【真相は裏の中に】

 物事には表があれば裏もある。いや裏の中にこそ表(真相)があるというべきか。あらゆる情報が瞬時に手に入る現代社会にあって、こうした状況は益々顕著になりつつあるのだ。我々は一体、どこまでが本当で、どこまでがニセ物なのかに気付いているのだろうか。

 ダイエットのCMがあったとしよう。「3ヶ月でこれだけ痩せました」といった具合である。でも、どれだけが真面目に実践しているのやら。人は痩せるより太る方が容易い。スリムな者を太らして逆撮りした方が手っ取り早いのだ。更にはCG加工もある。逆撮りやCG加工で「これだけ痩せました」が真相とするなら、これらを信ずることに、どれほどの意味があるのだろう。

〈昨日の敵は今日の友??〉
(衆議院予算委員会より)

 政治に関する記事やコメントにも同じことがいえる。リベラル派と称される者は、現体制に否定的な記事を書き、辛辣な発言を繰り返す。だが驚くことも多い。リベラル=自由=革新=反体制かと思いきや、そうでもない。国政選挙があるや一夜にして保守(自民)党の議員になっているではないか。それも一人や二人ではない。昨日までの、あの辛口は何だったのか。

 結局は、彼(女)らもサラリーマンであり、タレントあることに気付かされる。フリーであれ食わねばならない。新聞社には社の、TV局には局の考えがある。記者もコメンテーターも社(局)の方針には従わねばならない。記事の方向性は事前に指示され、綿密な打ち合わせに基づき発言内容までが決められてゆく。

 そう、彼らとて自由に書き、自由に発信しているわけではない。筋書き通りに演じる役者であり、社(局)の考え方を代弁している下働きに過ぎないのだ。数年前、(高嶋ちさ子が)バカ騒ぎも他人への批判も全て用意された台本を読んでいるだけで自分の意思は何一つ入っていないと暴露していたが、その通りであろう。真実は、報道(情報)の中にあらず、といったところか。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 ネットなら尚のことだ。ことに、コロナ騒動に端を発した奇っ怪な情報は目を覆うばかりにある。中でも、ハイネリッヒ13世(を名乗る者)が率いる集団は凄まじい。この世は「『闇の世界』によって支配されている」や、「○○○○による陰謀説」など、いかにもといった疑心暗鬼の羅列で浸透を図る。随所で拡散されていることから御存知の方も多いと思う。

*〈ハイネリッヒ13世を名乗る者が率いるQアノンと連携して帝国主義の復活を目論む極右勢力〉
(日経紙より)

 【そもそも、こうした団体を信奉する者であれ、どれだけが、ナチズムであり排外(帝国)主義であることに気付いているだろうか。もしや『Qアノン』をソーシャリズム(社会主義)と思い込んでいる者もかなりいるのではなかろうか】

 問題はその手法にある。表向きは改革派であり、リベラル派そのものなのだ。だから『ナチズム』とは知らずに引き込まれてしまう。コロナワクチンを利用した手口などは最たるものだろう。カプセル注入説や人口削減計画などを持ち出してまで恐怖心を煽り人心を誘導してゆく。それも配下にある医師を動員してまで。

 確かに、コロナワクチンには疑わしき点も多い。だが彼らにはどうでもいいことなのだ。あくまで、自らの思想を植え付けるための手段であり、究極の目的は帝国主義(ナチズム)の復活にある。ヒトラーは人心掌握の上でも天才であった。演説では瞬く間に聴衆の心を虜にしたとか。無論、そこに侵略や略奪の二文字はない。あるのは平和と国民の幸せだけだ。やはり、この世は全て、『真相は裏の中に』といったところか。

□□■■□□■■□□■■□□

《ドン・カバチョの裏読み》


「オイラは『カバ』であって『バカ』でないっつうの」

「でも『河馬』より『馬鹿』の方がカッコいいんでないかい」

 🐎🦌<<<<🤔>>>>

「だから、これからは、カバチョでなく『チョウバカ』者って呼んでくんな」  

「・・・・・😩」