しばらく静かだった地震活動も桜が散るにつれ今年もまた増える傾向にある。ことに(4月)17日の地震では最大震度4を観測。当地でも深夜にガタガタと揺れた。幸い規模も小さく大事には至らなかったものの寝付けなかった方もおられたのではなかろうか。この数日では下記の如くである。
《直近の地震》
●4月17日、長野県南部、最大震度3、M3.3
●4月17日、福島県沖、最大震度4、M4.6
●4月17日、熊本県地方 最大震度3、M3.5
(以下省略)
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例年のことだが桜の開花期に地震は少ない。大地震(M7超)に関する限りは歴史的にも皆無なのだ。そして桜の散った頃合いから増える傾向にある。熊本地震も桜の散った直後だった。自然界は何かを感じて動いているのだろうか。コロナで打ち拉がれたばかりでもあり大地震の襲来だけは御免被りたいものだが。
*あくまで震源域であり遠方で発生した大地震の余波は除く。
《参考/過去記事》
◆桜が散ったら(強い)地震に注意を(1)
|https://ameblo.jp/rohitigu/entry-12584656640.html
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一方、ロシア極東カムチャッカ半島のシベルチ火山で11日、大規模な噴火が発生。噴煙は一時、高さ2万mに達し、空の便にも欠航や大きな乱れが生じた。辺境の地だけに、あまり話題にはならないものの近年では希に見る噴火でもある。また、この火山は2020年(4月9日)にも同様な規模で噴いており、この数年の活発化が気になるところだ。一体、過去の噴火ではその後、どんな経緯を辿ったのだろうか。
(シベルチ火山)
シベルチ山はカムチャッカ半島に位置する標高3.307mの活火山だ。2007年には3.283mだったものの山頂噴火が多く、しかも溶岩ドームを形成することの多い活火山であるため、山高は度々変化して現在の3.307mに至っている。
このシルベチ山の噴火は日本列島の鳴動期とも深く関わる。古くからのデータはなく、あくまで近年のものだが、やはり繋がっているのだろうか。先ずは下記をご覧いただきたい。
シルベチ火山の噴火は概ね50年から400年の間隔で繰り返している。 大規模な噴火が起こったのは、1854年と1956年である。また、2013年と2015年にも小規模な噴火があり。 2013年の噴火では火山灰が7500メートルまで達した。では、この時期にあった日本列島の地震を列挙すると・・。
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★1854年前後の大地震
☆2015年前後の大地震
★1854年12月23日、安政東海地震、M8.4
(死者2000~3000人、房総半島から四国で津波被害大)
★1854年12月24日、安政南海地震、M8.4
(死者1000~3000人、紀伊半島~土佐で津波被害大)
★1855年11月11日、安政江戸地震、M7.1
(死者4.700~11.000人、首都直下型の大地震)
☆2015年05月30日、小笠原西方沖、M8.1
(深さ682km。1900年以降、M8超の規模では世界最深の地震)
☆2016年04月14日、熊本地震(前震)M6.2
☆2016年04月16日、熊本地震(本震)M7.0
(最大震度7、前震を含めて死者273人)
・・このようになる。
*〈余震や中規模(M7以下)地震は省略〉
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お気付きかと思う。特筆すべきは1854年から1855年にかけてだ。この間には、安政の東海に南海地震、そして首都直下型でもある安政江戸地震と日本列島の要所が立て続けに未曾有の大地震に見舞われている。そう、有史以前最大とされる震撼期と、このシルベチ山の噴火が完全に時を同じくするのだ。本来、この時期は嘉永年間であるが、あまりの災厄に元号を安政に変えていることからも事態の深刻さは推して知るべしであろう。もし、シベルチ山の噴火が日本列島の鳴動に関わるなら、これに勝る恐怖はあるまい。
(安政年間に描かれた地震絵図の数々)
(安政江戸地震の象徴、大ナマズ)
因みに、現在は、スペイン風邪、関東大震災、大恐慌、そして世界大戦と続いた1919年から20年代に瓜二つの状況にある。これに沿っても大地震だけ抜け落ちているが、2011年には東日本大震災が発生しており、これで打ち止めとの見方も・・。何れにせよ我々は、コロナや経済不安だけでなく、大地震や火山噴火にも警戒せねばならない災厄の真っ只中にいるのは確かなようだ。
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《おまけ》
【逃げるが勝ち】
「親亀の背中に子亀を乗せて、子亀の背中に孫亀乗せて、孫亀の背中に曾孫乗せて、曾孫の背中に玄孫乗せて、来孫、昆孫、仍孫、雲孫、、、」
『グラグラグラッ〜😵』
「🐢🐢🐢・・ヤーメた」



