故障の件と時系列が前後しますが、正月にマジェスティのバッテリー交換を行っています。


まあバッテリー交換じたいは面白味のないネタなので、それに至る経過まで含め、思いっきり長くクドく書いてみようと思います。
いつもか。







私のマジェスティ4D9は既に1回バッテリー更新履歴があります。バッテリー上がりの症状が出たのは2018年の夏ですが、バッテリーが弱り始めたのはもっと以前です。

 

 

 

当時はまだシートダンパーがバリバリに効いていたんで(つまり現在は抜けている)、フロントシートのロックが甘いと勝手に開くことがありました。とうぜんシートが開くとルームランプが点くのでして、ある日一晩中シートが開きっぱなしになっていてバッテリーがあがってしまいました。

クルマで言うところの半ドアと同じですな。あとこの頃バッテリーターミナルのボルトが微妙に緩んだままだったのも良くなかったみたいです。

 

 

この時に更新したバッテリーが台湾ユアサTTZ-10S
微妙な評判のブツですが、特に不具合もなく運用してきました。







で、時は流れて2023年の夏のある日


仕事で新居浜に行った帰り、マジェスティのエンジン始動をミスってしまいました。

エンジン始動をミスるってなんぞ?と思われるでしょうから解説しますと、私には当時セルボタンを少し早く放すクセがあったのです。

ボタンを押すとセルがキュキュッって鳴るでしょ?ふつうはエンジンに火が入ったのを確認してボタンを放すんですけど、それを火が入るか入らないかの絶妙なタイミングで指を放してたんです。そういうことをしているとごくごくまれに始動に至らない時があるんですが、慌てず騒がず3呼吸くらい置いて再度ボタンを押すのです。


この日もそれをやらかしました。

で、2回目の始動も失敗しました。
めったにない事です。

さすがに次は長めにボタンを押すつもりで3回目の始動を試みたのですが…長年慣れ親しんだ反復動作というのはなかなか制御できませんよね。なんと3回目も、エンジンに火が入る前に反射的に指を放してしまったのです。

これで私はプチパニックに陥りました。必死でセルボタンを押し続け、アクセルをパカパカしてなんとかエンジン始動に成功したものの、信号待ちで停車して回転が落ちるとそのままストールするようになってしまいました。

「…プラグかぶった」
信号待ちのたびに止まるエンジンの再始動を繰り返しながら、自分で自分にあきれながら、「コレどうしたらいいんだったっけ??」と走りながら考えました。
4ストのインジェクション車のプラグかぶらすなんて人生初体験ですからね。とりあえず全開でブチ回せばいいかな?と試してみたんですけど(新居浜にはかな~り長い直線が存在する)ぜんぜん回復しないのであきらめて停車してエンジン切って休憩したらあっけなく治りました。







この一件で、4年以上稼働していたバッテリーに大きなダメージを与えてしまいました。
ただしですね。そのバッテリー、補充電して13V以上マークするし、セルは問題なく回せるし、日常稼働に不都合は全く無いんです。

それでも「弱っている」んです。


冒頭のリンク先の記事にも書いていますが、マジェスティ4D9はセルが起動している間のメーター液晶の挙動でバッテリーの状態を推測する事ができます。

バッテリー通常→メーター液晶には変化なし
やや弱っている→液晶が1度消えて、そのまま再表示
非常に弱っている→液晶が1度消えて、メーターアクションを伴って再起動(メインスイッチをONした時と同じ挙動をする)

※最初に交換したバッテリーも②の状態になってしまった後は補充電して一時的に復活しても結局①には戻りませんでしたね。

思うに。

無負荷時の電圧が正常であってもセルモーターなどの大電流を流した直後は電圧が下がりますよね。その落ち込み幅が大きいか、はたまた電圧復帰が遅いか。それで挙動が変わるんではないかと。
イメージとしては「スタミナが無くなる」のを感知してメーターアクションに反映されるカンジですかね。







というワケで夏以降、②の状態のまま様子を見つつ使っていましたが、もし次にバッテリーを弱らせる事件があったら再度復活できる見込みはほとんどないので、トラブルが起こる前に更新することにしました。


台湾ユアサバッテリー TTZ-10S
(GSユアサYTZ-10S互換)

今回も台湾ユアサを選んでいます。

Amazonで5,770円でした。
※同時期のAmazonで純正指定GSユアサは確か12,000円くらいだったと思います。台湾ユアサの倍ではありますけどビックリするほど高いワケでもなくなってます。

以前の台湾ユアサは電解液が別容器パッケージでユーザー自身で注入する方式でしたが、現在は注入済(液入り)になっています。


「補充電不要で即用可能」とありますが、電圧を当たってみると…

12.94V。

 

 

微妙なのでやっぱり補充電してから取り付けます。

補充電後13.44V


ちなみに取り外した台湾ユアサ。


画像では分かりにくいですけど、外殻がセルごとに少し膨らんで波うっています。

 

 

バッテリー格納場所はメットインの底、エンジンヘッドと遮熱シート1枚隔てた前方になるので、極端に熱影響を受ける事はないでしょう。バッテリー内部の作用によって変形したと思われます。


その古い方のバッテリーも補充電してみました。

13.35V。いっけん問題ないように感じます。

実際これでずっと使えてたワケだし、もしかしたらまだまだ持つのかもしれませんが、やはり不安が残るブツです。


(2024/01/07 ODO:109,425km)