【これは“貴方自身の明日”の物語りです】
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>>ポロロ~ン♪♪
「キョウ、アナタニヒツヨウナキジハ、コレデス。スミヤカニ、ヨミナサイ」
「クルマノ、イキサキセッテイカンリョウ。アナタノスケジュールハ、ツギノトオリニナッテイマス」
「デハ、シジニシタガッテ、ジカンドウリニコウドウシテクダサイ」
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さあ朝になりました。管理と監視に追われる辛い一日の始まりです。家の中では、テレビに電話、通信器機に逆探知され、こちらの情報は全て筒抜け。この度発売された冷蔵庫にも『目』が付き、保管品が少なくなると自動的に補充され、個人の選択権など一切ありません。
「自由が欲しい。誰にも監視されない自由が・・」
でも世の中、そんなに甘いものではありません。街中では日常の一部始終が監視カメラに覗かれ、車に乗れば、行き先のみならず、その行動パターンから貴方の深層心理までチェックされているのですから。
やっとの思いで山奥まで逃げ込んではみても、「ネットジョウレイイハンデス。スミヤカニシュットウシナサイ」の追っ手が・・。
〈日本の情報収集衛星〉
(本文とは関係ありません)
宇宙空間に張り巡られた監視衛星は、地上のミクロ単位まで察知し、貴方の行動など目(手)に取るように分かってしまうのです。
何とか逃れる良い手立てはないものだろうか。いろいろ悩んだ末、あることを思い付きました。
「そうか、ことわざにも『目には目を』とあるように、監視役だって自分の目を突き返されればきっと混乱するだろう」と考えたのです。
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さあ逆襲の始まり始まり。早速、全身を大きな鏡で覆うことにしました。するとどうでしょう。貴方を見ようとすればするほど、そこにあるのは自分自身の『目』だけなのです。思惑通りに狼狽えてきたではありませんか。
これで貴方も自由になりました。もう怖いものはありません。しかし困ったことも、、。貴方を監視していた『目』までが、貴方を恐れて、全身を鏡張りにしてしまったのです。お互い、どちらを見ても、そこに映し出されるのは自分自身の『目』ばかり。これからは自分で自分を監視する時代なんですって。トホホ!
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《余談》
急速に浸透したキャッシュレス決済。これまで韓国や中国に大きく遅れを取っていたのがどうだ。コロナ騒動を機に、その差は一段と詰まったようにみえる。それも過疎地に住む高齢者ほど普及率は高くなる傾向にあるという。スーパーはない。あっても撤退。ATMもない。バスや鉄道は廃止になるばかり。ならば「あれ」しかない。そう、今や地方ほど『IT機器は高齢者の必需品』といったところか。
買物だけではない。諸々の申請、タクシーの手配、病院の診察までがネットである。それも都市部でなく郡部で。生きて行くには不可欠なツールとはいえ、いずれ葬儀までがオンラインで済まされてしまうのではなかろうか。そして、情報漏洩のみならず、そこから派生するオレオーレや還付金といった詐欺の数々。AIが、Artificial Intelligenceでなく、apathy(無関心)ignorance(無知)族にとっては命に関わる深刻な問題ではあるが・・。
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「エッ、それ(無知)ってアンタのことかいな?」
「バレたか😅」
『アホーアホー!!』
「・・・・😩」