【生成AIは神か悪魔か】


 AIの進歩が凄まじい。一部には、18世紀半ばから19世紀にかけて起こった、あの『産業革命をも凌駕する』といった説も。何せ、この僅かの期間で生命の本質に迫り、神の領域にまで踏み込んでいるのだ。これが何を意味するだろうか。人類にとって救世主なのか、それとも悪魔なのか、はて・・。目的次第では認知的誘導だけでなく大規模な組織犯罪にも使えるのだから。真相は神のみぞ知るといったところか。

 そもそも生成AIって何だろう。聞けば、データの解析と学習を通じて人工知能(AI)が新たなコンテンツを生成する革新的な技術、なんだとか。そして、テキストや画像などさまざまな形式で人間の作業の効率化や創造的活動をサポートし、ビジネスや社会のさまざまな分野に革新をもたらしてくれる画期的なツールでもあるらしい。分かったような、分からないような、ではあるが、これってどうなのだろう。額面通り『進化』の証として受け取っていいのだろうか

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 【ヒトはどんどん退化する】


〈進化論の父とされる チャールズ・ダーウィン〉

(画像はネットから借用)


 この進化に関しては、チャールズ・ダーウィンの進化論や今西錦司の棲み分け理論など様々ではあるが、ヒトは本当に進化しているのだろうか。教科書では、進化を繰り返した結果、今日の人類が形成され生態系の頂点に立ったと教えられてきた。否定はしない。でも全てがその通りなのだろうか。逆さにするとこうした疑惑さえ浮かんでくる。


〈クワガタに極楽トンボ〉

(・・・・ん??🤔)

 鳥や昆虫は飛べるがヒトには出来ない。狼や鯨は遠く離れた仲間とも連絡を取り合える機能を持っているのにヒトにはそれがない。生命体は気象や地象の変化を先取りして身の安全を計り、種の存続に努めるのに、ヒトにはこうした本能すらない。

 何故だろうか。この疑問には必ず「人類は進化の過程で、こうした器官を失ったから」が模範解答として登場する。本当だろうか。もしや真逆ではないのか。だからこそ、翼や羽の代わりに飛行機を、失った伝達機能を補うべく通信機器の開発を余儀なくされたのではなかろうか。残念なのは、まだ未熟(ポンコツ)で不具合ばかりということだ。予知機能などは最たるもので、衛星監視システムを駆使してさえ、気象も地象も昆虫の足元にだって及ばない。犬にも劣る嗅覚などを含めて、その違いたるや天文学的格差といっても過言ではない。

 ヒトは本当に進化しているのだろうか。誰もが生態系の頂点として信じて疑わないが実は退化しているのではなかろうか。痕跡器官なんて聞こえはいいが実は退化以外の何ものでもないのではないか。だから自らの意思では何も出来ない。劣化部分を修復しようにも退化のスピードに追い付つことさえ出来ない。そこで代替品を求めて新たな領域への侵略を始めたのだ。


「えっ、ハエには見えないって!?」

(気にしない、気にしない😅)

 劣化(退化)による悪影響はとどまるところを知らない。有害物質を撒き散らしての自然破壊や、こうした影響による地球温暖化など、その典型であろう。だが、残念なことに退化した人類には、どう足掻いたところで復旧させるだけの知恵を持たない。ゲノム解析の結果であれ(優劣のバロメーターにはならないものの)ハエやゴキブリと変わらないのだから


 モラルは低下し凶悪な犯罪ばかりが増え続ける。文明の衝突に大国間の覇権争いが社会の混乱に拍車をかける。大恐慌は僅かな期間で株価の暴落を招いているが、往々にして景気の悪化は秩序の崩壊にも結びつくもの。自然の節理か、そうでないのか、こうした中では地球規模での自然災害も多発する傾向にある。そしていつか来た道へ・・。

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 戻って生成AIだが、これってどうなのだろう。パスカルの言葉(考える葦)を引用するまでもなく、ヒトは見て触れて考えて行動する生き物である。そう、思考力は、ヒトがヒトとして生きる上での最後の砦なのだ。もし、こうした分野まで生成AIに依存するなら、もう収拾はつかない。思考力まで衰えてしまうのではなかろうか。ならば進化ではない。『ヒトは退化する』が現実になってゆく。猿の惑星がSFでなくなるかも知れないのだ。情けない話ではあるが。


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【ん、人は猿にも劣るとな??】


「これって、ダーウィンに失礼でないかい」


「○省しなさい」



「懐かしいのうポーズじゃのう」


「でも、お主って左利きだったんか」


「・・・・😜」