昔からNHKは年寄りと子供が見るものという印象がある。若い頃は圧倒的に民放を見ていた。親や祖母がNHKを見るのをおじんくさい、おばんくさいと思っていた。
しかし、自分も歳を取ると共にNHKを多く見るようになり、昔で言うゴールデンタイムにはほぼ民放を見ない。そもそもその時間帯にTV自体を見ないと言うこともある。同世代の友人も同じようなことを言っていたりする。
ひとつには、民放に自分たち向けの番組がなくなってくるというのが大きいだろうと思う。民放の夜の時間帯は概ね若い層をターゲットにしている。CMに反応して購買力を推進するのは若い層だ。年寄りになると例えお金を持っていても欲がなくなるから消費をしない。
そして、若者向けの番組は年配には面白くない。歳を重ねるとそれなりに世間や物事が分かってくる(見渡せるようになる)ので、手法も含めいろいろなことに飽きてくる。知っていることは新鮮味がない。だから、情報を横に広げるような民放のテレビ番組の中に新鮮に感じることが少なくなってくるのだろう。価値観の世代間ギャップというのもあるだろうし。
NHKの番組には、知性を刺激するものが少なくない。人間は物事を分かってくるとさらにその奥が知りたくなる。若い頃にはさほど興味がわかなかったNHKのドキュメンタリーや歴史などの番組の面白さが分かるようになる。
そういう番組作りのしやすさというのは、スポンサーと利害関係にある民放と、そうではないNHKでは違うはずだ。
実際、NHKには感心するような良い番組がある。だから、NHK党には共感するが受信料は払っている(笑)良い番組へのお礼のようなものだ。
ちなみに、朝ドラは下手するとハマる(笑)
民放にも大好きな番組もあるので、そういうのは見ている。しかし、比率としては歳と共にNHKが高くなっている。
ただし、報道番組についてはNHKも含めて信用はしていない。常に懐疑心を持ってみている。そういうことも歳を重ねると放送局というもの特性が分かってくるので安易に信用できないことが分かる。
とはいえ、かつておじんくさいと思っていたNHKばかり見るおじんに自分もなっている(笑)