前回のセルモーター脱着の記事で、仕方なくオイル交換したmyマジェスティ4D9。
10年乗ってきた車体にも関わらずレッドバロンのオイルリザーブシステムに加入しているゆえ、自身でマジェスティ4D9のエンジンオイル交換したのは、これが本当に初めてでした。
私のブログで「エンジンオイル交換」の記事は存在しないでしょ。そういうこと。
んで、自分の手で触って気付いたことがあるので記事にします。私と同じくレッドバロンのオイルリザーブシステムを使い続けている人には参考になるかもしれません。
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まず一つ目が、
レッドバロンでは入れるオイル量が多い傾向にあること。
です。
毎回必ずってワケじゃないんだけど、結構な確率でオイル交換後はアッパーレベル以上入っています。
おそらくは「指定量を下回るのだけは絶対にダメ」という事情から、計量分キッチリ入れるんでしょうけど、残存オイル量はその時々の状況で変わってくるので、抜けきらないオイルのぶんが結果としてオイルレベルを押し上げてるのだと思われます。
ただし普通なら単純計量だけでなく「目視のオイルレベルゲージ確認」も作業チェック項目に入っていると思うんですけどね…そこで気付いていないのか、あるいは分かっていて無視しているのかは不明です。
まあ「ちょっと多いくらい」で不具合が起こるワケではないんですが、稀に度を越して多すぎる時もあります。そうゆう場合はもう自分でオイル抜いてます。
そして2つ目、
レッドバロンではオイル交換以外の作業と部品手配はユーザーが指定する必要があること。
です。
そんなんアタリマエじゃない?と誰でも思うでしょ。
私も思います。わざわざ書くには個人的な理由があります。
レッドバロンのオイル交換は、ドレンボルトのパッキン(アルミワッシャー)交換を含んでいます。つまりオイル交換お願いします~と言うだけで、特に指定しなくてもドレンパッキンは新品になります。
それ以外の作業、すなわちオイルフィルター関連に関しては指定しない限り交換されません。
オイル交換は店に出すけどフィルター交換は自分でやるって人はなかなかいないでしょう。だからして、オイル交換と同時に依頼する作業は、事前に必要部品の手配を依頼し、レッドバロンに確保してもらっておく必要があります。
ところがレッドバロンには、よく使われるオイルフィルターの常時在庫があります※注1。
マジェスティ4D9に対応するフィルターもやはり在庫されています。すなわちユーザーとしてはわざわざ前もってフィルターを注文する必要がありません。便利ですが、これが悪いほうへ慣れてしまうとオイルフィルター交換はオイル交換の“ついで”だと錯覚してしまうのです※注2。
※注1:純正品ではなく互換フィルターだと思います。
※注2:フィルター交換工賃はもちろん別です。
マジェスティ4D9を納車して10年経った今ではすっかり「今回はフィルターも一緒に交換しといてください~」の一言だけが作業依頼になっていました。その場で。アドリブで。しかしそういう依頼の仕方ではレッドバロン側が部品を用意できるワケがありません。
オイルフィルターにはカートリッジ式と内蔵式があります。
マジェスティ4D9は内蔵式ですが、フィルター本体以外にふた側の「Oリング」が交換対象になっています。アドリブ依頼だとこれが手配できないのです。
今回初めて自分でフィルターのふたを開けてOリングの状態を見たのですが、これが見事に溝の中で楕円形になって接触面はぺったんこ。完全にヘタっていました。
今までのいきさつから考えて、もしかしたら新車当時からず~っとOリングだけが使いまわし?になっていた可能性もあります。
注文した記憶は1回も無いからね。
もうバラしてしまってた以上どうしようもないので、ヘタっているのを承知でそのまま組みました。おそらくは過去に私のマジェスティ4D9のフィルター交換を担当したメカニック全員同じ思いをしたんではないかと考えています。
(人は毎回変わります)
幸いにして今のところオイル滲みは出ていません。
次は絶対交換しますぅ。
…というふうに、レッドバロンのオイルリザーブシステムを利用している人は、完全な丸投げにするのではなく、
〇オイルレベルは自分の目で確認する
〇フィルター交換に必要な部品は自分で調べて手配しておく
この2つはユーザーの責任として肝に銘じておけ…というおはなしでした。
ただしカートリッジ式フィルター採用車の場合はフィルター側でOリング組込済なので別部品の問題がありません。オイルレベルだけを気にすればいいでしょう。
(YZF-R3はカートリッジ式)
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最後に愚痴を言います。長々と。
個人的にオイル量が多い件はしょうじき何とも思っていませんが、ぺったんこOリングの件はモヤっとしました。
まず、Oリングは「開けてみないとわからない」たぐいの部品です。オイル滲みなどの異常が無ければプロだって絶対に予見できないです。
ただし。溝に正しく嵌まっているOリングがイキナリぺったんこになったりはしないでしょう。長年の使いまわしで変形していったと考えられます。という事は、少なくとも「直前のオイル交換を担当したメカニックが見たであろうOリング」は、「今回私が見たOリング」とほぼ同じか、かなり近い状態だったでしょう。
ならば前回のメカニックは絶対に気になるハズです。このOリングは大丈夫なのかと。
ここまでの前提が正しいとして、あと考えられる事は2つに分かれます。
①メカニックはOリングがヘタっていることには気付いたがそのまま取り付ける判断をした。
→それならそれで良いんです。あくまでも部品を手配するのはユーザーの責任なのだから。
②メカニックがそもそもOリングの状態など見ていなかった。
→コッチだったらさすがにどうかなと思います。
問題は、この状態のOリングが交換不要とされ、ユーザーには何も説明がなかった事です。
作業後に私へOリングについての懸念を伝えられたことは一度もありません。この説明がない以上、ユーザーに①と②の区別はつきません。
例えば最悪の事態でオイル交換後にオイル漏れが発生したとしましょう。確実にクレームになりますよね。
これはレッドバロンからすればリスキーだと思いますよ。
なぜなら原因がヘタったOリングだとしても、組付ミスを疑われるハメになるからです。オイルリザーブシステムを使い続けていればユーザー自身が確かめる機会がほぼ無いって事をレッドバロン側は充分認識しているのだから。
やっぱり最低限「オイルフィルターのふたのOリングがヘタっています。今回は大丈夫ですがいつまで持つかは分かりません。次回は交換してください」くらいは言ってほしいものです。
(おわり)