※故障したマジェスティの件、現時点で進展はありませんが、このブログは自身の忘備録も兼ねているので。溜まっているネタは粛々とあげていきます。







【プラグ交換】
私はプラグにこだわらない人でして、イリジウムとか興味がない…どころか、かつて
「いつ交換したっけ?」が気付けば数万km無交換だった…てなことがあったくらいです。

さすがにこれではマズイのでこれからは距離に関わらず1年に1回(正月)に交換するようにしました。


YZF-R3のプラグ交換はガソリンタンクを外さないと作業できません。まずタンクカバーを外し、タンク本体は前後各2本ずつのボルトで止まっていますのでそれも外します。ヒンジ機構はないのでシート側にずらし、やっとアクセスできます。


燃料ホースやハーネスは繋げたままでタンクはずらせますが、そのまま置くだけでは非常に不安定なのでタンク後端をタイラップでフレームに固定します。


YZF-R3のプラグ指定は年式によって違います。私の2015年式(B021)ではNGKのCR8E


YZF-R3の車載工具にプラグレンチは入っていないので別途用意しないといけません。画像のはマジェスティ4D9用の車載工具です。


新品のプラグ。ねじ径はM10。


昔のネジ径M14のプラグを見慣れている私としてはM10がいまだに「細く精密」に見えますねえ。


右。




左。

エンジンはわりとブチ回してるつもりですが、あんまそうは見えないですねえ。4ストのプラグの色でエンジンの調子を判断するってのはいまだによくわかりません。
(2024/01/02 ODO:126,354km)







【エアクリ・クーラント点検】
タンク廻りのカバーを外したついでに、エアクリーナーとクーラントリザーバータンクの点検を行います。




エアクリーナーは異常なし。
YZF-R3のエアークリーナーBOXの外部給気口はカバーに囲まれたシート下にあるうえ、三段空母赤城の煙突そっくりな形状をしているので走行中に異物が入りにくいのか、距離の割にはあまり汚れませんね。


クーラントリザーバータンクを点検します。YZF-R3のリーザーバータンクはフロントスプロケットの真上にあります。
タンクにはカバーが付いていて直接見る事ができません。

いちおう液面点検用のスリットが切られてはいるのですが、こんなの裏側から光を当てない限り見えるワケありませんから、結局はカバーを外して点検する必要があります。


で今回。


タンクアッパーラインよりクーラント液面はかなり下でした。もともとFULLより下だったハズなのでそれだけなら別におかしくなかったのですが、しかし
タンクの中に黒い影が見えるのが気になったので車体から外して洗ってみると、ごく少量の白いグリス状のものがタンク内部に付着していました。最近になって冷却水系統のどこかに「良くない変化」が出てオイルラインと干渉したようです。
疑わしいのはやっぱりウォーターポンプのメカニカルシールなんですけど、ふつうは「オイルに、冷却水が、混入する」んじゃないですかね。その逆ってあんのかな??
いまのところ異音は無いし、ドレンも出ていないし、エンジンオイル確認窓に乳化の兆候も出ていない…のですが、早めの修理を考えたほうがいいでしょうね。







【クラッチワイヤーメンテ】
クラッチレバーの清掃、ワイヤーへの注油も行いました。
私の左手握力は20kgを切るほど貧弱なので、軽いクラッチ操作を維持することは非常に重要です。


ワイヤーは車体入手時のまま12万km超えてますが交換したことはありません。わりと頻繁にメンテしているので今でも快調に使えています。ワイヤー類の耐久性はあまり話題にならないし目立たないんだけどこれは「昔に比べて格段に良くなっている」パーツのひとつだと思います。
ちなみに過去単車はどれも1~2万kmで動きは悪くなって必ず交換していた記憶があります。まあ昔はハンドル交換でワイヤー社外品使ったりして取り廻しも変えてた事が多かったですから、単に品質だけの問題ではありませんけどね。


クラッチレバーは外します。


外したついでに清掃・グリスアップします。ここにもシリコングリスを使っています。


ワイヤーのエンジン側は装着状態のまま、ワイヤー出口を包むようにペーパータオルを巻き付けておきます。


私はワイヤー注油にSUPER5-56を使用しています。一般の5-56は潤滑用途に向いていませんが、SUPER5-56だと少しアブラっぽいので少し長持ちします。

 


以前は注油にワイヤーインジェクターを使っていましたが意外と入っていかないので、今は缶付属樹脂パイプの先を注射針みたいに加工してワイヤーアウターにブチ挿して使ってます。




エンジン側が吹き出すまでたっぷり注油・洗浄。


キレイになったらワイヤーを出し入れし、余分な油が切れるまでしばらく放置してからペーパータオルを取ります。


最後にクラッチレバーを再組付しますが、その際アウターの端部にはシリコングリスを多めに盛って雨水が入りにくくしておきます。