今や世の中は不可解なことばかり。ネット社会は『情報の宝庫』なんて言いつつも、ガセあり、歪んだものありで、とても信頼に足るものではない。結果として異質な方向へと導かれてゆく。一方、こうした流れも。
昨年来、日本陸連は個人情報保護の観点から選手の身長、体重は非公開にすることを決定。理由は、インターネット等で「誹謗、中傷が拡散されやすい」とし、情報収集もしないという。取り分け、女子選手の身長、体重から算出される体格指数(BMI)は、プライバシーに関わる問題でもあり秘匿が原則としている。世界陸連でも同様の動きにあり、こうした流れからも、「大会運営上、必要な項目ではない」との判断に至ったようだ。
でも何か釈然としないのは愚生だけだろうか。アスリートの魅力は体型も重要な要素である。阪神の佐藤輝明には、その体格( 187cm、97km)に期待する者も多いだろう。巨人の秋広優人(202cm)だって同じだ。その大きさから将来が嘱望される。大リーグ・アストロズのアルトゥーベは小柄(168cm)な体から繰り出される豪快なホームランが魅力なのだ。これらが非公開であるならどうなってしまうのか。
もし大相撲やバスケットボールまで非公開になったとしよう。元大関の小錦(最大285kg)は単なるデブでしかなく、元住友金属の岡山(230cm)はタダの大巨人になってしまう。小よく大を制するで人気を博した舞の海(170cm)や(今の)炎鵬(169cm)でさえ引き立て役にもならない。田臥勇太(宇都宮/173cm)、富樫勇樹(千葉/167cm)も、ここまでスーパースターになれたかどうか。やはり身長、体重の告知による相乗効果は計り知れまい。
(230cmはNBA・ウィザースの八村類より27cmも高い)
〈かつて、東京駅周辺や某自動車メーカーの上尾工場で営業活動に励む姿を良く見掛けたが、現在は千葉県の会社で専務取締役の地位にあるようだ〉
陸上や水泳競技はまだいい。サッカーも大きな影響は受けない。だが、ボクシングやレスリング、柔道、重量上げといった競技はどうなるのだろう。これらは、フライ級からヘビー級、50キロ級から110キロ超級といったように体重で細かく区分されている。当然、女子にも(クラス分けが)ある。片や非公開なのに、あまりにも不公平ではなかろうか。これらには「取材禁止、放送禁止、結果の掲載も全て禁止」なら話は別だが。
社会全体の傾向とはいえ、どうしてここまで隠す必要があるのか。この時期恒例の大学合格者名は地方紙から消えて久しい。お悔やみ欄には匿名希望までが登場する。過度の営業活動のみならず犯罪にも利用される恐れがあることから、これらは分からないでもないが、スポーツ選手の身長、体重までが、どうして・・。知る権利も何もあったものではない。
(報道の自由度ランキング2022)
このランキングを見て頂きたい。我が国の報道の自由が、どれだけ低く見られていることか。北朝鮮とオトモダチだけは免れているものの名だたる独裁や封建国家と同じ評価なのである。これまでなら『偏向』として無視出来たにせよ、そうとも言えないところが恐ろしい。世の中、全て『ひた隠し』なのだから。『秘密保護法』や『個人情報保護』の名の下に・・。
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◆◆すると『近未来のニッポン』は・・◆◆
『これは202X年のニュース速報です』
「今朝方、〇〇市の路上に於いて、護送中の警察車両から連続強盗犯が脱走する事件が発生しました。年齢不詳、体型(身長体重)と風体は非公開。顔写真や性別も個人情報保護に基づき公表されません。ともあれ稀に見る凶悪犯ですので十分に注意して下さい」
☆「・・な~んてことも🤔」
★「怖っ!!😱」
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《余談》
〈一昨日、こんな雲が出ていた〙

(AM7時頃に撮影)
飛行場雲ではない。そもそも航路に位置していない。午前、午後と、暫くの間、ほぼ同じ位置に滞留していた。無風だったとはいえ如何なる条件に起因するのだろうか。この季節には珍しい現象ではあるが、果て??



