きょうの詩は初夏から夏にかけて咲く山野草のオカトラノオに対する思い。

私は山の野草

地味で質素で目立たない私は、
初夏から晩夏にかけて、

日当たりのよい山野で、
小さな花を無数に咲かせる。

花穂は見落とされやすく、
夏草に混ざって咲くオカトラノオ。

茎先に総状花序を弓なりに垂れ、
白い花を多数咲かせる。

花はいつも同じ場所でほほ笑む。