被害。
☆1944~45年
気象庁の統計開始以来、現在を含めて最も寒い冬。ピーク時は平年を10℃下回る日が続いた。
★1944年12月07日、東南海地震、M8.2
紀伊から伊豆に津波。犠牲者1223人。1945年の三河地震、1946年には南海地震へと続く。
☆1946~47年
7月と8月を除き低温。ことに12月と2月は冬の寒さが顕著。英国でも大寒波で政経混乱。
★1948年06月28日、福井地震、M7.1
福井市を襲った都市型災害。死者行方不明は3769人に達し、この地震を機に震度7を制定。
☆1952~53年
北日本は戦後一番の厳冬。北海道では平年を3.4℃も下回った。
★1952年03月04日、十勝沖地震、M8.2
北海道から東北に津波。死者行方不明33人。
☆1962~63年
西日本中心に大寒波。北陸で大雪(38豪雪)
★1964年06月16日、新潟地震、M7.5
新潟で液状化被害大。死者26人。
☆1966~67年
北日本中心に低温。2月には東京で最高気温が―0.2℃と戦後唯一の真冬日に。
★1968年05月16日、十勝沖地震、M8.3
三陸沿岸で5mの津波、死者行方不明52人。えびの、日向灘と、九州・四国に大地震相次ぐ。
☆1977~78年
エルニーニョの定説を覆す厳冬。最強の寒波襲来で気温は平年を大きく下回る記録的低温。
★1978年01月14日、伊豆大島近海地震、M7.0
関東一円を大きく揺らし、死者25人。
☆1983~84年
気温は平年を大きく下回り、気象庁初の異常気象として認定。各地に大雪(59豪雪)
★1983年05月26日、日本海中部地震、M7.7
日本海に大津波、死者104人など。
☆1993~94年
《《《特になし》》》
★1993年07月12日、北海道南西沖地震、M7.8
奥尻島に大津波、死者行方不明230人
☆1995~96年
殆どが暖冬の90年代にあって唯一の寒冬。各地に記録的な大雪を降らせる。
★1995年01月15日、阪神淡路大震災、M7.2
最大震度7、死者行方不明6437人。北海道東方沖、三陸はるか沖と大地震が続いていた。
☆2010~11年
西日本を中心に低温。九州では平年を3℃も下回る1963年以来の大寒波。大雪は平成23年豪雪と称される。
★2011年03月11日、東日本大震災、M9.0
東日本一帯に未曾有の大災害。津波被害甚大、死者行方不明は約2万2千人。
このように、100年の歴史の中でも、1993年の北海道南西沖地震を除き全ての大地震が『寒い冬』に関わっているように見える。それも寒冷期間の只中か遅くとも1年以内である。周知の通り近年は温暖化著しい。言わば“少数派”に片寄っての発生であり偶然の範疇を完全に陵駕しているのだ。
地震も規模の大きなものほど秋から春に発生する傾向にある。取り分け11月から3月に多い。南海トラフ型の巨大地震をみても、過去12回の内、8回はこうした冬場に集中している。師走(12月)だけでも5回だ。この冬が『極寒』なら更に『要警戒』となるが、さて・・。
□□■■□□■■□□■■□□
《余談》
〈カナダのトルドー首相と握手を交わす石破総理〉
G20に参加した石破総理の振る舞いが物議を醸している。各国首脳を前に座ったままの握手、会議中のスマホ操作だけではない。集合写真にまで遅刻である。理由はともかく、これってどうなのだろう。失態なのか、それとも断片的なものだけを取り上げた○○○○の意図ってことはないのだろうか。
そもそも、各国の首脳を見る限り通訳だけではない。複数名が寄り添っている。そして適切な案内の下で行動している。その点、石破総理はどうか。誰も寄り添っているようには見えない。案内役すらおらず、ただ孤立しているように見える。だから率先して挨拶回りに行くことさえ出来ない。全ては○○省や○○派の思惑通りに、、なーんて考えるのは愚生だけだろうか。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
《おまけ/ロダンのカンガルー(考える)ひと》
〈次期総理(誰?)の思惑〉
「ソウリ、ソウリ、岸破(キシバ)ソウリ」
「トランプとの握手も座ったままで宜しいかと」
(´-﹏-`;)