関東地方で有感地震が相次いでいる。ことに、9日にあった震度5強以後に顕著で、今夕(14日)の地震は南海トラフ型巨大地震の震源域とも一致する。何か嫌な予感がしないでもないが、この先は大丈夫だろうか。
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【関東地方が揺れた最近の地震】
★11月09日 17時40分 震源、 茨城県南部 最大震度5強、M5.0
★11月09日 22時52分 震源地、茨城県南部 最大震度1、M3.4
★11月10日 02時47分 震源地、 茨城県南部 最大震度2、M3.5
★11月11日 14時28分 震源地、茨城県南部 最大震度3、M3.6
★11月14日17 時09分 震源地、三重県南東沖 最大震度4、M6.1
また、南太平洋でも相次ぎ、こちらはM7クラスの大地震である。
★11月09日 18時51分 震源地、南太平洋、M7.0
★11月11日 19時48分 震源地、南太平洋、M7.3
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〈月の引力と巨大地震に関する記事〉
《M8.2超の巨大地震12例のうち9例は、こうした条件の下で発生しているという》
理由は不明ながら月の満ち欠けに起因しているかも知れない。奇しくもこの8日は『満月』であり皆既月食であった。月の引力であれ『トリガー』には成り得るということだ。
〈気象庁の3ヶ月予報〉
この地震、怖いのは誘発だけではない。大地震は秋から冬にかけてに多く発生する。それも『寒い冬』に限って多発する傾向にあるのだ。気象庁の3ヶ月予報では、ラニーニャ現象の影響もあり、この冬は『平年より寒い』と予測するが・・。ではどんな地震があったのだろうか。先ずは下記をご覧頂きたい。
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☆《寒い冬》
★《大地震》
☆1921~22年
北海道で記録的低温。東日本から北日本各地で歴代最低の平均気温を観測。
★1923年09月01日、関東大震災、M7.9
死者行方不明10万人を超える日本災害史上最悪の被害。
☆1944~45年
気象庁の統計開始以来、現在を含めて最も寒い冬。ピーク時は平年を10℃下回る日が続いた。
★1944年12月07日、東南海地震、M8.2
紀伊から伊豆に津波。犠牲者1223人。1945年の三河地震、1946年には南海地震へと続く。
☆1946~47年
7月と8月を除き低温。ことに12月と2月は冬の寒さが顕著。英国でも大寒波で政経混乱。
★1948年06月28日、福井地震、M7.1
福井市を襲った都市型災害。死者行方不明は3769人に達し、この地震を機に震度7を制定。
☆1952~53年
北日本は戦後一番の厳冬。北海道では平年を3.4℃も下回った。
★1952年03月04日、十勝沖地震、M8.2
北海道から東北に津波。死者行方不明33人。
☆1962~63年
西日本中心に大寒波。北陸で大雪(38豪雪)
★1964年06月16日、新潟地震、M7.5
新潟で液状化被害大。死者26人。
☆1966~67年
北日本中心に低温。2月には東京で最高気温が―0.2℃と戦後唯一の真冬日に。
★1968年05月16日、十勝沖地震、M8.3
三陸沿岸で5mの津波、死者行方不明52人。えびの、日向灘と、九州・四国に大地震相次ぐ。
☆1977~78年
エルニーニョの定説を覆す厳冬。最強の寒波襲来で気温は平年を大きく下回る記録的低温。
★1978年01月14日、伊豆大島近海地震、M7.0
関東一円を大きく揺らし、死者25人。
☆1983~84年
気温は平年を大きく下回り、気象庁初の異常気象として認定。各地に大雪(59豪雪)
★1983年05月26日、日本海中部地震、M7.7
日本海に大津波、死者104人など。
☆1993~94年
《《《特になし》》》
★1993年07月12日、北海道南西沖地震、M7.8
奥尻島に大津波、死者行方不明230人
☆1995~96年
殆どが暖冬の90年代にあって唯一の寒冬。各地に記録的な大雪を降らせる。
★1995年01月15日、阪神淡路大震災、M7.2
最大震度7、死者行方不明6437人。北海道東方沖、三陸はるか沖と大地震が続いていた。
☆2010~11年
西日本を中心に低温。九州では平年を3℃も下回る1963年以来の大寒波。大雪は平成23年豪雪と称される。
★2011年03月11日、東日本大震災、M9.0
東日本一帯に未曾有の大災害。津波被害甚大、死者行方不明は約2万2千人。
このように、100年の歴史の中でも、1993年の北海道南西沖地震を除き全ての大地震が『寒い冬』に関わっているように見える。それも寒冷期間の只中か遅くとも1年以内である。周知の通り近年は温暖化著しい。言わば“少数派”に片寄っての発生であり偶然の範疇を完全に陵駕しているのだ。
地震も規模の大きなものほど秋から春に発生する傾向にある。取り分け11月から3月に多い。南海トラフ型の巨大地震をみても、過去12回の内、8回はこうした冬場に集中している。師走(12月)だけでも5回だ。この冬が『極寒』なら更に『要警戒』だが、さて・・。
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《おまけ/激震の永田町》
【ロダンのカンガルー(考える)ひと】
〈国怪答弁のひとコマ〉
「ソウリ、ソウリ、黃舌(キシダ)ソウリ」
「役人の書いたシナリオを読んでいるだけの貴方が、どうして悩むんですか」
「・・・・😓」