選挙の都度、驚くことがある。政権を批判し、リベラル派の代表格であるようなコメンテータや記者に限って、ある日突然、与党議員になっているケースが多いことだ。昨日までの、あの辛辣な意見は何だったのだろうか。理由は言うまでもない。TV局や新聞社にも考え方がある。彼(女)らとて所属先の方針を代弁している役者に過ぎないのだ。視聴率や発行部数に貢献する為に。

 宗教だって同じだ。急伸する新興団体(の一部)は唯心論を説かない。唯物主義を前面に押し立てて浸透をはかる。そう『宗教の否定』から始まるのだ。これでは騙されてしまう。万物の根源は神ではない。科学なのだから。しかし、そこは敵もさるもの。科学では説明の付かない矛盾点を用意することで、その空白を埋めるべく、マインド・コントロールによって宗祖の下へと導いてゆく。

 この数年、こうした手法を駆使して急伸した勢力がある。コロナは格好の材料だったのだろう。ワクチン陰謀論を説く組織のことだ。カプセルを「埋め込まれる」だけではない。人口削減計画であり、ことに移民の抹殺を狙った恐ろしい計画だというのだ。でも結果はどうだろう。米国だけでも100万人以上が亡くなっているが・・。

 米国の場合、死者の多くがヒスパニックであり、フロリダといった移民の比率が高い地域に集中する。ならば彼(女)らもコロナワクチンの被害者かといえば、そんなことはない。接種を控えた割合が突出して高いのだ。見方を変えれば『ワクチン拒否』による犠牲者なのである。

 では、この過程で一体、何があったのだろうか。トランプは移民の排斥を訴えて高い支持率を誇る。万里(蛮離)の長城(壁)まで築いてしまった。トランプは怖い。本当に我々を排除するかも知れない。ならば尚の事、ワクチンなんて打てない。予防接種にかこつけて異民族を葬るのが目的なのだから、、。こう考えても不思議ではあるまい。

〈ヒットラーの再来とされるQアノンを報じた記事〉
(日経紙より)

 これは米国だけではない。世界に共通したことでもある。そしてこの背後には必ず『ハイネリッヒ13世』を(名乗る者を)首班とする『Qアノン』が登場する。しかも、ヒトラーがそうであったように、決して自らを極右勢力とは言わない。あくまで平和主義者であり国民の幸せだけを願う改革派として振る舞う。

 コロナワクチンが多数の犠牲者を出したことは事実であろう。でも、8割を占める接種者よりも、2割に満たない非接種者、ことに移民に偏るのは何故か。各国共に不法合法を問わず新たな越境者を狙い撃ちしているかの如くに。やはり「ワクチン陰謀説を唱えることで異民族を不安にさせ、その目論見通りになった」ということなのだろうか。

 日本の場合、原則として移民を認めない。認めるにせよ、その審査基準は世界一厳しい。あくまで“就労”である。それも集めるのに四苦八苦している悲しき現実。排除するどころか日本を目指す外国人そのものがいなくなりつつあるのだ。これ以上減らしたなら日本経済そのものが機能しなくなってしまう。だから致死率も世界最小の部類にあった、ともいえなくはないが、はて??

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《余談》

【どうするドジャース】

〈大谷と水原通訳〉
(画像はNHKから借用)

 この数日、巷の話題は大谷一色である。水原通訳の違法賭博が発端とはいえ、どういった結末を迎えるのだろうか。そもそも高額契約(10年約1千億)も実績だけではない。ジャパンマネーであり、大谷人気にあやかり、コロナ禍で落ち込んだ業績を回復することにある。試算では、こうした投資も5年足らずで回収可能だとか。うまい話ではあるが、それもクリーンであっての話だ。本人に不正の認識はなかったにせよダーティのイメージはそうそう拭い去れるものではない。

 現に、三菱銀行は先日、広告から大谷翔平を外した。成り行きによっては他のスポンサーも追随する動きにある。負け金の肩代わりも「日本なら美談」では片付けられない。そう、有望な投資先が一転、不良債権になってしまうのだ。結果がどうであれ、ドジャースは、どういった判断を下すだろうか。かつて、反社会的勢力に一億円を支払った前巨人監督のスキャンダルでは「原くんは被害者」で幕切れを図ったが、シビアなお国柄だけにそうはいくまい。やはり、こうした事件にも『裏と表』がある、といったところか。

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《窮鼠猫を噛む?》


 『昔、ネコの大好物はネズミ』
 『今、ネコの大好物は・・・』
 
 「ネコの大好物がネズミだったなんて本当かいな。俺ら、いつだって和牛か大トロしか食わニャーだもんで」

 「・・・・🥶」