ゴールデンウィークです。


私のGWは仕事の都合上、カレンダー通りの「3休+3出+4休」となりワクワク感に欠けますが、まあ仕方ないでしょう。例年同様、ロングツーリングの予定なんか立てていませんてば。

今年の春は唐突にとても暖かく、既に剣山エリアと石鎚エリアには走りに行って雪がないのを確認しました。
つい2ヶ月ほど前は凍結怖くて山を遠慮してたのがウソのようです。
ただし四国の山は基本的に穏やかではあるものの、場所によっては3月に何もなかったのに4月に入って雪が積もってたとか、去年なんかUFOラインがGWに吹雪いたりしたし、そういうイレギュラーはありますけどね。

でまあGWに入れば、本州から四国にツーリングに来る人も多いでしょう。
そういう人たちに地元情報は有用だと思います。
そこで私が最近走った香川県南部と徳島県北部の県道(険道)の一部を紹介しておきませう。







【香川徳島県道3号】


香川と徳島の県境を貫いて南北に走る県道は数多くあり、そのうちのひとつ。
ただしここは県境の徳島側の一部に自動車通行止め区間があります。
道は存在しているのに通行止めなのです。

(↑この区間が通行止め)

災害の影響か工事中などの一時的なものかと思いきや、恒久的な通行止め。北からのアプローチではバリケードが存在するので間違って入ってしまう事はないでしょうけど、南にはバリケードがなく、代わりに数km手前から道沿いにいくつかの看板があるのみです。まあこの沿線には民家があり、地元の人が通るためでしょう。


実際に行ってみてこの看板見てイマイチよく分からなかったのが、通行止めの対象を「自動車」とハッキリ定義している点でした。
文面通りなら「軽車両」「原付」は通れるかもしれません。ならば普通二輪でもワンチャンあると思って進んだら、全然そんなことはなかったです。徒歩で使われた形跡も無し。

 

したがって。土地勘のない人が事前情報なしでGoogleMapだけを頼りに吉野川からこの道を北上した場合、立看板に気付かないかまたは無視して進んでも結局は吉野川まで引き返してくるハメになります。ココをツーリングルートに組み込むのはダメ、ゼッタイ。
※写真の立看板からホントに10kmくらい難なく進めます。つまり最終的に往復で20km近いロスが発生するワケ。




【香川徳島県道4号】
これも県境をまたぐ県道のひとつ。北は丸亀市、南は吉野川の東みよし町。

四国内の人なら阿讃サーキットに繋がる道と言えば分かりやすいかと。

(↑真ん中左に阿讃サーキットがあります)

県道12号から満濃池まで典型的な険道が続きますが、特にこれと言って特徴はありません。ただ距離が長めの山越えなのでけっこう楽しめます。



【香川徳島県道7号】
これまた県境をまたぐ県道のひとつ。北は塩江、南は吉野川の脇町。


ちなみにここより東に県道106号が平行に並んでいますがそっちは難易度高めです。路面状況がと言うより分岐が難解すぎるので…
私ですら道に迷った事があるくらいだもの。
あ、7号は走りやすい部類に入りますョ。




【香川徳島県道108号】~健康とふれあいの森~
道じたいは他の県道と大差ないのですが、ここの特徴は南側が平野になっている事です。

四国内陸部のほとんどの酷道険道は山を越えて次見えるのはやっぱり山…という景色がえんえんと続くのですが、この108号を北から南に山越えした場合、吉野川両岸の平野がかなりの開放感を持ってブワッと現れるのですよ。

(↑県境から南へ下り坂になります)

…まあその眺望を言葉では表しにくいのですがネ。かなり私のお気に入りなルートです。


中腹の健康とふれあいの森展望台で必ず休憩を入れるのがお約束。ココにはトイレと自販機が備えられているから、というのもありますが、県境からウハウハ言いながら下ってきた愛車のフロントブレーキを休ませる必要があるためです。




【徳島県道43号】
今までは吉野川より北の県道を紹介しましたが、これは吉野川よりも南の県道。


吉野川市から神山町に抜ける険道。かなり長めで軽い山を2つ越えるようなイメージです。
この県道43号は、2016年のツーリングマップルで「狭路マニアにオススメ」と書かれている(うろ覚え)四国きっての険道。


でもまあ現実、そのフレーズに合うのは全体の3割くらいしかありません。もちろんほぼ全線が険道なのには違いありませんが大半が走りやすい道です。







とまあざっと紹介してみましたが、まあ~ぶっちゃけ全部、四国外からツーリングにやってくる人にとっては積極的に組み込めるような道ではありません。
四国は「島」ですから、アクセスするには橋かフェリーになるワケです。代表的なのは「三崎町、八幡浜市、松山市、今治市、坂出市、高松市、徳島市」くらい?
それらが四国ツーリングルートの「拠点」です。

そして「行きたいところ」。これは人によってさまざまな選択肢があろうと思いますから言及はしませんが「行きたいところ」と「拠点」が決まれば「ルート構築」ができます。

※実際は「拠点」「行きたいところ」「ルート構築」の線引きは曖昧ですけどね。


実は。上記で紹介した道はどれも「ルート構築」に入る必然性がこれっぽっちもありません。
それぞれの始終点を結ぶには必ず別の、もっと短く効率的なルートが存在します。
つまり、上記の道を四国ツーリングに組み入れるなら「時間が余分にかかる」「遠回りになる」事を許容しないとなりません。そんな道をワザワザ組みたくなる人はそういないでしょう。

ただしですね。
観光要素を完全に排除し、上記の道「だけ」をマトにするならば、高松市拠点で1日あれば全て回る事ができたりもするのです。
ツーリングで四国を制するなら「酷道険道」は絶対に避けては通れません。ならば、秘境でもメジャーでもない中途半端に変な道めぐりを思い出にするってのもアリではないかと?
もっとも道中でトラブル起これば即遭難レベルの道ばっかりなので強くオススメはしませんけどネ。


※注
なんだかんだ書きましたがそんなわけで酷道険道マニアですら役に立たない情報…ようするに私のツーリング記をちょっと変わった書き方しただけってのは公然の秘密!