銀座の隠れ家で味わう、風味の庭でランチ「ル・ジャルダン・デ・サヴール」
銀座の喧騒から一歩離れた地下に佇む「ル・ジャルダン・デ・サヴール」。 その名の通り、“風味の庭”を思わせる繊細で美しい料理が並ぶ、まさに美食家のための隠れ家です。完全予約制になります。扉を開くとオレンジの壁、階段を降りるとカウンター8席のみの静かな空間です。 今回は、人気のJSランチコース(¥6,000税込)を堪能してきました。ドリンクは、ジンジャーエール(¥1,500税込)シェフの所作を眺めながらお料理を待ちます。 アミューズ:見た目はシンプルながら、スルメのヌタのソースが面白い。口に運ぶと驚きの奥行き。シェフの遊び心と技術が詰まった一皿です。前菜:フランスロゼール産仔羊とトロ茄子のムースロン茸入りテリーヌ トマトソース、サラダ添えフランス・ロゼール産の仔羊を使った贅沢なテリーヌが登場。仔羊の繊細な旨味に、とろけるような茄子と香り高いムースロン茸が重なり、口に運ぶと、トマトソースの酸味が全体を優しく包み込み、素材の個性が見事に調和します。添えられたサラダは、香草の香りが立ち、テリーヌの濃厚さを引き立てる爽やかなアクセントに。 魚料理:平目のソテーとパプリカのソース 青梗菜添え平目の皮目はパリッと香ばしく焼き上げられ、身はふっくらとした食感。酸味あるパプリカソースが平目の繊細な味わいに深みを加えます。青梗菜は、シャキッとした食感と爽やかな香りがアクセント 肉料理:和牛ホホ肉の赤ワイン煮を使ったテリーヌじっくり煮込まれたホホ肉は、繊維がほどけるほど柔らかく、赤ワインの芳醇な香りと深いコクが口いっぱいに広がります。パン粉をつけて焼き上げ表面サクサクの食感も楽しく、赤ワインソースは、肉の旨味をさらに引き立てる濃厚な味わいで、パンで最後の一滴まで拭いたくなるほど。添えられたニンジンのフォンダンは、甘みと滑らかな食感が絶妙で、肉の力強さに優しい彩りを添えています。デザート:杏子のアイスクリームと杏仁豆腐和と洋が絶妙に融合した一皿が登場。杏子のアイスは、果実の甘酸っぱさとミルキーなコクが見事に調和し、口の中でふわりと広がる爽やかな余韻が印象的。一方の杏仁豆腐は、なめらかな口当たりとほのかな香りが心地よく、アイスとの相性も抜群。 食後のドリンク:珈琲、紅茶、ハーブティーから選べます。アイスティーを頂きました。香りのよい紅茶に、ほのかに感じるレモンの酸味とっても美味しいアイスティーでした。久しぶりに頂いた、33年の歴史のある王道のクラッシックフレンチシェフ・中澤氏の技術と感性が凝縮された、まさに“風味の庭”の中心に咲くコースを堪能した贅沢な時間となりました。ご馳走様でした。ル・ジャルダン・デ・サヴール (フレンチ / 東銀座駅、築地市場駅、銀座駅) 昼総合点★★★★☆ 4.0