不祥事続きの政界に蠢く衆院の電撃解散説。無惨な内閣支持率もあって『分裂選挙やむ無し』の声も。石破、小泉、河野といった面々が手を組んで新党を結成する、と言うのだ。あくまで噂だけに真相は不明ながら、これってどうなのだろうか。そもそもが『水と油』の間柄なのだが。 


 こうしたことは過去にもあった。国民の幸せよりも保身を優先させるところなど流石に議員センセイである。二枚舌を駆使して一人二役を演じる様は役者以外の何ものでもない。いや永田町に巣食う妖怪といったところか。そして今日もまた人心を惑わしつつ離合集散を繰り返してゆく。


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《🦹=お多福さま=🦹》


〈一方、今日もまた街角では〉

◉〈通りすがりの誰にでも・・〉
 
◇お多福さま 「貴方には悩みがあるわね」
◆通行人 「えっ! どうして判るの?」

◉〈外見が若手平社員風なら・・〉
 
◇お多福さま 「上司と折り合いが悪いんじゃないの?」
◆若手平社員 「ギクッ!」

◉〈疲れた中間管理職風なら・・〉

◇お多福さま 「部下と上手くいっていないのね」
◆中間管理職 「ギクギクッ!」

◉〈おまけに、お局様風なら・・〉
 
◇お多福さま 「あまり、いじめたんじゃダメよ」
◆お局様 「ギクギクギクッ!」

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 てなわけで、とても当たると評判の占い師がいました。うわさがうわさを呼んで、この占い師の前だけは、いつだって大行列でした。人々は、このおばさんを『お多福さま』と称して心酔していました。


 ある初夏のことです。激しい寒暖差に五月病もあって誰もが憂鬱になる季節だけに悩み事が尽きません。ならばと藁にもすがるのが人の常なのか、この日も、お多福さまの前には長蛇の列が出来ていました。

 でも、これだけの行列を、どうやってさばくのでしょうか。

 あららっ、これは凄い! なんと、グループ占いを始めたではありませんか。

 「はーい、ここからここまでの人は輪になって」「ほら、早くしなさい、時間がないのよ」と見事なまでの傲慢さに加えて、「同じ要件が重なっちゃ駄目っ!」「質問は一つにまとめておきなさい」と、それはもう徹底した手抜きぶりなのです。

 これじゃもう、フン! と見向きもされないかと思いきや、なんとこれまでにも増して人気沸騰なのです。占いが不思議と当たるのか、不思議なのは占いの方なのか、一体全体、なにがどうなっているのでしょうか。

 さあ、空前の占いブームの到来です。もちろん火付け役は、あの『お多福さま』・・。今や、カリスマ占い師としてマスコミを賑わし、お茶の間の話題を独占するまでになっていました。

 こうなると必然的に市場原理が働き数多くの占い師が誕生するもの。占い師が増えるにつれ、今度はなんと、占い師をターゲットにした占いまで現れたのです。

 街は「貴方の占い師人生の未来を占います」や「占い師で大成する吉兆占い」といった宣伝広告で溢れました。

 こうした中、最も注目を集めたのが『お多福さま占い』でした。なんと、今をときめく、あの『お多福さま』の行く末を占ってしまおうというのですから。しかも「当たるのはどちら」といった挑戦状まで突き付けて。

 お多福さまは困りました。立場上、絶対に断れないのです。断れば、せっかくの名声に傷が付きかねません。

 目 目 目 目

 さあ対決の始まりです。早速、お多福さまは、お決まりのナルホド占いによるカウンター口撃を仕掛けました。相手はというと「私の占いが当たるかどうか占いなさい」と来たから、さあ大変。これまで、こんな占いはしたことがありません。でもそこは、さすがに天下に轟くカリスマ占い師のお多福さまです。案の定「外れるわよ!」と占ったのですが・・???

 その(相手の)占いとは、な、な、なんと「お多福さまの見立てに外れは絶対にない」だったのです。

 お多福さまの占いは見事に外れました。もう占い師としての地位も名声もありません。でも、何故か元気なのは、どうしてなのでしょう。

 タネを明かせば ナ.ル.ホ.ドで、対決した人物って誰だと思います? それは、マンネリ化で人気に陰りが見え始めた対策として、あの『占いおばさん』が仕組んだ一人芝居だったんですよ。だから相手は『お多福さま』でなく『お多“幸”さま』なんですから、これじゃ見え見えじゃないですか。

 「ギクッ!」

 この後、『うら(裏)ない』は『おもて(表)なし』名を変え、悩める者の味方として益々隆盛を極めたということです。

〈〈おわり〉〉

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「ふーん、これって永田町と同じでないかい」

「何せ『おもてなし』は政界の文化じゃからな」

「ん? おもてなし=接待?=賄賂??」

「トホホ!😩」

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【今日は母の日】

《母の日と父の日の違い》

▷母の日には ・・

  「いつも頑張って疲れているお母さんに感謝を込めて、『たまには外で息抜きしてね』といいつつ家族揃って豪華な食事」

 ▶父の日には・・

 「いつも頑張って疲れているお父さんに感謝を込めて、『たまには家でのんびりしてね』といいつつ母子だけで豪華な食事」

「これって『チチ(父)ハラ』」だわな」


「グヂュ!😂」