日米会談の都度、厳しい要求を飲まされ続ける我がニッポン外交の悲しき現実。これ迄、ロン＝康、ブッシュ＝小泉、トランプ＝安部といったように共和党とは親密な関係を構築してきた。だがそれも表向きに過ぎない。どれだけ無理難題を押し付けられてきたことか。民主党となると尚の事である。クリントンにオバマと、どちらかと言えば親中派であったことから、ギクシャクした関係にあった。
バイデンだって然り。「文雄は良い奴だ」と煽てられて喜んでいる場合ではない。訪問（会談）の都度、多額の契約を結ばされているのだ。防衛費の増額などは最たるもので、その多くが米国からの武器購入である。国際情勢から致し方ない面はあるものの、これだけの財源難あって、どうして『御意』のオンパレードなのだろうか。
これは民主党だけではない、アメリカでは大統領が変わる度に日本への要求はエスカレートするばかりにある。かつて、日本製品に対する不買運動から日本車が次々と焼き討ちに遭い叩き壊されたのも、こうした時期（政権の転換期）であった。結果、半導体や家電といった、この国を支える基幹産業までが次々と壊滅に追い込まれたのは言うまでもない。一体、これからは、どんな要求が突き付けられて来るだろうか。
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〈薬物に懐疑的だったドイツにも大麻解禁の動きが〉
（日経紙8/18付より）
世界各地で大麻合法化の動きが加速している。米国では前々回の大統領選のあった2016年11月8日、カルフォルニアなど５つの州が嗜好品として、フロリダなど４つの州が医療用を目的とする大麻解禁の是非を問う住民投票が行われた。
〈米国に於ける大麻容認の実態〉
（画像はネットから借用）
結果は、約3800万人と全米一の人口を有するカルフォルニアを始め、アリゾナを除く８州で容認派が勝利。これで、2014年から嗜好品として解禁するワシントンやコロラドなどに加え、合わせて28の州が大麻を容認したことになる。
〈世界の大麻合法化、容認している国と地域〉
（ネットから借用）
理由として、タバコより害が少なく医療的な効果を持つとされるが、それだけではない。真相は、慢性的な刑務所不足であり、禁煙で落ち込む税収の確保にある。なにせ、北米の大麻市場は、2022年から15.7%で成長し、2030年には423億米ドルに達すると見込まれている。2020年には218億ドル（約2兆4千億）を売上げていることから、刑務所不足と財政難を同時に解消し得る格好の手段でもあるのだ。
※〈米国のマリファナ所持逮捕者は2014年に70万1千人に達した。一日で約2千人の割合であり、さらに増え続けている。これでは刑務所など、いくらあっても足りない〉
日本だって同じだ。少子高齢化で衰退する国力と、それに伴う税収不足は日々深刻を極める。財源が足りない。貧困は年齢を問わず、ことに急増する中高年層を直撃する。高齢者の犯罪も増え続け、介護に追われる刑務所の日常たるや更生の館には程遠く、あたかも老人ホームの様相である。薬物犯まで加わったのでは堪ったものではない。
カジノ（IR）も税収の確保にある。財政不足に喘ぐ自治体ほど誘致に熱心なのも無理はない。だが、ギャンブル依存症だけを取り上げ事の本質を見ていない。既載（下記）の通り、競合する業界の損失額は試算していないのだ。
（カジノで怖いのは個人破産より地域崩壊）
https://ameblo.jp/rohitigu/entry-12511053796.html
IRは誘致合戦の真っ只中にある。全国各地にカジノ場がオープンする。お上のお墨付きだけに怖いものは何もない。たが目論みは見事に外れる。外国人は来ない。ギャンブル業界同士の熾烈な過当競争が始まる。消耗戦の末、レジャー産業は、これまで以上に衰退してしまうだろう。
手をこまねいている場合ではない。ここで長年“禁じ手”とされてきた”大麻の合法化“が登場する。我が国でもタバコの消費量は減る一方にある。1996年からの20年だけでも、3483億本から1800億本台へと、約半数に落ち込んでしまった。貴重な財源だけに値上げと増税で凌いではいるが健康志向だけは如何ともしがたい。これでは2兆円の税収維持さえ難しい。
（画像はネットから借用）
前述の如く米国では2030年の大麻売り上げを423億米ドル（約6兆2千億円）と見込む。そして軍需に続く一大産業に育てたい意図が透けて見える。日本だって他人事ではない。バイデン政権だけではない。次期大統領とて、いずれは市場解放を迫ってくるだろう。国内外から合法化と輸入解禁の渦に巻き込まれてゆくということだ。
少子高齢化で衰退著しいニッポン。財源確保は喫緊の課題でもある。カジノに続いて大麻が解禁される日がやって来る。カジノからの上納金（税収）が期待はずれなら可能性は更に高まるだろう。医療用だけなら未だしも、マリファナの全面解禁が、新たな「アヘン戦争」の呼び水にならないことを願うばかりだ。
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《おまけ》
【アシカらず】
《もしも大麻が解禁になったら》
「税収の柱が煙草から大麻に移るんかいな」
「ならば、これまで大麻で捕まった連中の処遇はどうなるんじゃ」
「改正前の犯罪も合法化以降は『善良なノー罪（納税）者様として大歓迎なのでアシカらず』なんだとか」
「ん・・🙄？？」